ベースアンプヘッドおすすめ7選｜持ち込みやすい小型モデルも！

同じベースを使っても、ベースアンプが違うと全く別の音になりますよね。「スタジオやライブハウスのベースアンプによって音が違うから困る」というベーシストは多いのではないでしょうか。そんなときは自分専用のベースアンプヘッドを持つのがおすすめです。

ベースアンプヘッドを持っていれば、どこでも好みのサウンドを作ることができます。最近では非常に小型で持ち運びに優れながら、パワフルなサウンドのモデルが人気です。しかし、音質・価格・性能などはさまざまで、どれを選べばいいか悩んでしまいますよね。

そこで今回はベースアンプヘッドを選ぶうえでのポイントを詳しくご紹介。さらに、真空管アンプなどベースアンプヘッドのおすすめ商品も紹介しているので、購入を迷われてる方はぜひ参考にしてみてください。

ギター用アンプヘッドやベース用アンプヘッドと、それぞれ楽器によって対応のアンプが異なります。ギター用アンプとベース用アンプの主な違いは、周波数・出力・ツマミの種類です。

まず周波数ですが、楽器の音域に最適なチューニングがされています。たとえば、ベースは低音を担当する楽器なので、ベースアンプヘッドもそれに合わせて最適な低音が鳴るよう設計されているということです。出力はアンプのパワーのことで、どれだけ大きな音を出せるかを意味しています。

基本的にベースアンプヘッドの方がギターアンプヘッドより、出力が大きめに設定されていることが多いです。ツマミの種類は、ギター用であれば歪ませるためのゲインやリバーブなどのエフェクトがありますが、ベース用には基本的にそういったツマミはありません。

ベースをギター用アンプに接続して使用できるのかについてですが、基本的に問題ありません。しかし、ベースはギターに比べて出力が大きいので、スピーカーを飛ばしてしまうリスクがあります。仮に音が出たとしてもベースに最適化された音ではないため気を付けましょう。

もしギターアンプヘッドをベースキャビネットに接続する場合は、アンプヘッド側の出力インピーダンスとキャビネット側の入力インピーダンスにしっかり合わせると故障のリスクが軽減できます。

アンプヘッドによって音の増幅方法が異なり、それによって音質の傾向も変わります。「真空管アンプ」と「トランジスタアンプ」の2種類から、好みの音に合せて選びましょう。

音の増幅に真空管を利用したものが「真空管アンプ」です。基本的にプリアンプ部とパワーアンプ部の2ヶ所に真空管を採用したものを真空管アンプ（フルチューブアンプ）と呼びます。高級感と柔らかく暖かみのあるサウンドが特徴です。

ベースの真空管アンプヘッドは、根強いファンを持つ一方で製品ラインナップが少ない傾向にあります。また、重量が大きいので持ち運びに不便なことや、真空管は消耗品であるため定期的な交換が必要です。一風変わった独特なサウンドが好みの方におすすめと言えます。

音の増幅にトランジスタという電子部品を利用したギターアンプが「トランジスタアンプ」です。ソリッドステートとも呼ばれ、真空管アンプのように劣化せず半永久的に使用できます。その丈夫な構造から、スタジオ・ライブハウスの常設機はほぼトランジスタアンプです。

硬めでクリアなサウンドが特徴で、エフェクターの音も乗りやすい傾向にあります。また製品ラインナップが豊富で、比較的小型・軽量なモデルが多いのも魅力です。ただし素直でクセのない音はメリットである一方で、無個性で面白みに欠けるとも言えます。

ベースアンプの出力ワット数は、小規模ライブであれば80W以上、大規模ライブであれば300W以上が必要と言われています。とは言えキャビネットに繋げて使用することが前提のベースアンプヘッドは、出力ワット数の大きなモデルがほとんどです。

小型モデルであっても200W以上を出力できるものが多いので、十分ライブやスタジオ練習に対応できます。しかし、自宅での練習に使用するには出力が大きすぎるので向いていません。

