病院での血圧計の数値が上がるのはなぜ？家庭用・病院用の違いは？おすすめメーカーも

健康管理のために病院だけでなく家庭でも血圧を測定する人も多いのではないでしょうか。家庭で使用する血圧計と病院で使用する血圧計では、見た目は変わりないものもあります。病院で使用する血圧計と、家庭で使用する血圧計に違いはあるのでしょうか？

病院では、家庭向けと同じタイプの血圧計や一般には販売していないタイプ、どちらも使われています。血圧は患者さんの状態を知るための基本的なチェック項目であるため、必要に応じて使い分けながら1日に何度か測定することもあります。

この記事では、病院で血圧が高く出る理由を解説します。後半では、おすすめの血圧計メーカーの口コミ・おすすめの血圧計10選を紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

個人差はありますが、病院で測定する血圧と、家庭で測定する血圧の値が違うということを経験したことはありませんか？病院や健康診断の際、血圧計が高くなるには主に2つの理由があります。

血圧は、測定方式と測定する時間帯の違いにより測定値が異なることがあります。測定結果が自宅と病院で違っても、大きく違ったり基準値内であれば問題ありません。

家庭用の血圧計は、心拍による拍脈波をセンサーで検知し、測定する方式です。上腕部で測定するものと手首で測定するものがあります。測定部位の違いが血圧の測定結果に影響している可能性もあります。

また、血圧は測定する時間帯でも異なり、測定するときの姿勢やストレスなども影響します。さまざまな要因で血圧は変化するため、病院に行く際は家庭での血圧測定結果を持参することがおすすめです。

自宅で血圧を測定すると基準値内にもかかわらず、病院や健康診断では血圧が高く出る方がいます。白衣性高血圧症といい、医師や看護師が着ている白衣を見て緊張することにより、血圧が高くなります。

白衣性高血圧症は、病気の高血圧とは違います。病院や白衣を見なければ、正常値の血圧になるのが特徴です。いつもとは違った雰囲気がストレスになり、交感神経優位になることで血圧が上がると言われています。

病院や健康診断などで血圧が高くなる人は、自宅でリラックスした状態で測定しましょう。自宅で毎日測定した結果を医師に伝え、判断してもらうことがおすすめです。

家で測ると数値が高くなるのを「仮面高血圧」と呼びますが、いったいなぜこうなるのかというと、処方された降圧剤を飲んでから病院で測定していることが考えられます。しかしその数値によって、薬の効果が一定でないことが分かるため、医師は処方する薬の量やタイミングなどを変えられます。

このように、自宅での血圧測定はとても大切なルーティーンといえます。

オムロンは、健康医療機器・制御機器・FAシステム・社会システム・電子部品を取扱うメーカーです。健康医療機器では、血圧計だけではなく、体温計や体組成計、電動歯ブラシなど、さまざまな機器を販売しています。

家庭向けの健康医療機器だけでなく、医療機関向けの機器も数多く販売しています。製品によっては常時電源の供給が不可欠なものもあります。オムロンでは無停電電源装置も販売し、停電時でも医療機器などが使用できるように対応しています。

タニタは、食生活のサポートだけでなく、血圧計・体温計・体組成計・皮下脂肪厚計など測定機器も多く販売しています。一般向けの医療機器としては、血圧計と体温計、睡眠計があります。

タニタは自分の体を知るために、気軽使える測定機器を使って測ることと体に関する知識を得ることを推進しています。生活習慣病とメタボリックシンドロームのメカニズムや、加齢による変化などを分かりやすく解説しています。

オムロンとタニタは、健康に関する医療機器を販売しています。ドリテックも血圧計・体温計・ネブライザー・パルスオキシメーターなどを販売しています。キッチンタイマーやトースター、炊飯ジャーも販売しているため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

ドリテックの血圧計の表示画面が大きく、文字もはっきりしているため、測定値が把握しやすいです。シンプルなデザインで操作しやすいよう工夫された血圧計が販売されています。

上腕式血圧計には、二の腕にカフという腕帯を巻き付けて測定するカフ式と上腕をトンネルの中に通すアームイン式があります。アームイン式は、病院で使用したことがあるかと思いますが、机などに固定するため、カフ式よりもスペースが必要です。

上腕式血圧計は、カフの位置と心臓の位置が近いため、正確な数値を測定できることが大きなメリットです。アームイン式の場合はカフを巻きつける必要もなく、正しい測定姿勢を簡単に取ることができます。

カフを1人で巻けない場合、カフ式は向きません。デメリットはありますがメーカーによってさまざまな工夫がされています。自分に必要な機能が搭載された血圧計を選びましょう。

上腕式血圧計もよりもコンパクトになるタイプが、手首式血圧計です。手首式血圧計は、手首にはめるだけなので、1人で簡単に装着可能です。コンパクトであるため、外出先にも気軽に持ち運べる点も大きなメリットです。

注意点として、手首式血圧計は心臓と測定部位が遠いため、上腕式血圧計とは測定値が異なります。上腕式血圧計より精度が落ちるとも言われますが、測定値に問題はありません。毎日の健康管理に、より簡単に血圧を測定することができます。

病院でも家庭で使うものとよく似た上腕式血圧計が使われていますが、その他にアネロイド式血圧計もよく使われています。アネロイド式血圧計は、カフ内の圧力をアネロイド式気圧計で測定するのが特徴です。

アネロイド式血圧計は、家庭で使う血圧計とは異なり、カフの空気を抜きながら動脈の血管音を聴診器で聞いて血圧を判断します。使い方の訓練を受けなければ、正しい血圧を判断することはできません。病院などの医療機関や訪問看護で使用されています。

技術と知識がなければ使用できない血圧計であり、医師や看護師が使うタイプの血圧計です。一般家庭では取扱が難しいため、家庭用の血圧計を購入しましょう。

血圧計があれば、毎日血圧を測定することができます。誰でも簡単に測定できますが、年に1度はかかりつけの病院や健康診断などで専門家に診てもらうことも必要です。

血圧が正常でも何か疾患がある可能性も否定できません。他の検査結果とあわせることで、体調の変化が見つかることもあります。年に1度くらいは医師に見てもらう機会を作りましょう。

診察の際、毎日の測定結果を持参すると、医師の判断の参考になる可能性もあります。自分で判断せずに、受診の際は測定結果を持参しましょう。

血圧計のタイプはいくつかありますが、病院用と家庭用の血圧計は大きく変わりません。病院でも家庭と同じタイプを使用することもあります。家庭と病院で、血圧の測定結果が違うことは珍しくありません。さまざまな原因が考えられるため、受診時に毎日の測定結果を見せるようにしましょう。