【2025】オーディオインターフェイスおすすめ15選｜ディレイ機能も必見

PCを使っての楽曲制作（DTM）や動画配信を行うなら、できるだけ高音質にこだわりたいですよね。楽器の音やマイクを通した自分の声を、きれいな音で入出力したいという方は多いのではないでしょうか。そんなときはオーディオインターフェイスがおすすめです。

オーディオインターフェイスを介することで、XLR端子の本格マイクとPCを接続することができます。また高性能な音声変換により、PC内蔵のサウンド機能よりも高音質な音性処理が可能です。しかし、音楽に馴染みのない方はどれを選べばいいか分かりませんよね。

そこで今回は、オーディオインターフェイスを選ぶ上でのポイント・おすすめの人気商品を詳しくご紹介します。さらにエコーをかけるリバーブについても掲載しているので、ぜひ最後までご覧ください。

オーディオインターフェイスとは、楽器・マイクの音をPCへ入力したり、PC内の音をスピーカー・ヘッドホンなどへ出力するための機器です。元々はDTMでの使用が大半でしたが、現在では、ゲーム実況・歌ってみたなど、動画配信での使用が増えています。

また、PC内蔵のサウンド関連機能より高音質なので、WEB会議やオンラインセミナーで音質向上のために使用されることも多いです。主な機能としては、アナログ信号とデジタル信号を変換するAD/DAコンバータや、マイクプリアンプ・DI・ファンタム電源などがあります。

XLR端子の本格マイクやギター・ベースなど、シールドを使用する楽器を直接接続して録音することが可能です。

オーディオインターフェイスとミキサーの違いが気になっている方のために、ここではそれぞれの特徴を紹介します。ぜひ参考にしてください。なおオーディオインターフェイスのなかにはミキサー機能がついている商品もありますので、購入前にチェックするのがポイントです。

• オーディオインターフェイス：パソコンに音声を録音する機材
• ミキサー：ボーカル・楽器など複数のサウンドを出力する機器

オーディオインターフェイスは、モデルによって対応しているPCが異なります。現在お使いのPCで使用できるかチェックしておきましょう。

ほとんどのオーディオインターフェイスは、MacとWindowsの両方に対応しています。最近では、iPadをはじめとしたiOSに対応したモデルも多いです。しかし、中には特定のOSにしか対応していないモデルがあるので注意しましょう。

また、OSのバージョンも非常に重要です。新型オーディオインターフェイスに合わせてPCをアップデートすることによって、使用できなくなるアプリがないかチェックしておきましょう。

オーディオインターフェイスとPCの接続規格は、USBが主流です。しかし、同じUSBでもUSB2.0とUSB3.0（3.1）ではデータ転送速度に大きく差があり、レイテンシー（遅延）の大きさに影響します。USB3.0はUSB2.0より圧倒的に転送速度が速いです。

そのため、モニタリング中にマイクで集音した声の遅延が気になる方は、USB3.0モデルを選びましょう。また、Macに搭載されているThunderboltは、USB3.0よりさらに速いです。なお、接続規格の違いによる、音質面の大きな差はありません。

オーディオインターフェイスによって、搭載されている入出力端子はさまざまです。自分の使用するマイクや楽器、その他オーディオ機器に合わせて選びましょう。

マイクや楽器などを接続する入力端子の数は、同時録音するチャンネル数に合わせて選びましょう。動画配信のように、自分の声だけ送りたいなら入力端子は1つあれば問題ありません。

入力端子の種類は、主にマイク用のXLR（キャノン）端子・楽器用のフォーン端子・XLRとフォーンの両方接続できるコンボジャックがあります。また、機材拡張をお考えの方は、D-Sub端子やデジタル入力端子をチェックしておきましょう。

出力端子は、スピーカーに接続するだけであればLRの2出力あれば問題ありません。しかし、ライブの同期のように出力が複数必要な場合は、4出力以上のモデルがおすすめです。また、ヘッドホンを使用する方はヘッドホン専用出力があるかチェックしておきましょう。

アウトボードのEQ・コンプなどの外部機器に出力する場合は、外部機器の入力端子に合った出力数をのものを選びましょう。

オーディオインターフェイスの音質を見極めるポイントが、サンプリングレート（kHz）と量子化ビット数値（bit）です。どちらも音の解像度に影響し、数値が高いほど高音質であると言えます。

音質を重視するなら、サンプリングレート192kHz・量子化ビット24bitのモデルがおすすめです。そのようなモデルであれば、CD規格（44.1kHz・16bit）以上の高音質なハイレゾ音源を作成することができます。

主にDTMで使用される音楽制作ソフトのことを「DAW」と言います。オーディオインターフェイスには、DAWの下位グレード版が付属されていることが多いです。オーディオインターフェイスをDTMで使用する方で、DAWをまだ持っていない方は付属DAWをチェックしておきましょう。

DAWによって、作曲や打ち込み特化、ミキシング・マスタリング特化など得意とする楽曲制作の種類が異なります。また、DAWによって、対応しているOSやスペックなどが異なるので、お使いのPCで使用できるか確認しておきましょう。

