湿度を下げる！扇風機で除湿する方法を解説｜除湿機の代わりになる？

湿気で不快な季節は、カビが気になったり洗濯物が乾きにくかったりしてストレスを感じる人も多いのでないでしょうか。そんな時にエアコンや除湿器は便利ですが、電気代が気になりますよね。

そこでおすすめなのが、扇風機を活用することです。扇風機は湿気が気になる季節に涼しく快適に過ごせることに加えて、使い方次第では部屋の除湿や洗濯物の乾燥にも効果を発揮します。エアコンや除湿器よりも電気代が抑えられるのも嬉しいポイントです。

今回は、扇風機で除湿する方法や効果的な使い方を詳しく解説します。さらに、扇風機で除湿できる仕組みと原理、除湿におすすめの扇風機3選もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

扇風機で除湿できれば便利ですが、本当に除湿効果があるのかが気になりますよね。ここでは、扇風機の除湿効果や使用時のポイントを詳しく解説します。

扇風機で除湿効果を得るには使い方が重要です。扇風機は湿気がある場所に風を当て、集まった水分を飛ばすことで部分的に除湿できます。そのため、扇風機で除湿するには室内の風通しをよくして、除湿したい場所に風を届けることが大切です。

扇風機には部屋全体の湿度を下げる効果はありませんが、乾燥させたい場所にしっかりと風を送ることができれば素早く湿気を飛ばせます。

扇風機は風を当てて空気を循環させて、風通しをよくする効果で水分を飛ばして除湿します。エアコンや除湿器のように直接水分を集める訳ではなく、除湿できるのは風が当たっている場所だけです。

扇風機の除湿効果は限定的で、ただ電源入れるだけで除湿ができる訳ではないので注意しましょう。扇風機で除湿する際は、湿気りやすい場所や部屋の隅々にしっかり風を当てるようにしてください。

扇風機と除湿器、どちらがいいか迷う人も多いのではないでしょうか。結論から言うとどちらにも長所と短所があるため、一概にどちらがいいか決めることはできません。

扇風機は使い方次第では特定の場所を除湿できて消費電力が低いため、電気代を抑えたい場合におすすめです。除湿器は扇風機よりも電気代がかかる反面、部屋全体を除湿できます。使用用途を考えて自分に合った方を選びましょう。

扇風機だけでも除湿や部屋干しに役立ちますが、部屋全体を除湿したい時や徹底的に湿気を取り除きたい場合はエアコンや除湿器を併用しましょう。併用することで、それぞれを単体で使うよりも効果的に除湿することができます。

2台用意したり置くスペースを確保したりするのが難しい場合は、除湿器一体のような多機能扇風機・サーキュレーターもおすすめです。

エアコンや除湿器より電気代を節約できる扇風機は、実際にはどれくらいお得なのでしょうか。ここでは、扇風機・エアコン・除湿器の1日・1ヶ月の電気代を比較します。

扇風機・除湿器・エアコンそれぞれの1日の電気代と、1ヶ月の電気代をご紹介します。

電気料金の単価は単価の目安とされる27円/kWhで、消費電力はエアコンが800W・除湿器が250W・扇風機が20Wで1日8時間使用するものとして計算しました。圧倒的に扇風機の電気代がお得ですね。普段からエアコンや除湿器を使用する人は、扇風機を併用しても電気代は心配ないと言えそうです。

扇風機は使い方を間違うとほとんど除湿効果が発揮されないため、効果的な使い方を知ることが重要です。ここでは、室内干しや除湿に効果的な扇風機の使い方をご紹介します。

湿気が気になる季節は、電気代が抑えられる扇風機で手軽に除湿したいという人も多いことでしょう。部屋をカラっと除湿することで快適性が高まるだけでなく、カビ予防にも効果的です。扇風機を使って部屋を効果的に除湿するポイントを解説します。

扇風機で除湿する際に、できるだけ部屋に風の通り道を作りましょう。扇風機を回しながら窓を開けてください。窓は2ヵ所開けて、風が抜けていく方の窓に扇風機を向けるとさらに効果的です。

窓がない部屋でも、部屋のドアを開けて扇風機を向けると風が抜けて風の通り道を作れます。風がよく通るように極力障害物をなくすようにしてください。

扇風機で効率的に除湿するためには、室内の空気を循環させましょう。風が当たらないと湿気が飛ばないので、空気が隅々まで届くように工夫することが重要です。

特にカビやすい壁際・窓の近く・クローゼット・下駄箱などは、カーテンや扉を開けてしっかりと風を当てましょう。扇風機を複数併用して、部屋全体の空気を徹底的に循環させるのもおすすめです。

湿度が高い季節に扇風機で洗濯物を乾かせると便利ですよね。干し方のポイントを押さえれば、エアコンや除湿器を使わなくても扇風機でしっかりと洗濯物を乾かすことができます。

扇風機で洗濯物を乾かすには干し方を工夫する必要があります。扇風機は除湿器と違い、扇風機の風が当たらない限りは湿気を飛ばすことができません。そのため、洗濯物にしっかりと風が当たるように干すことが大切です。

洗濯物は間隔を開けて扇風機の風が通るように干しましょう。服の間隔を調節しやすいハンガーを使うのもおすすめです。服は裏返して、乾きにくい面を扇風機の風に当ててください。

扇風機で洗濯物を乾かすには扇風機と洗濯物の向きに気を付けましょう。一見すると洗濯物が扇風機の正面を向くように干した方が風が当たって乾きやすく見えますが、ハンガー等を使用して風が抜けるように洗濯物を平行に干す方がよく乾きます。

扇風機に首ふり機能がある場合は使用してください。首ふりにすると、洗濯物が多くてもしっかりと風があたって均一に乾くのでおすすめです。

扇風機は涼しいだけでなく、使い方次第で除湿効果が得られる優秀なアイテムです。本体も電気代もリーズナブルなので複数併用したり、エアコンや除湿器と組み合わせるのもおすすめです。湿度が気になる季節は、今回ご紹介した扇風機の除湿方法を参考にしてくださいね。