ブルーレイレコーダーと外付けHDDを接続する方法｜ダビング・データ移行も解説

最近のBlu-rayレコーダーはダブルチューナー搭載が珍しくなく、さらにトリプルチューナーや6チューナー搭載商品も製造されています。1度に複数の番組を録画していると、内蔵HDDの容量がなくなり録画ができなくなることもあります。

そんな時は、ブルーレイレコーダーから外付けHDDへダビングすることで録画容量不足を解消できます。たとえばブルーレイレコーダーの内蔵HDDが2TBの場合、3TBの外付けHDDを接続すれば両方合わせて5TBの録画容量になり、録画容量不足の解消が可能です。

家族でブルーレイレコーダーを利用するなど録画番組数が多い方は、録画用ブルーレイレコーダーと外付けHDDを接続して録画容量を増やすのがおすすめです。この記事では、外付けHDDの選び方やおすすめ商品をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

HDDは、Hard Disk Drive（ハードディスクドライブ）の略です。ブルーレイレコーダーの本体に内蔵されており、データ保存の役割を果たしています。

外付けHDDは、それらのデータをバックアップするものです。本体のHDDのみでは対応しきれない量のデータを保存したり、本体の空き容量を増やして余裕を持たせたりできます。外付けHDDは2台・3台と所有しても内蔵HDDと干渉しないため、バックアップ用ストレージを複数台併用したい場合にもぴったりです。

ブルーレイレコーダーで外付けHDDを増設する場合は、ブルーレイレコーダーへの外付けHDDの「登録」が必要です。外付けHDDをUSBケーブルでつないで登録設定を行います。ブルーレイレコーダーに接続できる外付けHDDには、USB2.0対応とUSB3.0対応のものがあり、現在は高速でデータを転送できるUSB3.0のものが主流です。

内蔵HDDと外付けHDDの間で録画番組をダビングする際、USB3.0のほうがより短時間で終了するなどのメリットがありおすすめです。また、ブルーレイレコーダーに登録できる外付けHDDの台数には上限があります。すでにHDDを複数所持している方は、確認しておきましょう。

ブルーレイレコーダーの内蔵HDDに録りためた番組は、外付けHDDに移動して内蔵HDDに空きをつくることが可能です。なお、メーカー・機種によって「移動(ムーブ)」だけでなく、「ダビング(コピー)」ができる商品もあります。「移動(ムーブ)」の場合は外付けHDDに移った録画番組が、ダビング10の制限回数を引き継ぎます。

「ダビング(コピー)」の場合は内蔵HDDにコピー元の録画番組は残り、ダビング10の回数が1回減ります。

外付けハードディスクからブルーレイにダビングする方法はあります。ブルーレイにネットワーク経由でダビングし、HDDからブルーレイにダビングしたらOKです。ブルーレイドライブが搭載されたテレビなら、ブルーレイに直接ダビングできるため確認してみてください。

ブルーレイレコーダーから外付けHDDへダビングする場合は、内蔵HDDからUSB HDDへダビングする操作を実行すればOK。単純にコピーする方法と、移行元のデータを削除する方法に分かれます。HDD同士のデータ移行であるため、HDDからブルーレイにダビングするより早く済む場合が多いです。

先述したとおり、番組の録画はブルーレイレコーダーの内蔵HDD、外付けHDDのどちらにもできます。両方を同時に接続している場合、録画先を選択できるのが一般的です。外付けHDDに録画した番組は録画した機器以外では再生できません。他の機器でも再生したい場合は、この後の選び方でご紹介する「SeeQVault対応」の外付けHDDを選びましょう。

ただし、「SeeQVault対応」の外付けHDDは放送番組を直接録画できないというデメリットがあります。

ブルーレイレコーダーに外付けHDDを接続しても認識しないことがあります。その場合は以下をチェック事項を確認してください。

【初めて外付けHDDをつなぐ場合のチェック事項】

• レコーダーへの登録が完了しているか
• 対応しているHDDの容量
• USBケーブルがしっかりと接続されているか
• 電源ケーブルがしっかりと接続されているか

初めて使う際には最初に登録設定を済ませましょう。また、ブルーレイレコーダーに接続できる外付けHDDの容量には制約があり、4TBや6TBの大容量タイプを接続できない機種があります。なお、外付けHDDをブルーレイレコーダーから取り外す場合は、適切な「取り外し処理」を行わないと、データ破損などのトラブルが起きる可能性があります。