マイクには、ピンポイント集音が得意なダイナミックマイクと、高感度なコンデサーマイクの大きく2種類あります。ボーカルの宅録や、声を届ける動画配信には、コンデサーマイクが必須です。

コンデンサーマイクの使用には、「ファンタム電源（＋48V）」という特殊な電力を必要とします。基本的にファンタム電源は、オーディオインターフェイス側で送る必要があるので、搭載されているかチェックしておきましょう。

ギター・ベースなどの楽器を、シールドでオーディオインターフェイスに直接接続して録音するなら「Hi-Zスイッチ」搭載モデルを選びましょう。Hi-Zスイッチを使用することで、ギター・ベースなどの高インピーダンスの楽器を、最適な音質で録音することができます。

Hi-Zスイッチが非搭載でも録音自体は可能ですが、ハイクオリティな音質は期待できません。

「ループバック機能」は、自分の声とPC内の音をミックスして配信先・通話相手に音を届けることができます。主に動画配信で、オーディオインターフェイスを使用する方におすすめの機能です。

動画配信アプリによってはループバック機能と同じことができますが、手元で簡単に操作することができます。

オーディオインターフェイスには、声や楽器の音を加工できる「エフェクト機能」を搭載したものがあります。生配信で適材適所にエフェクトを加えることで、より遊び心ある楽しい配信が可能です。

さらに、DSPエフェクト機能は、PCのCPUではなく、オーディオインターフェイス側で処理してPCへの負担を軽減することができます。また、場面転換や演出にあわせて効果音を付与する「ポン出し機能」も生配信で便利です。

「リバーブ機能」を搭載したオーディオインターフェイスは、本体で手軽にエコーをかけることができます。ツマミでかかり具合を調整できるものが多く、リアルタイムでウェットなサウンドを作ることが可能です。

また、ほとんどがアプリを使ってリバーブの設定を細かく調整することができます。

WindowsのPCなら、「ASIO」対応かを確認しましょう。ASIOはPC内で動作するオーディオドライバ(ソフト)の規格で、オーディオインターフェイスをPCで快適に動作させるために必要です。ASIO非対応だと、音の大幅な遅延・耳障りなノイズが発生します。

ASIO非対応製品をWindowsで使えるようにする方法もありますが、正常に動作しないケースもあるため、初めからASIO対応製品を選ぶのがおすすめです。

日本で高い評価を得ているDAWソフト、Cubaseを手掛けるドイツのソフト・ハードメーカー「Steinberg（スタインバーグ）」。同メーカーのオーディオインターフェイスは、家庭用向けのコンパクトモデルを多数揃えています。

また、Cubaseの下位グレードであるCubase AIが付属されているので、すぐに楽曲制作が可能です。価格が安いものが多いので、コスパ重視の方におすすめのメーカーです。

国内外・プロ・アマ問わず、さまざまなミュージシャン・エンジニアから支持されている日本の音響・楽器メーカー「YAMAHA（ヤマハ）」。オーディオインターフェイスでは、ミキサー型のラインナップが豊富です。

中でも同メーカーのAG03は、配信向けオーディオインターフェイスとして不動の人気を誇っています。動画配信で使用する方におすすめのメーカーです。

レコーダー・CDプレーヤーなどを手掛ける日本の音響ブランド「タスカム（TASCAM）」。オーディオインターフェイスでは、ループバック・エフェクト機能を搭載した配信向けモデルから、豊富な入出力を搭載したDTM向けモデルなどさまざまです。

また、iOSデバイス対応モデルが多く、いつでも手軽に生配信ができます。DTM・配信のどちらにもおすすめのメーカーです。

「色づけしない透明なサウンド」がモットーの、ドイツのオーディオインターフェイス専門メーカー「RME（アールエムイー）」。圧倒的な高音質のプロフェッショナル向けオーディオインターフェイスが豊富です。

拡張性の高いモデルが多く、プリアンプ・アウトボードなどと組み合わせて好みのカスタマイズができます。音質にこだわりたい方におすすめのメーカーです。

世界中のミュージシャン・クリエイター・スタジオエンジニアに愛されている、アメリカのデジタルオーディオ機器メーカー「APOGEE（アポジー）」。オーディオインターフェイスでは、超高性能AD/DAコンバータを搭載した圧倒的な音質が魅力です。

少ない入出力で高音質にこだわったコンパクトモデルから、多彩な入出力を装備したプロ向けモデルまで幅広く揃えています。音の再現性を重視する方におすすめのメーカーです。

MOTU（モツ）は、アメリカ・マサチューセッツで設立したメーカーで、DAWなどのソフトウェア・オーディオインターフェースなどのハードウェアを開発・販売している音楽関連メーカーです。DTMや配信などの個人使用向け製品のほか、業務用製品も展開し、豊富なラインナップが特徴です。

ここまでオーディオインターフェイスの選び方とおすすめ商品15選を紹介してきましたが、いかがでしたか。オーディオインターフェイスを利用すれば、さまざまなマイクが利用でき、高品質な音声変換が可能です。使い方や選び方をしっかり押さえて、自分にぴったりのオーディオインターフェイスを見つけましょう。