体温計は飛行機内持ち込みOK？オムロンの体温計も！国際線では？預け入れできる？

飛行機内に体温計が持ち込めない場合があるのをご存知ですか。健康管理を目的として、機内にも体温計を持ち込みたい方もいますが、体温計の種類や航空会社のルールによって、機内への持ち込みや預け荷物として対応できない場合があるのです。

種類によっては、持ち込みや預けられる体温計もあります。事前に、体温計の種類や航空会社のルールを知っておけば問題ありません。体温計を機内への持ち込みや預ける必要がある方はしっかり確認してください。

この記事では、体温計の機内持ち込みについて解説します。持ち込める体温計の種類やJALやANAなど各航空会社における国内線や国際線ごとの預け荷物の対応、オムロンはじめ持ち込み可能なおすすめ体温計を詳しく紹介していきます。体温計を持ち歩く方は、ぜひご覧ください。

電池式の電子体温計は機内持ち込み可としている航空会社が多いです。ただし、各社制限を設けていたり、持ち込む場合も取扱いに注意が必要だったりする場合があります。

多くの航空会社では電子体温計の持ち込みを認めています。ただし、電子体温計に使われている電池の仕様が各社が定める制限内であるかどうかによります。

ANAやJALでは、リチウム含有量が2gを超えるリチウム電池、またはワット時定格量が160Whを超えるリチウムイオン電池の電子機器は機内持ち込みできません。バッテリー制限を超える電子機器は、預け入れもできない場合が多いため利用する航空会社の対応をよく確認しましょう。

リチウム電池が使用されている機器を機内に持ち込む際には、保護や短絡措置が必要です。ANAの公式サイトでは、ショート・発火・爆発に備え、完全に電源を切り、強固なスーツケースに入れておく、衣類など衝撃を吸収できるものにくるむなどの保護をするよう記載されています。

また、リチウム電池をテープなどで覆い絶縁状態にしショートを防ぐ短絡措置もあります。体温計などのリチウム電池を使用したものを機内に持ち込む際には、リスクを軽減する適切な処置が必要です。

水銀を含んだ体温計は、水銀が飛行機や乗客に危険を及ぼす可能性があるため機内持ち込みできません。保護箱に入れれば持ち込める航空会社もあるので、どうしても持ち込みたい方はそちらの利用がおすすめです。

水銀を含んだ体温計の持ち込みは、非常に危険であるため禁止されています。水銀は腐食性が非常に高く、皮膚に触れたり飲み込んだりしてしまうと急性水銀中毒を起こす場合もあります。また、その腐食性の高さから、機体に触れると腐食させてしまう可能性も考慮しなければなりません。人体や機体への影響を鑑みて、水銀の持ち込みを禁止している航空会社が多いです。

ANAは規定のバッテリー制限*を超えない場合、電子体温計の機内持ち込み・預け入れが可能です。

※リチウム含有量が2g以下のリチウム金属電池、またはワット時定格量が160Wh以下のリチウムイオン電池

一方、水銀を含む体温計は、国内線・国際線ともに持ち込みが禁止されています。ただし、個人用かつ保護箱に入れてあるものを1人1個預けられます。

スカイマークでも電子体温計の持ち込みにはバッテリー制限があります。リチウム電池はリチウム含有量が2g以下、リチウムイオン電池は100Whを超え160Wh以下のものは、体温計以外も含めて合計1人2個まで機内持込可能です。

スカイマークは水銀を含む体温計の持ち込みは国内線で禁止されています。国際線に関しては記載がありませんが、持ち込まないのが無難です。保護箱に入れて、預け荷物にしましょう。

JALでは、電子体温計についてバッテリー制限(リチウム含有量が2g以下のリチウム金属電池、またはワット時定格量が160Wh以下のリチウムイオン電池)を超えなければ、機内持ち込み・預け入れともに可能です。

水銀を含む体温計については「制限のあるお手荷物」に掲載されていません。ただし、明記されていないためOKかどうかは不明です。水銀を含む体温計の持ち込みは避けるべきです。

AIR CHINAは、海外の航空会社です。リチウム電池が使用されている電子体温計の場合は、定格が100Whを超えないもの、またはリチウム電池のリチウム含有量が2gを超えないものと定められています。

また、水銀式の体温計の場合は、特例措置を満たしていれば受託手荷物としては持ち込み可能です。持ち込み前に、手持ちの体温計の定格やリチウム含有量を確認しておきましょう。

関西国際空港を拠点とするLCCのピーチ航空は、水銀医療用体温計は個人用で保護箱にいれてある場合は受託手荷物として1人1個持ち込み可能、機内持ち込みは禁止としています。電子式については記載されていないため、持ち込みたい方は事前に確認しましょう。

体温計の機内持ち込みについて、ANA・SKYMARK・JAL・AIR CHINA・Peachの各航空会社で対応が異なりますので、一覧できるように表にまとめました。すでに航空会社が決まっている人も、これから決める人も参考にしてくださいね。

海外に体温計を持っていきたい方もいますが、オムロンは日本国内で販売されている体温計に関して、海外でのご使用はおすすめできませんと回答しています。使用不能ではありませんが、オムロンの体温計は日本国内で使用するように作られており、海外での使用は保証の対象外となると考えられます。

婦人体温計は、通常の体温計よりも細かい数値まで測定します。毎日の基礎体温をチェックするのに欠かせないアイテムです。お求めの方は、下記URL記事も ぜひご覧ください。人気メーカーのテルモやオムロンから、おすすめの婦人体温計をご紹介しています。

飛行機内に体温計を持ち込むなら電子体温計がおすすめです。水銀を含む体温計は持ち込み禁止の航空会社が多く、利用する航空会社によっては電子体温計を用意する必要があります。体温計を持ち歩く場合は電子体温計を選んで、飛行機に乗る際にも問題ないようにしておきましょう。