Bluetooth（ブルートゥース）対応プリメインアンプおすすめ8選｜高音質も

本格派のオーディオマニアが所有しているイメージがあるプリメインアンプですが、近年のBluetooth（ブルートゥース）技術の普及に伴い、スマホ・タブレットへの接続が可能な機種が増加しています。以前と比べて、プリメインアンプは随分親しみやすい存在になりました。

Bluetooth対応のプリメインアンプなら、スマホ1台で音楽ファイルを管理し、ケーブルレスで接続・再生ができます。しかも、プリメインアンプの機能を活かし音域の細かい調整・大音量・高音質での再生も可能です。また、ケーブルでの接続が不要なので、設置場所もすっきりするなどのメリットもあります。

本記事では、Bluetooth対応のプリメインアンプの選び方を解説します。人気メーカーや小型・安いものなどおすすめ商品も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

アンプとは音声を増幅する装置ですが、アンプにはプリアンプ・メインアンプの2種類があります。プリアンプは音域のバランスを調整し、メインアンプは音を増幅させる機能を持つもので、現代でアンプといえば一般的にプリメインアンプを指します。

プリメインアンプは、メインアンプ・プリアンプ双方の機能をあわせ持った装置です。入力の切り替え・音量の調節・電圧の増幅がこれ1つで可能になります。よって、プリアンプとメインアンプそれぞれを用意しなくても、プレーヤーなどの再生機器とスピーカーを接続でき、大変便利です。

プリメインアンプによって増幅された音のデータは、ポータブル型・一体型のコンポでは拾いきれない微細な音も網羅します。膨大な音データは音像の定位感を生み出し、結果として音声を立体的に表現できます。

音源の魅力を最大限に引き出すには、プリメインアンプによる増幅作用が最適です。

プリメインアンプでは音域の設定を自由に調整できます。アンプを内蔵するシステムコンポの場合、主に音域パターンのプリセットがいくつか用意されています。一方、プリメインアンプの場合は、各音域を自分の好みに応じてカスタムできます。

音域の組み合わせはほぼ無限です。自分だけの音域設定を楽しめるのもプリメインアンプの魅力です。

ボリュームの調整幅が広いのもプリメインアンプの特徴です。ホームシアターで映画を楽しむ場合には大音量が欠かせませんが、大音量で再生しても音質の低下が少ないのは、プリメインアンプならではの長所です。

それに対して、ポータブル型プレイヤーはボリュームの調整幅が狭く、プリメインアンプと比べるとすぐに限界点に達してしまいます。

これまでに述べてきた内容と一部重複しますが、プリメインアンプを介して、ノイズを抑制した雑味の少ないクリアな音声をスピーカーに受け渡します。また、音域・ボリュームを自分好みの設定に微調整した音声をスピーカーに伝えられるのも、プリメインアンプの魅力です。

ケーブルの接続が不要な点が、Bluetoothを接続する最大のメリットです。プレーヤー・スピーカーと有線接続しなくて済むので、機器を設置する部屋のレイアウトがすっきりするほか、機器本体の移動も手軽に行えます。

据え置き型は移動時の不便さが付きものですが、Bluetooth接続によってデメリットをカバーできます。

スマホ・ポータブルプレーヤーなど端末単体の再生環境では、音楽のボリューム・迫力などに限界があります。しかし、Bluetoothを介してプリメインアンプに接続すれば、ボリューム・パワー不足を解消できます。

プリメインアンプ経由で出力した音は同じボリュームでも聴こえ方が異なり、さらにノイズの少ないクリーンな音を楽しめる点でも、プリメインアンプをBluetoothに接続するメリットがあります。

Bluetoothに対応していないプリメインアンプは、専用の音楽プレーヤーにCD・レコードなどをセットして、聴きたいトラック数を選択する手順が必要でした。リモコンである程度の操作を省略できても、メディア交換は手作業だったのです。

しかし、Bluetooth接続が可能な機種は、プリメインアンプへのデータ伝送を簡単に行えます。スマホ1台で音楽プレーヤー・リモコン双方の機能をまかなえるようになり、非常に便利になりました。

Bluetooth対応プリメインアンプの価格は、ポータブル型のスピーカーやプレーヤーなどと比べると、やや割高な傾向にあります。基本的な機能が一通り揃っており、標準的な品質のエントリーモデルであれば3万円台が相場です。

最安モデルの例として、ソニーのSTR-DH190は新品で1万8千円前後の値が付いています。

入力・出力の端子は有線接続する機器との対応性を表します。入力・出力の端子に関わる形式には代表的なアナログ・デジタルのほか、スピーカー・ヘッドホン・Phono（レコード）といったものがあります。

アナログ入力はRCA入力端子・XLR入力端子があり、デジタル入力は光デジタル端子（OPTICAL）・同軸デジタル端子（COAXIAL）・USB端子・Phono端子があります。

