縦型Bluetoothスピーカーおすすめ10選｜高音質も

Bluetoothスピーカーといえば、携行性を重視したポータブル型のイメージが強いかもしれません。しかし実のところ、据え置き型のBluetoothスピーカーも引けを取らない人気ぶりです。

すなわち自宅などの屋内でもBluetoothスピーカーを置き、高品質なサウンドを追及するニーズがあるのです。以上を踏まえ、当記事では縦型のBluetoothスピーカーに焦点を絞ります。

縦型Bluetoothスピーカーならではの特徴・魅力・スピーカーの選び方まで解説します。また後半部ではおすすめメーカーのほか、おすすめ商品も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

縦型Bluetoothスピーカーの中でもトールボーイ型の場合、高さがある分、同じ床面積でも高音質でパワフルな音を出しやすいといえます。

一般的な音響効果として、低音域は空気を振動させる面積が大きいほどよく響くからです。

また基本のスピーカーに加えて、ウーファーや内蔵アンプを搭載したものもあります。

マルチチャンネルシステムとの相性が優れているタイプが多いのも、縦型Bluetoothスピーカーの特徴です。

マルチチャンネルシステムとは5.1chや7.1chといった、多数のスピーカーによる音声出力環境を指します。

縦型Bluetoothスピーカーはコンパクトでスリムなモデルが多いので、レイアウトなどの環境構築が容易です。またBluetooth接続ならケーブルの配線が不要という大きなメリットがあります。

電子機器の総合メーカーであるソニーが、本格的な縦型スピーカーの製造に乗り出したのは昭和後期の頃です。1976年に3wayスピーカーシステムのSS-G7、1979年にはAPM方式を採用したAPM-8をリリースしました。APMシリーズは1986年に終了したものの、SSシリーズは現代においても基礎技術は不変のまま継承されています。

世界的なオーディオメーカーとして知られるJBLのブランド名は、創業者James Bullogh Lansingのイニシャルが由来です。元々映画館用のスピーカーユニットを手がけたLansingは1946年にJBLを創立し、一般家庭向けスピーカーの開発に技術を転用しました。家庭用縦型スピーカーとしてはハイエンドのスタジオ5シリーズ、ミドルレンジのスタジオ2シリーズが存続しています。

ここからはBluetoothスピーカーを選ぶ際の前提知識を解説します。


以下の3部構成で、どこよりも安心してBluetoothスピーカーを選んでいただけますので、ぜひ最後までお付き合いください！

• Bluetoothスピーカーの購入時に押さえておきたい必須項目
• 人によっては使用感に関わるポイント
• 優先度は低め。気になる人のみチェック推奨

※この記事は一見、非常に長い記事になっていますが、ご自身に合ったBluetoothスピーカー選びに必要ない部分は読み飛ばせるような構成にしてありますのでご安心ください。

※すぐにおすすめ商品を見たい方は以下のボタンでスキップできます

Bluetoothスピーカーは、初心者からしたら呪文のような専門用語がたくさん出てくる未知の分野。調べようと思ってよくわからなった経験をした方も多いでしょう。

それでも実は、初心者の方はたった3つのポイントを意識するだけでBluetoothスピーカー選びを失敗する確率がグッと下がります。そのポイントをクリアするために必要な専門知識はそれほど多くありません。

その3つのポイントとは、

①利用用途をまずは明確にする
②自分にとっての必須機能があるか考える
③Bluetoothのコーデックを理解する

これだけです。拍子抜けするほど簡単ですが、これだけを守れば大きく失敗することはまず無くなります。詳細はこのあと述べますが、

【結論】

• 想定する利用シーンにあったタイプを選択
• AIスピーカー・防水など必須機能があるか確認
• Bluetoothのコーデックを理解する
  →スピーカーとしてのスペックよりまずは使い勝手が大切

これが失敗しないBluetoothスピーカー選びの最初のステップです。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけは全て目を通してください！

