扇風機(温冷風機・冷温風機)おすすめ10選｜ホットアンドクールのタワーファンも

扇風機は夏のイメージがありますが、温風も出る扇風機もあります。それが、温冷風機(冷温風機)です。1年を通して使えるので片付ける手間がかからないうえに、暖房器具を準備する必要がないのでとても便利なアイテムです。

夏に使用される扇風機は、大きな羽根（プロペラ）が付いている首振りタイプが一般的です。夏の間は大活躍してくれますが、シーズンが終わると収納場所に困る場合もあります。温風・冷風扇風機は夏・冬に冷暖房器具として使用できるのはもちろん、空気清浄機機能や加湿機能搭載モデルもあるのでオールシーズン使えます。

今回は1年中快適に使用できるホットアンドクール・温風・冷風扇風機についてまとめました。ダイソンやSHARPなどの人気メーカーの解説や、デザイン・価格・機能にこだわった温風・冷風扇風機の人気ランキング・サーキュレーターについて・タワーファンと扇風機の違い・電気代を抑えられる製品の選び方もご説明しているので、ぜひ参考にしてください。

大きな羽を使って風を発生させる扇風機と違い、タワーファンは細長い「シロッコファン」が使用されているため、風量が弱い傾向にあります。その反面、送風口が縦に長い形状のため一度に風が当たる面積が広く、低い場所、高い場所のどちらにも風を送れます。

リビング扇風機とタワーファンのそれぞれの特徴を以下の表にまとめました。

温風・冷風扇風機には以下のようなメリットがあります。

1. オールシーズン使用できる
2. スリムタイプが多い
3. 収納場所が必要ない
4. 便利機能が付いてる

扇風機は冬場の収納場所に困りますが、温風・冷風扇風機は冬も暖房器具として使えるため収納場所が必要ありません。1年中リビングに置いても邪魔にならないスリムタイプが多く、加湿機能や空気清浄機能付モデルもあるので1年中便利に使えます。

温風・冷風扇風機のデメリットは以下のとおりです。

1. 音がうるさい
2. 掃除が面倒
3. 値段が高い

リビング扇風機が大きい羽根を低速回転させるのに対して、タワー型扇風機はシロッコファンといった、小さな羽根を内部で高速回転させています。そのため、タワー型扇風機は稼働時の音がうるさいと感じる可能性があります。また、温風・冷風扇風機は細かい部分の掃除が面倒で本体価格が高いのもデメリットです。

静音を重視するのであればDCモーター搭載モデルがおすすめです。DCモーター扇風機は静音性が高く、中にはモーター音が20デシベル未満の製品もあります。

リビング扇風機の方がタワー型より静かですが、リビング扇風機で温風が出るモデルはないため温風・冷風扇風機を購入する場合はタワー型扇風機になります。ただし、DCモーター搭載モデルは本体価格が高いのがデメリットです。

電気代の安いものを探しているなら、ワット数の確認をしてください。扇風機の平均ワット数は30~40Wで、ワット数が少ないほうが消費電力が低く電気代が安くなります。ただし冷風と温風ではワット数に差があり、温風の場合は1000Wを超える商品も多いです。

その他にも電気代の節約を1番に考えるのであれば、DCモーター搭載モデルがおすすめです。本体価格は高いですが、月々の電気代を考えるとDCモーターはACモーター搭載モデルより電気代の節約になります。二つの違いは電源の変換方法で、DCモーターの扇風機は最も省エネが可能なモデルです。

安全性で選ぶのであれば、羽根のないタイプや転倒の恐れのない土台がしっかりしたタイプがおすすめです。羽根のないタイプではダイソンが最も有名です。また、小さいお子さんがいる場合は温風で使用しても送風口が熱くならないタイプを選ぶと、誤って触れてしまったときに火傷の心配がないので安心です。

お手入れのしやすさで選べば、いつでも清潔を保てます。工具を使わずにフィルターやファンが取り外せるタイプなら、工具を用意する手間もいりません。ファンを洗えたり、フィルターを新しいものと交換できたりするタイプもあるので、好みに合わせて選んでみてください。

リモコン付きのモデルは離れた場所から本体の操作が可能です。リモコンの機能性は本体価格と関係しており、本体価格が安いとリモコンは最低限の機能のみになります。

リモコンでできる基本的な操作は、電源の入切・タイマー設定・風量調節です。本体価格が上がるとリモコン自体の機能性も高くなるので、より細かい設定や調節が可能になります。

便利機能として温度センサー・人感センサーを搭載したモデルがあります。温度センサーモデルは室内の温度を認識して自動的に風量を弱めてくれます。また、人感センサーモデルは人の出入りを検知すると自動で運転をオン・オフします。どちらも人の出入りが激しい部屋・トイレ・洗面所での使用におすすめです。

