HDMIケーブルおすすめ9選｜テレビとスマホを有線で接続【映らない原因も】

スマホ・パソコンをテレビに映して、大画面でゲームや映画を楽しみたいと思う方は多いですよね。しかし「設定が複雑そう」「高価な機器が必要なのでは」といった疑問を抱えている方も多いです。

実は、テレビへの出力はテレビとスマホを繋ぐケーブル（HDMIケーブル）が1本あれば簡単に接続できます。USBやType-Cなどの端子では対応方法が違ったり、Mac・iPhone・AQUOS・galaxy・Xperiaなどのアンドロイドスマホには追加で変換アダプタが必要な場合もあったりしますが、難しい設定はほとんどありません。

この記事では、有線でパソコン・スマホの画面をテレビに映す方法を機種別に解説します。また、テレビと接続した際に起こる「画面が映らない」「音が出ない」といったトラブルの原因・解決方法や、elecomなどの使いやすいおすすめHDMIケーブル13選も紹介するのでぜひ参考にしてください。

家族や親せきが集まった時に、スマホやパソコンに保存されている思い出の写真・動画を全員で見る機会が多いですよね。特に目が悪い方にとってスマホの画面は小さく見づらいため、表情や細かい部分までは見られません。　

しかし、HDMIケーブルの使用により、写真・動画をテレビの大画面に出力し、視力の悪い方も含め家族全員で快適に視聴できます。

YouTubeやニコニコ動画のような動画配信サイトをはじめ、Amazon Prime Video・Netflix・Huluといったビデオオンデマンドサービスも、HDMIケーブルで接続すると大画面で鑑賞可能です。

また、HDMIケーブルにはテレビをつないだ際に音声出力がテレビ側に自動で切り替わる機能が搭載されているので、スマホやパソコンの内蔵スピーカーより高音質で楽しめます。

大画面に映せばゲームを大迫力でプレイできます。元は小さな画面のゲームでも、まるで据え置きゲーム機のような感覚で楽しめます。

操作は手元のパソコン・スマホで行う必要があるので注意しましょう。ゲームを最大限に楽しみたい方におすすめの方法です。

電子書籍はPC・スマホでも読みやすいように開発されていますが、画面が小さいと読みづらい方も多いです。HDMIで端末を接続すれば、電子ブックをテレビの大画面で快適に読めます。また、メーカーサイトの電子説明書を利用する時も、テレビの大画面に映しておけば説明書がとても見やすくなるため、修理やメンテナンスなどの作業に集中できます。

iPhoneはシェア率が高いスマホです。写真・動画・アプリなどを大画面に映し、スマホを快適に活用しましょう。ここからはiPhoneとテレビを接続する際に、必要なものと接続方法を詳しく解説します。

iPhoneの端子は「Lightning」です。そのためLightning→HDMIに変換するアダプタを別途用意する必要があります。接続には「iPhone」「変換アダプタ」「HDMIケーブル」の3種を用意してください。

変換アダプタには、Apple公式より販売されている「Apple Lightning - Digital AVアダプタ」を使用しましょう。変換アダプタとHDMIケーブルの使用により、テレビに画面を出力できます。

また、NetflixやYouTubeなどのVODサービスを視聴する場合、Apple純正品以外は基本的には使用できません。注意書きのあるサービスもあるので、事前に確認しておきましょう。

「テレビに映したいiPhone本体」「Apple Lightning - Digital AVアダプタ」「HDMIケーブル1本」を用意しましょう。その際、iOSのバージョンは気にしなくても問題ありません。

iPhoneに変換アダプタを差し込み、変換アダプタを通してHDMIケーブルとテレビを繋いでください。その後、テレビの入力切替で「HDMI」入力画面にすると画面が映ります。

はじめに、Android本体が「HML」に対応しているかをご確認ください。HMLとは高速映像伝送用インターフェイス規格を意味し、対応していないAndroid端末ではテレビに映像を出力できません。

HML対応のAndroidの場合、MicroUSB→HDMIに変換するアダプタが必要になります。この変換アダプタには給電が必要なタイプが多いため、別途充電ケーブルを用意する場合があります。

Android本体が「DisplayPort Alternate Mode」に対応しているかを確認しましょう。DisplayPort Alternate Modeは、Type-Cから映像出力を可能にする拡張仕様を意味し、これに対応していないAndroid端末ではテレビに映像を出力できません。

DisplayPort Alternate Mode対応のAndroidの場合、Type-C→HDMIに変換するアダプタが必要になります。変換アダプタではなく、Type-C to HDMI形式のケーブルでも使用可能です。

「テレビに映したいAndroid本体」「変換アダプタ」「HDMIケーブル1本」を用意しましょう。「Type-C to HDMI」を使用する場合は、このケーブル1本とAndroid本体だけで問題ありません。