自宅練習に使用する場合は低出力のボックスアンプを購入するか、ヘッドホン出力端子搭載モデルがおすすめです。

ベースアンプヘッドをキャビネットに接続する際、必ずインピーダンスを確認しておきましょう。アンプヘッドのインピーダンスは、キャビネットのインピーダンスを超えない値で接続しなければいけません。

もし超えてしまった場合、最悪故障してしまう危険性があるので注意しましょう。またベースアンプヘッドのインピーダンスは基本的に4Ωのみ搭載か、4Ωと8Ωの2つ搭載のどちらかです。キャビネットもたいてい4Ωと8Ωを搭載しています。

基本的にアンプヘッドとキャビネットを同じΩ数で接続すれば問題ありません。しかしアンプヘッドの出力が4Ωでキャビネットの入力が8Ωのようにアンプヘッドの出力が下回る場合、安全性は問題ありませんが音量が下がってしまいます。

ライブハウスやスタジオへの持ち込みを想定して、できるだけ軽量なベースアンプヘッドを選びましょう。またベースのほかエフェクターボードを持ちこむ方であれば、かさばらない小型のモデルがおすすめです。

自宅に保管する場合も、邪魔にならないように収納・設置スペースに適したサイズを選びましょう。

フロントパネルのコントロール部分をチェックして、自分が音作りのしやすいベースアンプヘッドを選びましょう。周波数を設定するEQ（イコライザー）のバリエーションなどを確認しておくのがおすすめです。

さらに細かく音を作り込みたい方は、各周波数帯域ごとにスライダーで形式で調整できるグライコを搭載したものを選びましょう。さらに、モデルによっては音量を揃えるコンプレッサーを搭載したものがあります。

フロンパネルだけでなくバックパネルの入出力端子をチェックして、用途に対応できるモデルを選びましょう。一般的なパッシブベースと電池を使用するアクティブベースに対応したパッシブイン・アクティブインや、夜間練習に適したヘッドホン端子があると便利です。

プリアンプ部分をスルーして音を作りたい場合は、センド・リターン端子を搭載したモデルを選びましょう。また、ダイレクトアウトが搭載されたアンプヘッドは、そのままライン信号を出力できるので宅録時に便利です。

AUX端子を搭載していれば、音楽プレイヤーやスマホなどの外部機器を繋ぐことができるので効率よく練習することができます。

1946年アメリカで設立された、大出力ベースアンプのパイオニア的定番ブランド「アンペグ(ampeg)」。プロ・アマ問わず数多くのベーシストに愛され続けています。ベースの王道とも言えるクセのないサウンドなので、最初の一台としておすすめのメーカーです。

数々のスタジオ・ライブハウスで導入されている、ベースアンプの王道ブランドの1つ「ハートキー(hartke)」。太くまろやかなトーンからドンシャリサウンドまで柔軟に対応します。高品質でありながら良心的な価格設定なので、コスパ重視の方におすすめのメーカーです。

アメリカのベースアンプ・プリアンプブランド「アギュラー（Aguilar）」。トップクラスのエンジニア・デザイナーによって開発され、高級感のある上質なサウンドを提供します。世界中のトッププレイヤーに愛用されており、とにかく音質重視という方におすすめのメーカーです。

ベースアンプヘッドとキャビネットを接続するためには、専用のケーブルが必要です。たいていのモデルは、シールドと同じフォーン端子のスピーカーケーブルと呼ばれるものを使用します。スピーカーケーブルとシールドは見た目は似ていますが、それぞれ流せる電力が異なる全く別のケーブルなので気を付けましょう。

接続する場合はアンプヘッドがキャビネットと同じインピーダンス値か、キャビネットのインピーダンス値を超えないように接続しましょう。また、スピーカーケーブル以外では、スピコンと呼ばれるコネクト力と安全性に優れた端子を使う場合もあります。

ベースアンプヘッドはベース本体と同じぐらいサウンドに影響を与える重要なアイテムです。おすすめのベースアンプヘッドや選び方を参考に、自分に合うベースアンプヘッドを見つけて取り入れましょう。