補聴器用空気電池のおすすめ10選｜補聴器電池メーカーやPR41とPR48の違いも

補聴器を使う人には欠かせないのが、補聴器用空気電池です。必要な時に補聴器が作動してくれないと、大事な話が正確に聞き取れなくて日常生活に支障をきたしてしまいます。トラブルが起きないように、消耗品の補聴器用空気電池はいつも準備しておきたいですね。

しかし、補聴器用空気電池を販売しているメーカーや種類は実はとても多いです。数が多いとどれを選んでいいのがわからなくなりますよね。補聴器の性能を落とさず、長く使える補聴器用空気電池はどんなものがいいのか悩んでいる人は必見です。

本記事では、おすすめの補聴器用空気電池や補聴器電池メーカーなどを紹介しています。また、安定して使うための保存方法や交換時期、本記事では、おすすめの補聴器用空気電池や補聴器電池に使用するPR41とPR48の違いなども解説します。補聴器の種類によっても違いがあるので、自分に合ったものをチェックしてくださいね。

一般的な普通の電池はプラス極の電極材料に二酸化マンガンなどの混合液が、マイナス極には亜鉛缶が詰まっています。しかし、空気電池のプラス極の電極材料は酸素だけで、マイナス極の電極材料には亜鉛やアルミニウムが使われています。

プラス極の酸素には大きなスペースは必要ないので、その分マイナス極の亜鉛やアルミニウムをたくさん補充しておけます。このような構造から、小型で軽量でありながら大きな容量の電気を発生させられるのです。

補聴器用空気電池のプラス極に貼られているシールを剥がすと放電します。つまり、空気中の酸素と反応して電気を起こす仕組みです。補聴器用空気電池のプラス極部分をよく見ると小さな穴が空いていて、その穴を通じて酸素と反応しやすくなっています。

その穴から空気が触れないように、未使用の補聴器用空気電池にはシールが貼られているのです。また、小型で軽量なだけでなく電圧の変化が少ないのも特徴です。安定した電圧で長時間使用する補聴器には適しています。

補聴器用空気電池の種類は4種類あり、世界共通で型番の記号や数字が色分けされています。この中でもオレンジ色のPR48と茶色のPR41は需要が高い種類です。自分の補聴器に合ったサイズかどうか確認しておきましょう。

サイズは上から（青色のPR44から）順に小さくなっていきます。

交換時期の目安は、こちらの日数を目安にして実際の使用頻度や使用環境を考慮して感覚を覚えていくのがおすすめです。

補聴器用空気電池のサイズが大きくなるほど、寿命は長くなります。しかし、寿命が長いからといって補聴器に合わないものを選ばないようにしましょう。

「交換のタイミングが掴めない…」と思う人は、バッテリーチェッカーがおすすめです。補聴器用空気電池をチェッカーにはめ込むと、一目でバッテリー量がわかります。補聴器用空気電池バッテリーチェッカーはECサイトなどで1,000円台で販売されています。

また、補聴器にアラームで交換時期をお知らせをしてくれる機能があります。いつ交換アラームが鳴っても慌てないように外出時には予備を持っていくのがおすすめです。

補聴器用空気電池は空気中の酸素に反応して電気を起こすので、電圧を安定させてあげるのがおすすめです。

・交換後すぐ使う場合

1. 補聴器から古い補聴器用空気電池を取り出しておく
2. 新しい補聴器用空気電池をパッケージからシールが付いたまま取り出す
3. シールを剥がして約30秒～1分程度放置する
4. その後、すぐ補聴器に入れる

・交換後すぐに使わない場合

1. 　上記と同じ
2. 　上記と同じ
3. 補聴器に補聴器用空気電池を入れて、シールを剥がす（引っ張って取り除く）
4. 30秒くらいそのままにしておく

消耗品の補聴器用空気電池は、常に予備は持っておきたいですね。家電量販店で買い物ついでに購入もできますが、やはり補聴器を購入したお店で勧められた補聴器用空気電池を買うのがおすすめです。

また、違うメーカーや種類を試してみたい場合でも補聴器店なら気軽に相談できます。万が一、使っている補聴器に合わないケースもあるので、推奨されたものやメーカー指定なら安心できます。

