DIYにおすすめの電動サンダー15選｜初心者向けや静音のものも紹介

DIYで木材や金属を加工し、ものづくりを楽しんでいる方は多いのではないでしょうか。また、壊れた家具を自分で直している方もいるでしょう。貴重な時間を使って作業するからには、どれもきれいに仕上げたいですよね。

木材や金属を美しく加工するには、研磨の作業が欠かせません。材料をきれいに効率よく磨きたいなら、電動サンダーがおすすめです。サンドペーパーを使って手作業で磨く方法もありますが、時間がかかり体力を消耗します。

電動サンダーならモーターの力を利用し、素早い研磨が可能です。そこで今回は、おすすめの電動サンダーを紹介します。電動サンダーの選び方や使い方も解説しているので、DIYを楽しみたい方はぜひご覧ください。

電動サンダーは、紙やすりを底面に取り付けて使う電動工具です。モーターの駆動により底面部分が動き、紙やすりで塗装剥がしや材料の研磨ができます。研磨することのみが目的であり、材料の切断はできません。

ディスクグラインダーは円形の砥石を取り付け、砥石を高速で回転させます。金属やコンクリートの研磨だけでなく、材料の切断も可能です。硬い素材の加工にはディスクグラインダーが向いており、木材の研磨には電動サンダーが適しています。

電動サンダーは4種類に分類できます。それぞれ異なる特徴を持っており、おすすめの用途が異なるので、目的に応じて種類を選ぶことが大切です。ここでは4種類の特徴を解説しますので、電動サンダーに対する理解を深めましょう。

オービタルサンダーは、サンドペーパー取り付け面が四角形の電動サンダーです。パッドを楕円状に細かく振動させるオービタル運動により研磨します。荒削りの木材から最終的な仕上げまで、幅広い場面で活躍します。

また、フローリングのワックス落としにもおすすめです。ただし、研磨力は強くないので、塗装剥がしのようなパワーを要する作業には向きません。市販のサンドペーパーを使用できるので、コストは安く済みます。

デルタサンダーは、アイロンのような形状のパッドが付いています。先端が尖っているため、狭い隙間や角の研磨におすすめです。コーナー部分の研磨に使用されることが多いため「コーナーサンダー」とも呼ばれます。

構造上、細かい部分はデルタサンダーでしか研磨できません。後方部分を利用すれば広い部分も処理できるので、幅広い用途で活躍するのがメリットです。ただし、専用のサンドペーパーを購入するコストがかかります。

ランダムサンダーは円形の紙やすりを装着するタイプです。パッドはオービタル運動と同時に全体が回転するので、強めのパワーで研磨できます。平面の研磨はもちろん、曲面を滑らかに仕上げたい方にもおすすめです。

専用の紙やすりを購入しなければなりませんが、金属や石材のような硬い材料を研磨できるやすりもあります。そのため、金属のさび落としにも便利です。紙やすりをスポンジに付け替えれば、車のワックスがけにも活躍します。

ベルトサンダーは、ベルト状の紙やすりをローラーに取り付けて使うタイプです。ローラーとともに紙やすりを回転させることで研磨します。4種類の中で最も研磨力が高いので、粗い木材の研磨や塗装剥がしにおすすめです。

ただし、削りすぎる危険性もあり、一般的にはプロ向けの電動サンダーとされています。また、研磨力が強いため仕上げの段階ではあまり使われません。手持ちで使うタイプのほかに、材料を手に持って本体に当てる据え置きタイプがあります。

電動サンダーは5,000～10,000円ほどのモデルが多いです。価格の安さを求める方は、コンパクトサイズの電動サンダーをチェックしましょう。小型モデルなら3,000円前後の安い価格で購入できる可能性が高いです。

機能が豊富でパワーのあるモデルの場合は1万円以上であることが多く、2万円を超える高価な機種もあります。価格が高いほど機能性や研磨力に優れる傾向がありますが、予算との兼ね合いを考えて選びましょう。

電動サンダーにはたくさんのラインナップがあり、機能やスペックがさまざまです。長く愛用できる機種を見つけるには、何をチェックすればいいのか把握する必要があります。そこで、電動サンダーを選ぶときのチェックポイントを解説します。

電動サンダーの電源方式には、充電式と電源コード式の2種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、一概にどちらが優れているとは言えません。快適に材料を研磨したいなら、どのように使いたいかを考えて選びましょう。

充電式モデルはコードレスなので、あらかじめ充電すれば近くに電源がない場所でも使えます。使用中にコードが邪魔にならないため、取り回しが楽なのもメリットです。ただし、バッテリー残量が少なくなるとパワーが弱くなる機種もあります。また、充電を忘れた場合、時間をかけて充電しないと使えないので注意しましょう。

電源コード式はコードを電源に繋いだ状態で使うタイプです。電源がある場所なら、充電をせずにプラグを差すだけで稼働します。常に電力が供給されるため、バッテリーの残りを気にする必要もありません。また、安定して高いパワーで研磨できます。その反面、電源がなければ一切使えないので、場合によってはポータブル電源の用意が必要です。

電動サンダーは他の電動工具と同様、運転中には大きな音が出ます。機種によって音の大きさは異なるので、騒音レベルが記載されているかチェックしましょう。静音性に優れたモデルを求めるなら、90dB未満を目安にするのがおすすめです。ただし、静音タイプの機種でも作業する環境や時間帯には常に注意しましょう。

材料の研磨で生じる粉塵を吸い込むのは身体によくありません。そのため、集塵機能付きの電動サンダーがおすすめです。集塵用のバッグが付いたモデルなら、粉塵を周囲にまき散らしません。使用後はバッグに溜まったゴミを捨てるだけなので、後始末も簡単です。ただし、すべての粉塵を回収するわけではないため、マスクを着けて作業しましょう。

電動サンダーで材料を研磨するにはサンドペーパーが必須です。サンドペーパーは使うと擦り減る消耗品なので、替えのサンドペーパーを購入するランニングコストがかかります。市販の紙やすりは、メーカーの専用サンドペーパーよりも安価です。そのため、ランニングコストを抑えたい方にはオービタルサンダーをおすすめします。

電動サンダーの扱いに慣れていない人が高い回転数で研磨すると、削りすぎることがあります。そのため、初心者の方は回転数を調節する機能があるかチェックしましょう。最初は回転数を落として使い、徐々に速くすれば回転数と削れ具合のバランスが分かってきます。また、回転数を下げると運転音が小さくなるので、騒音対策にもおすすめです。

まずは、パッド部分にサンドペーパーを取り付けます。集塵機能付きのモデルは、粉を集めるためにサンドペーパーに穴を開けましょう。ただし、マジックテープで固定するタイプの場合は穴を開ける必要はありません。

研磨するときは少し力を入れ、パッド全体を材料に押し付けましょう。使用中は全体にバランスよく力を入れないと本体が傾くので、注意が必要です。作業に慣れてくると均等に力を入れられるようになり、きれいに研磨できます。

電気を使わず手で動かすハンドサンダーは100均でも購入できます。ハンドサンダーの作業効率は電動サンダーには劣りますが、サンドペーパーを持って磨くよりも素早い研磨が可能です。ダイソーにはハンドサンダーだけでなく、サンドペーパーも売っている場合があります。研磨する道具を安く手に入れたい方は、100均のハンドサンダーも検討しましょう。

電動サンダーを使えば材料をきれいに仕上げられるので、DIYの強い味方になります。電動サンダーにはたくさんのラインナップがあるので、目的に合ったモデルを見つけるためのポイントを理解しましょう。ぜひ、電動サンダーでDIYを充実させてくださいね。