【徹底解説】中古のマザーボードの選び方｜中古品でも大丈夫？

パソコンは寿命が短く中古は「安かろう、悪かろう」なイメージがあります。しかし、パソコンのパーツは別です。中古市場が盛んで専門店もたくさんあり、メルカリやヤフオクなどへの出品も多くあります。

マザーボードも同様です。高機能のマザーボードは価格も高いですが、中古ならばお手頃価格で購入が可能です。中古でもしっかりとメンテナンスされたマザーボードは新品とそれほど代わりありません。

その一方で、中古のマザーボードを購入する際は注意が必要です。今回は、マザーボードの中古市場や購入する際の注意点を解説します。ぜひこの記事を読んで、中古のマザーボードを選ぶ際の参考にしてください。

デスクトップパソコン、ノートパソコン問わずパソコンの中には大きな基板が一枚入っており、これをマザーボード（メインボード）と呼びます。マザーボードとは、パソコンの土台や橋渡しの役割を果たすパーツのことで、自作PC作りには欠かせません。

マザーボードには、CPU・メモリー・HDD/SSD・光学ドライブ・電源などパソコン部品のすべてをつなげます。そのため、マザーボードによってパソコンの性能や拡張性が決まってしまうわけです。そのため、中古マザーボードを選ぶ際は価格の安さだけに注目せず、取り付けられるCPUなど必要なスペックを満たしているか必ず確認しましょう。

はじめに、マザーボードの中古市場の現状について解説します。ここでは、どのような場所で中古のマザーボードが取引されているのかを見てみましょう。

パソコンの完成品だけでなく、パーツ専門のリサイクルショップもあります。パソコンを自作する方は多く、取引も盛んです。パソコンパーツの中でマザーボードは取引が活発なので、こまめに確認していればいい製品が安く手に入る場合もあります。

近年ではネットショップを開設しているところも多いです。家にいながらマザーボードの中古品を購入できるので、忙しい方におすすめ。ただし、実物をしっかり確認したいのであれば、店舗に足を運びましょう。

ヤフオクやメルカリでもマザーボードが盛んに出品されています。業者からの出品もあれば、個人からの出品もあり、価格もさまざまです。場合によっては、リサイクルショップで購入するよりも安価で高級な品を手に入れられる可能性も。

一方で、状態の悪いものが分からないように出品されている例もあります。うまくいけば質のいい製品を安く手に入れられますが、そのためには見る目を養う必要があります。

マザーボードの寿命は5～8年前後と言われています。毎日8時間以上3年以上酷使しているマザーボードは基本的にリサイクルショップでは買取りません。そのため、リサイクルショップで販売されているものは基本的に動作に支障がなければ問題ないです。

ただし、ヤフオクやメルカリに個人で出品している品は、どのような環境で作られているか分かりません。より確実に使えるマザーボードがほしい場合は、リサイクルショップで購入すると安心です。

前述したように、マザーボードが劣化していると動作に支障が出ます。マザーボードはパソコンの心臓部の1つなので、これに不具合が出るとパソコンが正常に作動しない可能性も十分にあり得ます。

そのため、正常にパソコンを組んだのにマザーボードがうまく作動しない場合は不良品と考えましょう。不良品を購入しないためにもしっかりとした場所で選ぶのが大切です。

中古のマザーボードには当たり外れがあります。そのため、重要な仕事をするパソコンに使うには向いていません。一方、パソコンを初めて自作する場合はちょうどいいといえます。自作パソコンは最初からうまくいくとは限りません。何回もやり直してやっと完成するケースもあるので、パソコンを組む練習をしたい方は中古のマザーボードを使うのがおすすめです。

高機能のマザーボードはその分高価格です。「予算の関係で手が届かない」方もいますよね。中古ならものによっては価格がグッと下がります。マザーボードは寿命が短いので、少し前の高機能な機種ならば一気に値下がりする場合も。

高機能のマザーボードは人気も高いので、中古市場に出ればすぐに売れてしまいます。ですから、根気強く探してみてください。こまめにショップのホームページをチェックしていると思わぬ掘り出し物が手に入るかもしれません。

マザーボードと並んで自作パソコンでこだわりがある方が多いのがCPUです。マザーボードとCPUをセットで探している方もいます。そのため、セット売りをしているリサイクルショップもあります。

自作パソコンのパーツ一式をまとめて購入したいときは、CPUとマザーボードをセットで購入しましょう。バラバラで購入するよりお得な場合もあるので、ぜひチェックしてください。

マザーボードの中古を購入するには、オンラインのリサイクルショップがおすすめです。一般的なリサイクルショップではマザーボードをはじめとしたパソコンパーツははなかなか販売されていません。

購入するならドスパラといったパソコンやパソコンツール専門のリサイクルショップを利用しましょう。ヤフオクやメルカリを利用するように高くなりがちですが、メンテナンスはしっかりしています。そのため、動作不良の製品を購入してしまう可能性も低いです。

実店舗を構えているリサイクルショップの場合、商品を間近に見られるのがメリットです。昔から電気街と言われている秋葉原や大阪の日本橋には、ソフマップといったパソコン専門のリサイクルショップが多くあります。

また、最近ではゲオやブックオフなどでもパソコンパーツの取り扱いを行っていることもあります。思わぬ掘り出しものが見つかる可能性もあるので、根気強く探してみるのもおすすめです。

ヤフオクやメルカリでも、業者が出品している製品ならメンテナンスがしっかりと行われています。事前に出品者を確認してから落札や取引きを開始しましょう。個人間の取引との違いは、価格設定が相場とリンクしている点です。

そのため、極端に安かったり高かったりすることがありません。また、ジャンク品の場合はその旨がしっかりと記載されています。質問には丁寧に応えてくれるので、分からないことがある場合は遠慮せずに聞くことも可能です。

初心者が避けた方がいいのが、個人でヤフオクやメルカリにマザーボードを出品しているケースです。どのような環境で使われていたか分かりません。また、新古品であっても保管状態によっては劣化しているものもあります。

特に「ノークレーム、ノーリターンでお願いします」と記載がある場合はどんなものが来ても文句は言わない前提の取り引きであるパターンが多いです。それを逆手にとってジャンク品を送りつけるところもあるので、十分気をつけましょう。

マザーボードの廃棄の仕方は、自治体で粗大ゴミや燃えないゴミとして回収してもらうほか、リサイクルショップで買い取ってもらったり、不用品回収業者に処分してもらったりするのが一般的です。また、自身でネットオークションやメルカリなどに出品する方法もあります。

しかし、マザーボードによってはSSDが内蔵されている可能性があります。これには個人情報などのデータが保存されているため、マザーボードにSSDが搭載されたままになっていないか確認しましょう。搭載されている場合は、不用品回収業者に依頼して回収後に無料でデータ消去をしてもらうのがポイントです。個人情報の漏えいを防ぐため、業者選びは慎重に行ってください。

今回は、中古のマザーボードを選ぶポイントや注意点をご紹介しました。中古のマザーボードは専門のリサイクルショップならば、メンテナンスもしっかりとされていて安心です。本記事で紹介した注意点も参考にして、コスパのいい中古のマザーボードを選んでください。