空気清浄機搭載モデルは花粉症のある方におすすめの便利機能です。また、最近は部屋の空気をきれいに保つのがいいと推奨されているので、空気清浄機の購入を検討されてるのであれば空気清浄機能が搭載されているモデルの購入を検討してください。1台あれば3役の機能が使えるうえに、場所も取らず部屋のスペースを有効活用できます。

「切タイマー」機能が付いていれば、電源の切り忘れの心配がありません。就寝時などの体の冷え過ぎに便利な機能です。「入りタイマー」機能が付いて入れば、起床時などに風が心地よく起こしてくれますよ。

また温風がでる場合は、本体が高温になる場合があるため、火傷に気を付けなければいけません。誤って手を触れてしまい火傷をしてしまうのを防ぐためにも、一定の温度になると自動で切れるタイプが安心です。

広範囲に風を送りたい場合は、首振り機能がついたタイプを選んでください。なかにはルーパーが上下に動くものもあります。首振り機能やルーパーの可動機能が付いている場合は、可動域や角度、手動・自動などの調節方法も確認しておくといいですよ。

アイリスオーヤマ株式会社は1971年に設立された（創業は1958年）日本の会社です。家電・日用品と取扱商品は多岐にわたります。アイリスオーヤマの扇風機はスタイリッシュなモデルが多く、他社との差別化を図っています。

サーキュレーターは販売台数・種類も多いので、温風・冷風扇風機の購入に迷ったらサーキュレーターを選択肢に入れるのもおすすめです。

ジェームズ・ダイソンは1993年にDyson（ダイソン）社をイギリスで起業しました。Dysonといえばサイクロン式の掃除機が有名ですが、2009年に羽根のない扇風機「エアマルチプライアー」が発売されて世界に衝撃が走りました。

温風冷風ヒーター搭載の「エアマルチプライアー」は高額ですが、スタイリッシュなデザインと機能性には定評があります。また、「ホットアンドクール」には空気清浄機能付きもあり、人気を集めています。

SHARP（シャープ）は1912年（大正元年）に創業（設立は1935年）された日本の会社です。シャープの社名は大正5年にシャープが発明した「エバー・レディー・シャープ・ペンシル」に由来します。

シャープは国産製のテレビを日本で初めて販売した会社です。扇風機を含むシャープの製品は国内外で根強い人気があります。

KOIZUMI（コイズミ）は1989年（平成元年）に設立された日本の会社で、正式名称は小泉成器株式会社といいます。小泉グループの創業は明治4年と歴史のある会社です。現在は多くのメーカーがシンプルかつ低価格のジェネリック家電を手掛けていますが、コイズミはそんなジェネリック家電に力を入れているメーカーでもあります。

Panasonic（パナソニック）は、1918年に創設された日本の会社です。家電や調理器具、パソコンなど取り使い商品はさまざまあります。パナソニックといえば、ナノイーX搭載の家電です。その中でも「ナノイーX搭載ファンヒーター Hot＆Cool 」は1年中使える優れもの。

空気除菌や消臭効果を期待でき、スリムでコンパクトなサイズなので場所を選ばず使えます。3D気流は首振りせずに、優しい風を出す新機能です。 温風時のみ、運転自動停止機能が働きます。運転のオフ・オンのタイマー機能があるので、就寝時や出かける日はこの機能も使うとより安全性が高まります。

タワーファンを使用した時に気になる電気代ですが、消費電力は冷風だと30W、温風だと1200Wの使用量が一般的です。この場合に1時間程度使用した場合、一般的な電気会社の料金単価である27円/kWhで計算すると冷風なら約1〜1.5円、温風なら40円ほどに収まります。

温風付きのサーキュレーターは季節を問わずに使えるので、出しっぱなしでOKです。冬はヒーターの役割をしてくれるので、ヒーターを買う必要がなく、収納場所が少ない方や季節ごとに出したりしまったりするのが面倒な方にむいています。

夏場はエアコンの風を循環させるために使用すれば、部屋が早く冷えます。雨の日や冬場には洗濯物を早く乾かすために便利です。オールシーズン使えるサーキュレーターは、使うと手放せなくなりますよ。

1年中使えるからこそ温風・冷風扇風機はこまめなお手入れが必要です。一般的なお手入れの方法をご紹介します。

1. お手入れ前にコンセントを抜く
2. 送風口・吸込口のホコリをブラシなどで取り除く（掃除機でホコリを吸い込む）
3. 本体の汚れは乾拭きする
4. 基本的に洗剤や濡れた雑巾は使用しない

温風を使用していた場合は本体が熱くなっており火傷の恐れがあるので、コンセントを抜いて2時間ほど経ってから掃除をしてください。長く安全に使用するためには、定期的なお手入れを欠かさないのが大切です。

オールシーズン使用できる温風・冷風扇風機はとても便利なアイテムです。スリムタイプであれば狭い空間でも邪魔になりません。さらに、空気清浄機能を搭載モデルを選ぶと花粉の季節にも大活躍してくれます。ぜひ温風・冷風が出せる扇風機を導入して、お部屋で過ごす時間をより快適なものにしてください。