プリメインアンプは据え置きが前提になるため、相応な多機能さが求められますが、特に自分が欲する使い方に応じたものを備えたプリメインアンプ選びが重要です。

プリメインアンプの働きにおいてカギとなるのが、増幅素子と動作方式です。プリメインアンプの増幅素子とは、一般的にトランジスタもしくは真空管のいずれかが当てはまります。機種ごとの個性が顕著に表れるのは動作方式で、増幅素子は小さい信号から大信号まで直線比例では増幅しません。

動作方式では出力の大きさを優先するか、それともエネルギーの効率を優先するかといった機器ごとの設定が作用します。それらが結果として、音声出力上の個性になります。

ハイレゾとは「ハイレゾリューションオーディオ (High-Resolution Audio)」の略称で、「解像度の高い音声」を意味します。Web上で販売されているハイレゾ音源を再生するには、ハイレゾ対応の機器が必要です。また、ハイレゾ音源を高音質で再生するには、高音再生周波数帯域が40kHz以上のモデルを選ばなければなりません。

プリメインアンプでハイレゾ音源を再生したい場合にもハイレゾ対応の機種を選ぶ必要があるので、必ず押さえておきたいポイントです。

DACとは「Digital Analog Converter」の略称で、デジタル信号をアナログ信号に変換する回路、もしくはコンポーネントを指します。主に、ハイレゾのようなデジタル音源をPC・スマホからスピーカーに再生する際に活躍する機能です。

せっかくのハイレゾ音源も、DAC機能のない機種で再生すると魅力が損なわれてしまいます。ハイレゾ対応をチェックすると同時に、DAC搭載もあわせて確認しましょう。

プリメインアンプは大型で重いものが多いです。設置する場所を確保できるのであれば、大型アンプはパワーもありおすすめですが、なかには設置する場所が確保できない場合も多いです。

そんなときは、サイズを確認して小型のプリメインアンプを選びましょう。最近では、デスクトップでも使用できる小型サイズのプリメインアンプも多く発売されています。

デノン(DENON)は、1910年に日本コロムビア株式会社の電気部門を母体として誕生した企業です。創業当時日本で唯一の録音機製造メーカーで、日本のオーディオ機器技術に大きな貢献を果たしてきました。日本製で安定した品質の製品を多数生み出している点でも高く評価されています。

統合・合併を経て事業を拡大し、現在は株式会社ディーアンドエムホールディングス傘下としてデノン（DENON）のブランドが存続しています。

オンキヨー(ONKYO)は終戦直後の1946年9月、株式会社大阪電気音響社として創業しました。1970年代には高度成長に伴って輸出が伸び、海外にも販売会社を設立。事業がワールドワイドに拡大していきました。

1993年に発表したハイコンポシステム「INTEC」シリーズは、Bluetooth対応機種が発売される形で現代に受け継がれている看板商品です。

ティアック(TEAC)は、1953年に東京テレビ音響株式会社としてスタートした企業です。当時はオーディオ専門ではなく、録音・再生機器のほか一般電気機器の製造も手がけていました。

2000年代以降はビデオシステム事業・データストレージ機器事業など、非オーディオ分野の事業を子会社に移管する動きを促進。オーディオ機器メーカーとしての色合いをいっそう強めています。

マランツ（marantz）は、1953年アメリカでオーディオ製品を扱うブランドとして設立された企業です。1968年には日本でもマランツ製品の生産を開始し、その後開発拠点も日本に移行しました。世界初のCDプレーヤーを開発したのもこのブランドです。

現在もマランツは、アンプをはじめ、時代をリードするオーディオ製品を開発し、オーディオトップブランドとして支持されています。

ヤマハ（YAMAHA）は、1897年に日本楽器製造株式会社としてスタートした企業です。当初のピアノ製造から、その後は音楽以外にもオートバイやスポーツ用品まで幅広い開発を行ってきました。

現在もヤマハは、主力である楽器部門はもちろん、オーディオ関連機器も業務用から消費者用まで幅広く提供しています。

大手総合電機メーカーのソニー（SONY）は、ゲーム機・テレビ・カメラなどのほかに、オーディオ製品も人気です。プリメインアンプはクラシックからハイレゾ音源まで音の再現性が高く、洗練されたクリアな音質を楽しめます。

Bluetooth以外にも入力端子が豊富で幅広いスピーカーに対応できる・チューナー内蔵でラジオも楽しめるなど、高い機能性も特徴的です。

DACは、音声信号をアナログに変換するのみで、アンプとして出力する機器ではありません。また、ポータブルヘッドホンアンプは、音楽機器と接続しなくても再生して楽しめるバッテリー駆動型のアンプです。外出時などに持ち運んで音楽を楽しめます。

レシーバーでBluetooth化はできます。レシーバーをケーブル接続し、スマホやタブレットなどつなぎたい電子機器とBluetoothペアリングをするだけでできます。また、スピーカー接続できると、高音質な音源を気軽に聞けるのでおすすめです。

Bluetooth対応モデルの登場により、プリメインアンプが格段に親しみやすくなった理由がおわかりいただけましたか。今よりいい環境で音楽を楽しみたい方に、ぜひ取り入れていただきたいアンプです。この記事を参考に、購入を検討してみてください。