Bluetoothスピーカーは「Bluetoothで接続するスピーカー」というだけの意味のため、実際には多くのタイプがあります。

闇雲にBluetoothスピーカーを探しても、種類が多すぎて選びきれないため、まずはスピーカーを使うシーンや用途を明確にしましょう。

Bluetoothスピーカーは、まず以下のように大枠でタイプ分け可能です。

Bluetoothスピーカーは基本的にバッテリー搭載で持ち運び前提とされたものが多いです。しかし、スマートスピーカー・据え置き想定のBluetoothスピーカーはバッテリー非搭載です。

たとえば、部屋で据え置きでしか使用しないのにバッテリー搭載だと、バッテリーの劣化を気にしなければならなくなります。

この記事を読まれているということは据え置きの縦型Bluetoothスピーカーを検討している方が多いと思いますが、ここの前提を間違えると使いにくくなるため、今一度利用シーンがどこなのか考えてみましょう。

据え置き型の売れ筋！ストリーミングサービスで便利に

据え置き型として主流なのがスマートスピーカー。最近のスマートスピーカーは音質もよく、お部屋でちょっとした音楽を聞くだけなら十分です。

また、スマートスピーカー自体が「AmazonMusic」や「Spotify」などの音楽ストリーミングサービスに接続できるため、音源としてのスマホすら不要になります。

「GoogleNEST」や「AmazonAlexa」などが代表的で、Wi-Fiに接続して様々な情報の検索や、スマートリモコンと組み合わせて家電操作が可能です。

高音質が多い！AC電源で使える据え置きBluetoothスピーカー

設置場所が決まっているなら検討したいのがこのタイプ。本体が大きい製品が多く、単純に小型タイプよりも音質は上です。

AIアシスタントが搭載されるとスマートスピーカーとなり、据え置きの主流はこちらのため製品としてはやや数が少なくなるものの、例えば「Marshall」の据え置きBluetoothスピーカーなどは支持を受けています。

バッテリー搭載で持ち運べるスタンダードタイプ

Bluetoothスピーカーとして一番多く発売されているのが、バッテリー搭載で持ち運びできるタイプ。大きさは「手のひらサイズ」から「幅30cm」までさまざまです。

価格がピンキリなため、特にこだわりがなく「音を鳴らせればいい」なら安いもので十分です。しかし、音質重視の場合は音響メーカー製がおすすめです。

ながら聞き・一人用にぴったり！

ウェアラブルスピーカーは首にかけるタイプのスピーカーで、耳元で音楽が聴けるのが特徴です。

感覚としては「耳を塞がないイヤホン」の位置付けに近く、お部屋全体に音楽を響かせるというより自分一人用として使います。

部屋を跨いで移動する場合や、赤ちゃんがいるご家庭などにおすすめです。

空間の中央に設置したいならこれ！インテリアにしてもgood

360度スピーカーは円柱型が基本で、音場が360度に広がるタイプ。バッテリーを搭載している商品が多く、それ以上にインテリア製が高いモデルが多いです。商品としてもBluetoothスピーカーのなかでは高級品が多く、ゆったりした音質にある傾向があります。

お部屋をロマンチックに彩りたい・ガジェットらしいフォルムでお部屋の印象を崩したくない場合に最適で、ランタン型のようなおしゃれな形も多いです。炎の揺らぎを再現している商品もあるため、イメージを大切にする方は一度チェックしてくださいね。

次はご自身の使い方で絶対に必要な機能を割り出しましょう。すでにワイヤレス接続という利便性を優先させている以上、音質よりも更なる使い勝手を優先すべきです。

このように、想定シーンによっては絶対に外せない必須機能があります。ただし、どの項目が重要かは人によって変わるため、人気の機種に安易に飛び付かずに、まずは必要な機能を整理すべきです。

Bluetoothのコーデックは色々ありますが、押さえておきたいのは、音源側とスピーカー双方のコーデックを統一させなければならない点です。

(参考例｜音源がスマホの場合)

このように、双方が対応している同一コーデックでしか接続できません。

機械物が苦手な人の中には、「コーデックの対応」と言われると苦手意識が芽生える人もいますよね。

音質や遅延を気にせず「最低限音楽が聴こえればいい」という条件なら、特にこのコーデックは気にしなくても大丈夫です。

Bluetoothスピーカーでコーデックが違って再生自体ができない、という事態は起こりません。コーデックの表記が無いスピーカーでも、基本である「SBC」は全機種が対応しています。