補聴器用空気電池は、乾電池などの他の電池と合わせて捨ててはいけません。もし、他の電池と補聴器用空気電池がぶつかり合うと、電流が発生してショートする恐れがあるからです。補聴器用空気電池は1つずつ、テープで全体を巻いてから各自治体のルールに従って捨てましょう。

また、補聴器用空気電池はリサイクル可能なので、テープで巻いた後に補聴器店や家電量販店などの回収BOXに持って行くのもおすすめです。

補聴器用空気電池をできるだけ長く使うなら、保管する環境や場所にも気をつけましょう。補聴器用空気電池にも苦手な環境があり、未使用でも環境が悪ければ電池の減りも早くなります。

補聴器用空気電池は寒がりです。使用中の補聴器の中は人の体温で低温状態を回避できますが、予備や補聴器を使っていない時の保管には気を配ってあげましょう。補聴器用空気電池は低温の場所で保管すると電池の減りが早いので、常温の場所で保管がおすすめです。

また、冬場や寒い地方に住んでいる人は、交換周期が早くなるので早めの交換を心がけておきましょう。

繊細な補聴器用空気電池は、乾燥も好きではありません。「乾燥」も電池の減りを早くする原因になりますので、冬の乾燥した場所は要注意です。しかし、本体の補聴器は反対に湿気に弱いため、保管ケースやケースの中に乾燥剤などを入れて保管しなければいけません。

長期補聴器を使用しない場合は、本体から補聴器用空気電池を取り出して保管するのがおすすめです。

使用前や使用中も、補聴器用空気電池が消耗しないようにしておきましょう。電池交換の際には、電圧を安定させるためにシールを剥がして数秒放置させますが、うっかり忘れて何時間も放電状態にしないよう注意が必要です。

また、二酸化炭素も電池に負担がかかります。灯油を使用したストーブやファンヒーターの近くには置かないようにしたり、換気を十分しておくのがおすすめです。

家電メーカーで有名なパナソニックの補聴器用空気電池は、電池交換時に使いやすいタブが付いており、グッドデザイン賞を受賞しています。他にもお年寄りにも使いやすくパッケージにも細かな工夫がされています。

また、適合補聴器メーカーが多いのも特徴です。さらに寿命が長いと評価もされており、国内製にこだわりのある人におすすめのメーカーです。

パワーワンは、ドイツのファルタバッテリー社が製造しています。大手補聴器メーカーの「シーメンス」や「ワイデックス」などが純正補聴器用空気電池として採用されています。特許登録された安定した電圧で寿命が長く、手ごろな価格で購入できておすすめです。

また、環境に配慮されたニッケル水素電池が使用されています。パワーワンも電池交換が楽にできる長いシールが搭載されています。

生産量世界第一位の補聴器用空気電池のメーカーと知られているアメリカのレイオバック。「スターキー」や「フォナック」などの補聴器メーカーが、純正聴器用空気電池として採用しているメーカーです。独自の「エアーマネージメントシステム」を搭載し性能の向上に力を入れています。

水銀の使用もゼロ、電池の使用推奨期限が製造後4年で他社との差別化を図っています。多めに予備の補聴器用空気電池が欲しい人におすすめのメーカーです。

補聴器用空気電池が面倒な人は、電池交換不要の充電式の補聴器がおすすめです。充電式の補聴器は寝る前などの長い時間、使用しない時に充電器に置いておくだけ。また、補聴器用空気電池の交換用ロッカーがないので、汗などの水分が溜まらず故障がしにくい構造になっています。

しかし、補聴器の管理の手間がかからないため、小さな異常に気が付かないことが懸念されます。さらに、充電を忘れてしまうとすぐに使用できないことがデメリットです。充電式補聴器を購入する場合は価格だけでなく、耐用年数も考えて選ぶのがおすすめです。

補聴器用の空気電池を販売している場所は、ヨドバシカメラやヤマダ電機などの大手家電量販店などが便利です。ボタン電池の品揃えが多いので、自分の補聴器に合った型番のものが見つけられます。

また、補聴器販売店はもちろん、Amazonや楽天などのECサイト・一部のコンビニエンスストア・スーパーなどでも取り扱っている場合があるのでチェックしてみましょう。

補聴器用空気電池は補聴器を使っている人には必需品です。クリアな音質を保つためにも正しい電池交換方法や保管方法また、使用推奨期限を守って使いましょう。正しい取り扱いをすれば補聴器用空気電池も長く働いてくれますよ。