Androidに変換アダプタを差し込み、変換アダプタを通してHDMIケーブルで端末とテレビを繋いでください。その後、テレビの入力切替で「HDMI」入力画面にすると映ります。

HDMI端子がある場合、接続方法はとても簡単です。HDMIケーブルを1本用意し、パソコン側のHDMI端子とテレビ側のHDMI端子を繋いでください。その後、テレビの入力切替で「HDMI」画面に切り替えると、画面が映ります。

HDMI端子がない場合、VGA端子からHDMIに変換するアダプタが必要です。逆に、HDMIからVGAに変換する商品もありますので、商品の説明を読み間違えずに購入しましょう。VGA→HDMIと変換する際、音声は別途USBケーブルで送る必要がありますので入念に確認してください。

最初に、パソコン側にHDMI端子があるかを確認しましょう。Windowsの場合、デスクトップ・ノートパソコンどちらにもHDMI端子が備わっている製品が多いです。HDMI端子がある場合、HDMIケーブルのみで接続できます。ない場合は、変換するためのアダプタが別途必要になります。

MacはHDMI端子がついているモデルが少なく、HDMI端子の代わりに、USB Type-C・Thunderbolt 3端子がついているモデルが多いです。

USB Type-C・Thunderbolt 3（USB-C）端子の場合、Apple公式より販売されている「Apple USB-C Digital AV Multiport アダプタ」の使用がおすすめです。変換アダプタとHDMIケーブルの使用により、テレビに画面を出力できます。

NetflixやAmazonプライムなどのVODサービスを写したい場合、アップル純正品以外は基本的に使用できない可能性が高いです。実際に、注意書きのあるサービスもあるので、確認しておくと安心です。

Macパソコン側にUSB Type-C・Thunderbolt 3端子があるのを確認のうえ、「Apple USB-C Digital AV Multiport アダプタ」と「HDMIケーブル1本」を用意しましょう。

Macに変換アダプタを差し込み、変換アダプタを通してHDMIケーブルでテレビと接続してください。その後、テレビ側の入力切替で「HDMI」入力画面にすると、画面が映ります。

ブルーレイなどのレコーダーとテレビをHDMIケーブルで接続する場合、ほとんどのレコーダーがHDMI端子を搭載しているので必要なものはHDMIケーブルだけです。

接続方法は、電源を入れる前に、レコーダーとテレビ本体をHDMIケーブルで繋ぎます。次に、テレビの電源を入れて、テレビに入力を「HDMI」に切り替えれば、再生可能です。接続自体は簡単にできるので、初心者の方でもすぐにできます。

HDMIケーブルの規格には、「プレミアム（Ver.2.0a以上）」・「ハイスピード（Ver.1.3～2.0）」・「スタンダード（Ver.1.2）」があります。それぞれ再生可能な映像や対応している規格にも違いがあるので、事前にチェックしておきましょう。

テレビ側がHDMIに対応しているか確認しましょう。テレビの側面・背面には多くの入力端子がありますが、その中にHDMI端子があれば対応です。ほとんどのテレビがHDMI端子を搭載していますが、激安テレビの場合はまれに非搭載の製品もあります。

Androidスマホの場合は、テレビがHML対応かの確認もしてください。メーカー公式サイトでテレビの型番を検索すると確認できます。

出力したいガジェットとテレビの対応解像度もチェックしましょう。解像度とは映像の鮮明さを示す数値で、480p・720p・1080pなどの数値を指します。

ガジェットとテレビを接続する際、出力側と入力側の解像度を比較してください。出力側が低い場合は、基本的に気にしなくても大丈夫です。受信側のテレビが低い場合、映像が映らない・画面が重く動かないなどのトラブルが起こりやすいので注意しましょう。

ケーブルを購入する際、長ければ長いほど自由度が高いので便利と思う方もいますよね。一般的に利便性は高くなりますが、HDMIケーブルの場合は適度な長さのものを選択した方が使いやすいです。

HDMIケーブルが長すぎると、伝送途中にデータ信号の減衰によるエラーやノイズなどのトラブルが起こる可能性が高くなるからです。一般的なHDMIケーブルを選ぶ際には、5m以下のものをおすすめします。どうしても長いケーブルが欲しい場合は、長距離接続に対応している製品を選ぶようにしましょう。

近年ではダイソーなどの100均でもHDMIケーブルが気軽に購入でき、高スペックを求めない方には最適です。しかし1,000円前後の製品と比較すると、通信速度・対応製品・長さに限りがあるので注意が必要です。ご自身の必要なスペックに見合うか、事前に必ずチェックしてください。

ここからは、HDMIケーブルのおすすめメーカー2社をご紹介します。各社それぞれ魅力的な特徴がありますので、ぜひ製品選びの参考にしてください。

エレコムは1986年に大阪で設立された、パソコン・デジタル機器関連製品の開発・製造・販売を行うメーカーです。マウス・キーボードなど幅広く取り扱い、日本はもちろん世界的にも人気があります。