音質重視あるいは遅延対策で選ぶ場合は以下の順でおすすめです。

• 音質
  LDAC > aptX Adaptive > aptX HD > > >それ以外 > > SBC  
• 遅延対策
  aptX LL > aptX Adaptive >> > >それ以外 > > SBC > LDAC 
• 例外｜iPhone
  AAC一択

たとえば、「映像と一緒にスピーカーを使うなら遅延が気になるから、aptX LL ・aptX Adaptiveあたりの遅延の少ないコーデックが欲しい…」といった考え方で、何を重視すべきかを考えてください。

ここまでのおさらいをしましょう。Bluetoothスピーカー選びで失敗しないための重要3つポイントとは、

①利用用途をまずは明確にする
②自分にとっての必須機能があるか考える
③Bluetoothのコーデックを理解する

の3つでした。

【結論】

• 想定する利用シーンにあったタイプを選択
• AIスピーカー・防水など必須機能があるか確認
• Bluetoothのコーデックを理解する
  →スピーカーとしてのスペックよりまずは使い勝手が大切

これが失敗しないBluetoothスピーカー選びの最初のステップです。

オートオフ機能は盲点隣りやすく、「付いていた方がいい」というよりも「必要かあらかじめ考えるべき機能」です。

音楽の掛け方は人それぞれで、

• いちいち電源を入れずにすぐに再生したいから不要
• どうせ使うのに電源を入れ直すのが面倒くさいから不要
• 無音の間に勝手に電源が切れて使いにくい

このような意見もあります。しかしオートオフ機能は「有」が標準で、無効にできない機種も実際に存在します。

ご自身の使い方を想定して、オートオフ機能が必要か不要か、あるいは切り替えられた方がいいかを考えた上で機種選びをすると、失敗しませんよ。

Bluetoothスピーカーのバッテリー性能は、人によっては重要です。自分の使い方を想定して連続再生時間を重視すべきかをまず検討してください。

• ケース1｜車の通勤で毎日使う場合
  …通勤時間からどの程度連続再生したいか計算を
• ケース2｜テレビ用スピーカーとして扱う場合
  …1日の視聴時間を考慮しよう
  

ちなみに、製品全体を見ると、「6〜24時間」とバッテリーのもちにはかなり開きがあります。

スピーカーの中でもウェアラブルスピーカーを検討中なら、バッテリーのもちは要確認するべきです。

理由としては、イヤホンと同じく日常的に利用する方が多く、いざという時にバッテリー切れを起こす可能性があるため。充電のルーティンが決まっていない方は、なるべく長時間バッテリータイプがおすすめです。

Bluetoothスピーカーの接続の安定性は、Bluetoothのバージョンが関係します。

現時点(2022年.12月)では5.3が最新で、バージョンも新しければ新しいほど安定性は向上します。基本的に数字が大きいほど新しくていい、と覚えてください。

スピーカーの造形といえば長方形が一般的でしょう。しかし近年ではBluetoothなどワイヤレス接続技術の発達に伴い、ポータブル性を重視したデザインのスピーカーも登場しています。

トレンドとして代表的なのがおしゃれな筒型のデザインです。そこで、高機能な筒型のポータブルBluetoothスピーカーを3点紹介します。

Bluetoothスピーカーの音圧は、屋外で使うなら気にしなければなりません。

自宅の部屋だけで使うなら気にする必要はありませんが、屋外や体育館などの広く開けた場所だと音圧が低いと音が抜けてしまいます。

おおよそこの数字を目安として、屋外利用の場合は音圧が足りているかを確認してください。

Bluetoothスピーカーは、以下3通りのタイプがあります。

• 1台でステレオになるもの
  ユニットを2基搭載で「10W×2」のように表される。ボディは横長の形状。
• 2台購入しペアリングするとステレオになるもの
  1台利用ではモノラル再生。主に小型タイプ。
• ペアリング機能もなくモノラル再生になるもの