外付けHDDは、ブルーレイレコーダーの機種によって使用できるもの・できないものがあります。そのため、取扱説明書やメーカーのホームページなどで、対応している外付けHDDの情報を確認しましょう。また、外付けHDDのメーカーのホームページに、対応しているブルーレイレコーダーの情報が提供されている場合もあります。

基本的にはHDDの容量が対応していれば問題ないのですが、念のため使用可能かを確認してから購入することをおすすめします。なお、互換性についてパナソニック・シャープ・ソニーが公表している情報をまとめると下表のとおりです。参考にしてください。

ブルーレイレコーダーの機種によって、接続できる外付けHDDの容量が決まっています。外付けHDDを選ぶ際に、ブルーレイレコーダーの取扱説明書で接続できる外付けHDDの最大容量を確認しておきましょう。その際、4TB外付けHDD1台を購入するよりも、2TB外付けHDDを2台購入することもおすすめです。

容量が大きい外付けHDDを購入すればたくさんの番組を録画できますが、録画番組を視聴後すぐ削除するのであれば大容量のものは不要ですし、故障した際のリスクヘッジにもなります。

外付けHDDには「テレビ録画専用」機種があり、中でも高価格帯の商品は、録画データのドロップが少ないなど録画ファイルの質が安定しています。さらに、静音性・耐久性に優れるというメリットもあり高い信頼性を誇っています。なお、外付けHDDケースキットと高性能な内蔵用HDDを購入すれば、外付けHDDの自作も可能です。

ただしメーカーサポート対象外になるので、初心者の方にはおすすめできません。

ブルーレイレコーダーから外付けHDDに保存した録画番組は、接続しているブルーレイレコーダー以外の機器では再生できません。つまりブルーレイレコーダーが故障した場合、外付けHDDの録画番組を再生することができなくなる恐れがあります。しかし、SeeQVaultというコンテンツ保護技術に対応したブルーレイレコーダーであれば再生できる場合があります。

外付けHDDもSeeQVault対応機種であれば、別のSeeQVault対応ブルーレイレコーダーで再生が可能です。ただし、ブルーレイレコーダーの機種によっては、SeeQVault対応HDDを録画先にできない場合があります。その場合はダビング先としての利用に限られます。

USBバスパワーによって動作するポータブルHDDは、設置場所の移動がしやすく配線もすっきりするのがポイントです。ただし、USB給電では電源供給が不安定になるため、正常に動作しない場合やHDDの起動が間に合わず、番組の録画に失敗する可能性もあるので、購入の際は慎重に検討してください。

シャープ・ソニーには、純正のハードディスクがあります。シャープでは、生産数は少ないものの「AQUOS専用 録画用USBハードディスク 4R-C40B1」などの純正ハードディスクを販売しています。また、ソニーでも純正の据え置き型外付けハードディスクが販売されていますが、ソニー公式サイトを確認したとろ、2016年以降に販売された製品はありませんでした。

しかし、純正品なら確実に接続できるうえ、接続方法がわかりやすく接続も安定しているので、気になる方はチェックしてみてください。

NASとはNetwork Attached Storageの略で、HDDなどの記録装置をネットワークに接続する装置のことです。「ネットワークHDD」とも呼ばれ、LAN接続の外付けHDDとして利用できます。ブルーレイレコーダーからNASにダビングした録画番組は、DTCP-IP対応のレコーダー・テレビ・パソコン・スマホ・タブレットなど複数のデバイスでデータを共有し、再生が可能です。

NASとブルーレイレコーダーの間で自動ダウンロードができる機種もあり、録画はブルーレイレコーダー、データ保存はNAS、という使い方もできます。他にも大容量HDDを搭載できたり、HDDが故障した際のリスクヘッジになったり、たくさんのメリットがあります。

以下の記事では、NASについてより分かりやすく解説し、おすすめNASも紹介しています。気になる方は、こちらもぜひ参考にしてください。

お使いのブルーレイレコーダーが古い場合は、外付けHDDが接続できなかったり、ネットワーク録画に対応していなかったりする場合があります。外付けHDDを購入する際は、お使いの機種が外付けHDDに対応しているかどうかを確認してください。

ブルーレイレコーダーに接続する外付けHDDをご紹介しましたが、いかがでしたか？活用すれば録画容量を簡単に増やすことができ、複数のテレビ番組を視聴したい方には特におすすめです。ブルーレイレコーダーと外付けHDDを使って、巣ごもり時間をより楽しんでください。