2口IHコンロのおすすめ14選｜ガスコンロからIHに交換する方法は？工事不要も

「IHクッキングヒータ－は大きいし、うちのガスコンロ台には入りそうにない」「我が家は賃貸だからIHクッキングヒータ－の工事ができない」とIHクッキングヒーターの購入を諦めていませんか。そんな方におすすめなのが2口IHコンロです。

2口IHコンロは、少人数のご家庭にもピッタリな小型サイズで、今までのガスコンロ台にもきっちり納まります。ビルトインタイプのIHは、お掃除も楽々ですっきりとスマートな見た目が魅力です。また、工事不要で使用できる卓上型タイプもあり、小型サイズでも機能は充実しているので一人暮らしの普段使いにも困りません。

今回は、IHクッキングヒーターの中でも小型サイズの2口IHコンロを徹底解説。ビルトインタイプやグリル付きIHそして、工事不要の卓上型までを幅広く解説します。あわせて2口IHコンロおすすめ10選や、ガスコンロからIHに交換する方法もご紹介しますので、ぜひIHコンロ選びの参考にしてください。

「ガスコンロは火力が強く、IHコンロは火力が弱い」との意見が多いです。そこで、実際に火力に違いがあるのか、また、ガスコンロとIHコンロを使用した時の料金の違いもあわせて解説します。

電気代料金（1kwhを860kcalとする）

• ～120kWh　　　 19.52円
• 121～300kWh　 26.00円
• 301kWh～　　　 30.02円

※契約している電気料金プランによって異なる。

火力

10℃の水1Lを100℃まで加熱する所要時間（3.0㎾）

約2分31秒

メリット

• 火を使わないので安全
• 火力が強い
• 夏場の調理でもキッチンが暑くない
• 鍋にムラなく均一に火が通る
• 掃除が簡単

デメリット

• IH専用の鍋のみ使用可能
• 停電時に使用不可
• コンロから鍋を離すとヒーターが消える

料金（1kwhを860kcalとする）

• プロパンガス　24.82円
• 都市ガス　　　11.15円

火力

10℃の水1Lを100℃まで加熱する所要時間（ハイカロリーバーナー4.5kW）

3分19秒

メリット

• 市販されているどの鍋でも使える
• ガスコンロから鍋を離しても火が消えないため、フライパンを振れる
• 停電時でも利用ができる
• どの時間帯でも料金が同じ
• 炙り料理が可能

デメリット

• 火を使うので注意が必要
• 掃除が大変
• 夏場の調理ではキッチンが暑い

IHコンロとガスコンロの比較を見てきました。ここからは、実際に2口IHコンロを使用した人の口コミを見てみましょう。

2口IHコンロはもともと使っていたガスコンロ台に置けるように設計されているため、一人暮らしの大学生からご高齢の方まで幅広く使われています。また、プロパンガス使用の地域はガスコンロよりもIHコンロの方が断然お得です。

さらに、2口IHコンロの口コミには「安全機能」「火の消し忘れ防止」といったワードが多く見られました。「空焚き防止機能」「切り忘れ防止自動OFF」などの機能がついているため、IHコンロはガスコンロのように鍋を焦がす心配もありません。

2口IHコンロには2種類のタイプがあります。1つ目は工事不要タイプ・2つ目は工事が必要なタイプです。ご自宅に合ったタイプをお選びください。

卓上型は工事が不要でコンセントに差し込むだけなので、工事ができない賃貸住宅にお住いの方にぴったりです。卓上型の2口コンロであれば、食卓でチーズフォンデュや鍋料理も楽しめます。また、据え置き型タイプは200vコンセントなので、工事が必要です。

しかし、据え置き型は使用しているガスコンロ台に収まるサイズなので、キッチンをリフォームする必要がありません。卓上型IHコンロを据え置き型として販売している場合もあるので、工事の有無を確認してから購入しましょう。

ビルトイン型は嵌め込み式のIHコンロです。システムキッチンに使われているIHコンロはビルトインのものがほとんどで、ビルトイン型は見栄えもよくお手入れも簡単なのが特徴です。

現在ではビルトイン型の枠が売られているため、システムキッチンにしなくてもガスコンロ台に枠を設置し、ビルトイン型IHコンロを嵌め込むのも可能です。ただし、ビルトイン型2口IHコンロは枠の隙間調整が必要なため、電気工事以外にも費用がかかります。

・電圧の確認

卓上型・据え置き型を除いたタイプやビルトイン型を設置するには、200vの電圧が必要です。そのため、ガスコンロから2口IHコンロに変える場合は、電気工事が必要です。

・アンペア数の確認

IHコンロは消費電力が大きいため、他の家電製品を同時に使うとブレーカーが落ちる場合があります。電気使用量票に書かれている電力会社に連絡し、アンペア数を変更しましょう。ただし、集合住宅ではアンペア数を変更できない場合もあります。IHコンロを購入前に変更が可能か確認してください。