現在の音源のほとんどはステレオ再生(2ch以上での再生)に対応しています。

左右のスピーカーからそれぞれのchとして音を鳴らしたい場合は、ステレオタイプか・あるいは2台でステレオになるかを確認してください。

Bluetoothスピーカーでも低音に迫力が欲しいなら、「バスレフ型」か「パッシブラジエーター構造」の製品を選びましょう。

これはどちらも低音を増強する仕組みで、スピーカーのユニット部を空気で振動させて、低音を増幅します。

特にパッシブラジエーターは小型で安価なBluetoothスピーカーにも搭載されているため、比較的手に入りやすいですよ。

Bluetoothスピーカーをアウトドアなどで屋外に持ち運んで使うなら、防水・防塵機能付きがマストです。またそうでなくても防水防塵機能付き商品も多く、あって悪いことはありません。

防水防塵性能は「IPX(防塵)X(防水)」で表されます。ちなみに、防水防塵機能を単体で表す場合は、

「IP6X」(防塵)
「IPX8」(防水)

のように表します。

等級は「防塵0〜6」「防水0〜8」で数字が大きいほど性能がいいです。野外で使用する場合は、IPX54以上がおすすめです。

防塵性能基準

防水性能基準

Bluetoothスピーカーは価格の幅が広く、1000円程度から10万円以上の商品まであります。基本的に、高額になる程音圧(W)が上がり最大音量が大きくなること、低音もしっかり出るといった傾向があります。

しかし、初めてのBluetoothスピーカーなら5,000円以下の商品でも感動した、という方が多いです。まずはご自身がどの程度Bluetoothスピーカーを使うか見極めるためにも、お手頃な商品から初めてみるのを推奨します。

• コラム｜失敗したくないならAmazon価格は見極め必須
  
  Bluetoothスピーカー購入でたまに見る失敗として、「購入後わずかな日数で安くなった」というものがあります。特にBluetoothスピーカーは型落ちになるまでの期間が長く時期もバラバラです。そのため、このようなことがしばしば起こります。
  
  特に、Amazon商品・Anker商品などのAmazonでよく取り扱われているメーカーは、Amazonセールの折に値下がりする傾向があります。
  
  気になったらすぐに購入したい気持ちもわかりますが、値下がりしたのを見て後悔しそうなら、ある程度価格調査をしたほうが賢明です。

NFC機能はペアリングを簡単にする機能で、ソニーの機種など一部のBluetoothスピーカーに搭載されています。

NFCはBluetoothと同じ無線規格で、約10cmのごく短距離間の製品同士で自動認証します。もっとも、ないならないで手動でペアリングすればいいため、必須機能ではありません。

ビデオ会議などでスピーカーマイクとして使いたい場合は、マイク機能搭載スピーカーを選んでください。

マイクはオンオフが可能なため、普段は音楽鑑賞・テレワーク中は会議の通話のように、切り替えて使用可能です。

Bluetoothのクラスとプロファイルは、普通に使うだけなら重要視しなくて大丈夫です。

しかし、「深く考えずに買ってみたスピーカーが思うように使えない…」といったトラブルが起こった場合は、このプロファイルが原因かもしれません。詳しく知りたい方のみお読みください。

Bluetoothは「最大送信出力」によっていくつか段階わけされており、それを「Class」と呼びます。

クラスはスピーカー側だけ気にすればいいわけではなく、音源となる再生機(スマホやウォークマン)も関係します。

たとえばスピーカーがClass1であっても、スマホがClass2なら最大距離は2.5mです。もっとも、このBluetoothのクラスは公表されていない機器も少なくはありません。

Bluetoothはプロファイルによって「できること」が変わります。Bluetoothスピーカーは、「音楽再生ができるプロファイル」が必ず標準で搭載されており、機種によってはそれにプラスでできることが追加されます。

スピーカーに搭載される主なプロファイル

たとえば、A2DPにのみ対応でAVRCPは非対応のスピーカーの場合、リモコン操作に対応していないため、スピーカーではなく音源本体側で音量調整をするしかない、といった考え方となります。

縦型Bluetoothスピーカーには魅力が満載です。有線接続と比べて音質が落ちるという意見もありますが、デメリットを上回るほどのメリットも沢山あります。ご紹介した情報を参考の上、住環境・用途・目的に合わせて、ぜひ最高の縦型Bluetoothスピーカーを見つけて好きな音楽を楽しんでください。