予測式体温計のおすすめ10選｜予測式は精度が低い？実測式とどっちが正確？

体調が悪いときや毎日の体調管理に必要不可欠な体温計。最近は予測式体温計が主流ですが、「予測式の体温計で体温を測ると、いつもより高めに出る」「測るたびに体温にばらつきがあるような気がする」など、予測式体温計の検温の精度に疑問に持つ人も多いですよね。

本記事では、実測式体温計・予測式体温計それぞれの測定方法などを紹介し、予測式体温計の精度について詳しく検証します。記事の後半では、体温計のさまざまな機能・おすすめ商品を掲載するので参考にしてください。

一度購入したら長く使う体温計だからこそ、よりいい商品を選びたいですよね。この記事を参考に、毎日の体調管理に役立つ体温計を見つけてください。

まず大前提として体温計の測定方法をチェックします。測定方法は実測式・予測式の2種に分類され、特徴も異なるのでそれぞれ解説します。

まず1つ目の測定方法は、口やわきで実際の体温を測る「実測式」です。体温を正確に測れるのがメリットで、病気に罹患したときなど、正確な体温を把握する必要がある場合は実測式がおすすめです。

しかし、正確な体温を測れる分計測時間が長くなるのがデメリットです。口中計測は5分以上、わき下計測は10分以上かける必要があります。朝など慌ただしい時間には向いていません。

2つ目の測定方式は「予測式」です。予測式とは、検温開始時からの体温上昇データを分析・演算した上で予測値体温を割り出す計測方法を指します。約30秒程度でスピーディに計測できるのがメリットです。

素早く体温を測定できるので、忙しい日常の中での体調管理におすすめです。

スピーディーに計測できて人気の高い予測式体温計ですが、「実際の体温より高めに表示されるのでは？」と疑問を持つ人も多いですよね。その噂は本当なのかを検証します。

先ほどご説明した通り、実測式は体温を正確に測るために約5〜10分程度の時間をかける必要があります。しかし、本来の計測時間を守らず、3～5分程度の短い時間で測った数値を予測式体温計で測った体温と比較しているケースがあるようです。

実測式体温計の正しい測り方を把握していない人が比較をすれば、当然予測式の方が高めに出る、という結果になります。こういった勘違いから誤った情報が発信されている可能性も否定できません。

予測式は、検温開始時からの温度上昇を分析・演算することで体温を予測するため、正しく検温するにはいつも同じ条件で測定することが重要です。たとえば、同じわきの下でも手前・中央のくぼみ・背中側かで温度は異なります。

検温するたびに検温箇所がずれると毎回違った計測結果になる可能性があり、正確な体温が測れず比較もできません。いつも同じ箇所で測定するように注意してください。

実測式と予測式のどっちが正確か気になっている方もいます。正しい計測方法を行わず比較することで、「予測式はちゃんと測れない」と勘違いしている人も多いでしょう。しかし、予測式体温計でも正しい方法で計測すれば、精度は実測式と大差ありません。

ただし、基礎体温測定や病気に罹患した際など、正確な体温を測りたい場合は実測式の使用をおすすめします。

ここからは、体温計の選び方のポイントをご紹介します。使用目的と照らし合わせてチェックしてください。

電子体温計はわき下や口で計測する、最も馴染みのあるタイプの体温計で、本体の先端にあるセンサーで感知した体温をデジタル表示します。実測式・予測式に分類され、それぞれの特徴は前述のとおりです。赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い層の方に使用されています。

非接触型体温計とは、赤外線を使うことにより身体に触れずに測定できる体温計で、一般的に額・手首で計測します。衛生的・計測時間が短い（約1秒～3秒程度）ことから、店舗でよく使用されています。

ただし、外気温が低いと正確性に欠ける場合があり、何度か測り直す手間がかかることも。また、価格は高めです。

耳式体温計とは、その名の通り耳で体温を測る体温計で、非接触型と同じく赤外線を使用して測定します。計測時間は約1秒～3秒程度と非常に短く、じっとしていられない赤ちゃんの体温測定におすすめです。

ただし、正確性に欠ける場合があるので複数回測定することをおすすめします。

基礎体温計（婦人体温計）とは、女性の基礎体温を口中で測るタイプの体温計で、女性の体調・周期管理には欠かせないアイテムです。最近では、体温計にデータを保存できる高スペックな商品も販売されています。

基礎体温は正確に測定した数値を毎日記録する必要があるので、計測時間がかかっても実測式の体温計を使用することをおすすめします。

続いて体温計の機能について解説します。最近では、体温測定以外の便利な機能を搭載した商品が販売されています。ぜひチェックしてください。

メモリー機能とは、計測した体温を計測日時などと一緒に記録する機能です。記録する期間は、前回値のみ〜480日と商品によってさまざま。毎日手書きで記録するのは手間がかかりますが、この機能があれば気軽に体調管理ができます。

バックライト機能とは、ライトが光ることで測定結果が見やすくなる機能のことです。照明を落とした寝室で寝ているお子様の体温を測るときなど、この機能があると大変便利です。測定結果の体温によってバックライトの色が変わるハイスペックな商品もあるので、ぜひチェックしてください。

オムロンは、京都市に本社を置く大手電気機器メーカーです。電子部品製造のほか、血圧計や体重計などのヘルスケア製品にも力を入れており、体温計の分野においても定評があります。

オムロン独自技術を駆使した、先端部分が平らで挟みやすい形状になっている体温計や、精度が高く多くの機能を搭載したハイスペック基礎体温計など、幅広いラインナップが特徴です。実測体温計は3分くらいで測れますが、より正確にするためには10分程度必要です。

タニタは、「健康をはかる」から「健康をつくる」をモットーに、あらゆる分野から健康づくりを提案する計測器の大手メーカーです。タニタ食堂や体重計などが有名ですが、体温計にも定評があります。

見やすい大型表示・バックライト機能を搭載し、測定部がやわらかく曲がる赤ちゃんでも測りやすい「フレキシブル測定部」を採用した製品や、衛生的に検温できる非接触体温計が人気です。

シチズンと言えば腕時計のイメージをお持ちの方は多いと思いますが、実は体温計や血圧計も幅広く製造しているのをご存知でしょうか。中でも、音と振動で検温終了を知らせしてくれる製品や、わきにフィットしやすいアタッチメント「ぴたッチメント」が付属した体温計などが人気です。

テルモは、東京都に本社を置く医療機器の製造・販売の大手メーカーです。「医療を通じて社会に貢献する」という理念のもと、医薬品の製造なども行っています。

テルモの体温計はしっかりと正確に検温できると好評です。さらに、検温終了を知らせるブザーの音圧が2倍・繰り返しお知らせ機能や、基礎体温データをPCなどに送信して管理できる基礎体温系など、ユーザーの目線に立った工夫が盛り込まれています。

また水洗いできるため、衛生的です。家族と一緒に兼用する際にも適しています。

上記でおすすめした体温計の特徴を一覧表にまとめました。主にどこで・誰が使用するかなど、ご自分の用途をしっかりと把握したうえで、この表を参考に最適な体温計を探しましょう。

本記事では体温計について詳しく解説しましたが、「予測式の体温計は正しく検温できるのか？」といった疑問は解決できたでしょうか。予測式体温計は正しく使用することで実測式に劣らない精度で検温できます。こまめな体調管理をしたい方はぜひ、スピーディーに測れる予測式体温計の購入を検討してください。