そんなエレコムのHDMIケーブルは、ラインナップが豊富な点でが特徴です。ハイスピード規格・ウルトラスピード規格に対応したものなどさまざまです。また、パソコン周りをすっきりできる、コネクト部がスリムなモデルも販売しています。幅広い選択肢から選びたい方におすすめのメーカーです。

パナソニックは、生活家電から精密機器まで幅広く取り扱い、品質の高さで不動の人気を誇ります。そんなパナソニックのHDMIケーブルは、独自の技術による高画質・高音質なデータ伝送ができ、ノイズが少ない点も特徴です。高性能なため価格はやや高くなりますが、性能重視の方におすすめのメーカーです。

パソコン・スマホ・テレビの対応解像度をチェックしましょう。解像度とは、480p・720p・1080p等の数値を意味します。パソコン・スマホの解像度がテレビより低い場合、トラブルの原因は別にある可能性が高いです。しかし、テレビの解像度がパソコン・スマホより低い場合、データの転送が正常に行えない場合があります。

スマホの場合は、スマホより高い解像度に対応したテレビに接続し直しましょう。パソコンの場合は、パソコン側の解像度をテレビに合わせましょう。「デスクトップを右クリック」→「ディスプレイ設定」→「ディスプレイの詳細設定」から、テレビの解像度に合わせた設定を行ってください。

テレビにはDVDレコーダーやゲーム機などさまざまな機器が接続されています。新たなケーブルを繋いだ際に、既存の端子との適合処理でテレビ側でトラブルが起こっている可能性が高いです。そうしたときに、HDMI用の外部入力の端子が複数あれば、別の箇所に差し込み直してみましょう。

また、テレビが別の入力端子用の画面を映している場合もあるので、テレビのリモコンなどで入力切替を行い、別の入力画面をすべて表示し確認してみてください。

パソコン・スマホとテレビの接続を解除した状態で、1度再起動を行いましょう。これは、HDMIケーブルで映像を映す際のトラブルに限らず、機器トラブルの際には最もポピュラーな対処法です。

パソコン・テレビは起動時にシステムのセットアップを行い、起動中にアップデートを行う場面が多々あります。スマホもテレビとの接続時に各端末で画面共有するためのシステムセットアップが行われます。これらのセットアップがうまくされない、アップデートが正しく適用されていない際、再起動すれば直る場合があります。

変換アダプタを使って映らないときの対処法を以下、ご紹介します。案外単純な理由の可能性もあるため、まず試してみてください。

• 携帯端末やテレビと変換アダプタが確実に接続されているか確認する
• 差し込み口に汚れやほこりがないか確認する
• 接点復活剤を使用する

以上3点を試しても映らない場合、変換アダプタのコードを優しく動かしてみてください。それにより画面が映ったり消えたりしたら、中の配線がダメージを受けている可能性があります。また変換アダプタが、お持ちのスマホに対応しているかの確認も重要です。

 パソコンの画面を他のディスプレイに表示する方法を「マルチディスプレイ」といいます。この設定が間違っている場合、テレビ画面に表示される映像にトラブルが起こる場合があります。

「デスクトップを右クリック」→「マルチディスプレイ設定」→「複数のディスプレイ」から、項目の設定を確認してください。「拡張」・「複製」の2種類項目があります。パソコンの画面の拡張エリアとして使用する場合は「拡張」、パソコンと全く同じ画面を表示したい場合は「複製」にしましょう。

上記の方法で解決しない場合は劣化・故障が考えられます。最新の機器に古いケーブルを使用すると高画質なデーターがうまく送れず映像が乱れたり映らなかったりします。また、長年同じケーブルを使い続けていると、断線やHDMI端子の破損が避けられません。そういった場合は、新しいケーブルに交換しましょう。

新しい製品を買ったのにダメだった場合は初期不良の可能性があるので、メーカーなどに確認してください。

テレビにはさまざまな端子が搭載されているので、HDMI端子がどこにあるのか見つけづらいですよね。HDMI端子の場所は、基本的にテレビの真裏です。平べったくした台形のような形状で、機種によってはHDMI端子の近くに「HDMI入力」と表示があります。

HDMI端子はほとんどのテレビに搭載されていますが、機種によって数は異なります。端子の数が足りない場合、「HDMI切替器」を使うのがおすすめです。たとえば、1つのHDMI端子に3端子のHDMI切替器を接続すると、HDMI端子を3つに増やせます。

以下の記事では、おすすめのHDMI切替器(HDMIセレクター)を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

パソコン・スマホのテレビ出力は、覚えれば簡単にできます。端子のタイプに気を付ければ、HDMIケーブル選びで失敗しません。変換アダプタが必要な場合はしっかり用意して、正しい繋ぎ方をしましょう。ぜひ大画面でゲームや映画を楽しんでください。