宮城県のおすすめ日本酒11選｜お土産にぴったりなレア商品・仙台でしか買えないお酒も

宮城でしか買えないお酒・仙台でしか買えないお酒など、日本全国にはその土地ならではの日本酒があり、それぞれ独特の味わいを持っています。中でも銘酒の産地である宮城県には、エリアごとに特長のある酒蔵が多数存在しています。

厳しい冬の寒さを経て作られる宮城県には入手困難なレア銘柄から日本酒初心者でも飲みやすい、低アルコールで口当たりのいい銘柄まで多彩な地酒が目白押し。お土産やプレゼントにも最適です。

本記事では宮城産日本酒の特長・日本酒を選ぶポイント・おすすめ商品11選を解説します。ぜひ最後までご覧ください。

宮城県の日本酒は、日本3大杜氏に数えられる杜氏集団「南部杜氏」の杜氏によって作られています。南部杜氏による厳しい冬の寒さで培われた「低温長期発酵」の技術によって作られた地酒は「淡麗辛口」のものが多く、宮城の日本酒も「淡麗辛口」です。

酒そのものの品質もよく、宮城の日本酒の約9割が、原料や精米歩合表示が義務付けられた「特定名称酒」という、高品質な日本酒に指定されているほどです。定番のお土産品としても人気です。

日本酒は比較的アルコール度数が高いです。お酒を飲み始めた人やお酒があまり得意ではない人にとっては飲みにくいと感じることも。そのため、「日本酒はハードルが高い」という印象を持たれがちです。宮城にはそんな人にとっても飲みやすい日本酒があります。

日本酒のアルコール度数の平均は15度前後ですが、宮城の日本酒にはアルコール度数10度以下、または発泡性で飲みやすい口当たりの日本酒があります。初心者でも、日本酒をおいしく味わえるのが魅力です。

仙台エリアには、宮城県内で唯一現存する江戸時代から続く伊達家の御酒御用蔵「勝山酒造」があることが知られます。300年以上の歴史を持つ勝山酒造の地酒は、市北部にある「泉ヶ岳」の湧き水を使用したものです。

近年では日本酒の品評会「SAKE COMPETITION」で日本一に、世界的ワイン品評会の日本酒部門で最高賞を受賞するなど、仙台でしか買えないお酒として高い評価を得ています。

内陸側の宮城県北部にあたる県北エリアで要注目の酒蔵が、加美町にある「田中酒造店」、「山和酒造店」、「中勇酒造店」の3つの酒蔵です。このうち、田中酒造店では新しい酒造りの取り組みの一環として、67年ぶりに伝統的な製法「生酛（きもと）づくり」を復活させて純米酒を製造しています。

昔ながらの製法を取っていることから、伝統的で深い味わいの淡麗辛口の日本酒が多いのが、県北エリアの特長です。

仙台市南部の県南エリアは、種類豊富なラインナップの日本酒があります。宮城の日本酒の特長である淡麗辛口の日本酒はもちろん、初心者でも飲みやすい口当たりのいい甘口の日本酒も楽しめます。

県南エリアを代表する酒蔵「蔵王酒造」では、淡麗辛口の大吟醸から甘口のロゼタイプまで、バラエティ豊かな日本酒を製造しています。

太平洋沿岸の三陸エリアの日本酒も、さまざまな味わいが楽しめる豊富なラインナップが揃っています。淡麗辛口の日本酒のほか、甘口やフルーティーで柔らかい口当たりのお酒も選べるのが特長です。

三陸エリアの特長が色濃く現れているのが、気仙沼市の「男山本店」の日本酒です。こちらの酒蔵の「蒼天伝」は、淡麗辛口でクセが少なく爽やかな味わいとフルーティーな口当たりで日本酒初心者にもおすすめです。

県北エリアにある「一ノ蔵」は、宮城県内の4つの酒蔵が統合されて設立されたという歴史を持つ酒蔵です。宮城県産の米を使った南部杜氏の伝統技術による手づくりの酒は、一ノ蔵の基本となっています。

一ノ蔵の日本酒は、宮城の日本酒らしい淡麗辛口が特長です。また、シャンパンと同じ瓶内発酵で作られた甘口の発泡酒「すず音」や極甘口に爽やかな酸味を持つ「ひめぜん」のような初心者でも飲みやすい日本酒などのラインナップが豊富です。

「佐浦」は、仙台湾に面する塩竈市にある酒蔵です。約300年前に創業した佐浦は、市内にある鹽竈神社の御神酒酒屋としての歴史を持っています。米の旨味を感じられるまろやかさにスッキリとした透明感を感じられる味わいが、佐浦の日本酒の特長です。

佐浦の日本酒で人気が高いのが、「山田錦 純米大吟醸酒 浦霞」です。ふくよかな米の香りと旨味、爽やかな酸味の調和が取れた味わいで、数々の日本酒品評会で高い評価を得ています。

「勝山酒造」は仙台エリアの酒造です。創業320年を越え、伊達家御用蔵としての歴史を持っています。1週間にタンク1本のみの仕込みを行い、贅沢に手間暇かけて発酵させているのが特徴です。

代表的な銘柄は「勝山 献」で、フルーティーな香りと豊かな味わいがあり、和食とも洋食とも相性のいい日本酒です。世界最大規模のワインコンテストで、日本酒部門のチャンピオンに選ばれた実績もあります。

日本酒の原料である米は、日本酒を選ぶ際にチェックしておきたいポイントです。まず、日本酒に使用される米「酒米」は、種類や銘柄によって味が異なります。たとえば、酒米の代表格である「山田錦」は、繊細で香り高い味わいになるといわれています。

また、「精米歩合」もチェックしましょう。日本酒を造る際に米をどの程度削ったかを表すのが精米歩合です。一般的な精米歩合は約70％ですが、大吟醸酒になると50％以下となります。日本酒は米を削るほど雑味が減り、香り高く透明感のある味わいに仕上がる分、価格は高くなります。

大切な誰かへのプレゼントなら、宮城県内でしか買えない・季節限定販売・数量限定販売など、入手困難なレア日本酒を選ぶのがおすすめです。代表例としては、幻の酒として名高いDATE SEVEN（伊達セブン）が挙げられます。

ちなみにDATE SEVENの名称は、宮城ご当地の7蔵元が合同で醸造したことに由来します。ぜひ宮城県現地に出向き、プレゼントに相応しい1本を見つけましょう。

宮城にはエリアごとに異なる特長を持つ多種多様な日本酒があります。それぞれの特長を知ると、日本酒を選びやすくなります。レア日本酒や日本酒が苦手な人でも飲みやすい日本酒も揃っているので、ぜひさまざまな宮城の日本酒を満喫してください。