・サイズの確認

ガスコンロの標準サイズは59cm・56cmです。ほとんどの2口IHコンロがガスコンロと同じサイズで作られています。現在お使いのガスコンロと同じサイズを購入しましょう。

最大火力はIHコンロの設置タイプによって違いがあります。

• 卓上型：1400w
• 据え置き型：2500～3000w
• ビルトイン型：3000～3200w

ビルトインと同じ火力の据え置き型IHコンロであれば、据え置き型タイプの方が価格は安くなります。3000ｗの火力なら、据え置き型IHコンロもおすすめです。

・ラジエントヒーター

IHコンロについている小さな電熱プレートが「ラジエントヒーター」です。IH専用以外の鍋も使用可能で、トーストや餅も焼けます。

・IHクッキングヒータ－

IHと呼ばれる電熱線を使い、電磁波の振動で熱を発しています。熱伝導率が高いため、細かい火力調節が可能です。

・オールメタル

IHクッキングヒーターと同じ種類で、コンロ部分に「ALL　METAL　IH」と記載されています。アルミ鍋・銅鍋・ステンレス鍋でも使用できます。

2口IHコンロのグリルは、グリル網の使用や水を入れる必要がないものもあります。グリル皿に食材を入れられるので、焼き魚はもちろんオーブン料理や煮魚・揚げ物まで調理可能です。

また、グリル機能でおすすめしたいのが自動調理機能です。焼き魚でも切り身・干物・姿焼き（中・大）と焼き方を変更できます。さらに、忙しい方に嬉しい「お急ぎ機能」がついているグリルもあります。

2口IHコンロにはタイマーもついています。焦げないように火力調節をしてタイマーボタンを押せば完了です。特に何時間も煮込むような料理で活躍する機能です。また、タイマーは1分から設定できるので、忙しい朝の目玉焼きも失敗なく作れます。麺類を茹でる時にもおすすめです。

「揚げ物の失敗は温度にあり」といわれています。IHコンロには、揚げ物温度を調節する機能があります。一般的に140～200℃まで設定できるIHコンロが多いです。途中で温度変更もできるので、揚げ物をよく作る方におすすめの機能です。

自動湯沸かし機能は、沸騰すると自動的に保温状態になります。飲み物を用意する際におすすめの機能です。また沸騰したのを音声で知らせるタイプもあるので、麺類を茹でる・ゆで卵を作る時にも活躍します。

小さなお子さんがいるご家庭で、温度が変更されていたり、本体のスイッチが切られていたりした経験はありませんか。2口IHコンロにはチャイルドロック搭載の製品もあるので、ご家族で暮らす方におすすめです。チャイルドロックを設定・解除する時はボタンを長押しする必要があります。そのため、お子さんが誤って操作する可能性を軽減できます。

IHには、使用できる鍋と使用できない鍋があり、基本的に鉄やステンレス素材、ホーロー鍋はIH対応です。中でもSGマークのシールや刻印がある製品は、製品安全協会の認定基準を満たす製品のためおすすめです。

一般的にIHに使用できない鍋は、アルミ素材や銅製品・ガラス・セラミックス・土鍋製品です。オールメタル対応のIH製品ならばアルミや銅であっても使用可能ですが、ガラスやセラミック製はどちらのIHも非対応です。余計な出費を防ぐためにも対応可能な製品を事前にチェックしましょう。

据え置き型のIHコンロは、ガス台に直接置いてしまうと使いにくい高さになってしまいます。ニトリから販売されている専用のコンロ用スタンドを設置すれば使いやすさが格段にアップし、また、下部にちょっとしたスペースも確保できます。

ニトリの2口コンロ用スタンドは価格が安いので、コンロを設置する際には同時に購入しておくのがおすすめです。

ガスコンロからIHコンロに交換する際にかかる工事費用や交換方法は、どのようになっているのか気になる方は多いですよね。まず、かかる費用は「IHコンロの本体価格」と「工事費用（ビルトインキッチンの場合のみ）」の2点になります。

以下の表を参考にしながら、それぞれの費用相場を確認してみましょう。

ガスコンロからIHに交換するのは可能です。しかし、IHに交換する際は工事が必要なケースもあります。工事不要なのは、交換前も交換後も据え置きタイプの場合のみです。気になる方は、自宅のコンロをチェックしてみてください。

据置型のIHクッキングヒーターをなるべく安く購入するなら、中古品がおすすめです。中古品であればほぼ新品のものでも半額以下で購入できる場合があります。しかし、中古品の場合は保証が切れている・使用感があるなどデメリットもあります。

使用感が気になる方は、アウトレットや展示品から選ぶ方法もアリです。中古よりも割安感は低くなりますが、未使用で割引されているためお得です。

2口IHコンロはどのご家庭にも使用できるほど、タイプは幅広く多種多様です。今まで「賃貸住宅だから」とIHコンロをあきらめていた方でも、簡単に設置可能な工事不要のタイプも選択肢としていかがですか。それぞれのご家庭に合った最適な2口IHコンロを見つけて快適に料理してください。