【2025最新】床置きエアコンおすすめ5選｜置き型のデメリットはある？

通常の壁掛けエアコンの暖房機能では、足元や下の方が暖まりにくいですよね。また、上方からの風を不快に感じる方も多くいます。しかし、壁に付けるエアコンだけではなく、床置きエアコンがあるのをご存知ですか。

置き型の床置きエアコンは、床に設置するため暖かい空気を効率よく循環できます。また、最近ではコンパクトなモデルがあり、床置きでも場所を取りません。さらに、お手入れが楽にできるなどの意外なメリットもあります。

今回は床置きエアコンの冷暖房効果や、選ぶうえでのポイントを詳しく紹介します。さらに、記事後半では床置きおすすめエアコンも紹介します。冷暖房対応のエアコンも要チェックです。

床置きエアコンは広く普及している壁掛けエアコンとは異なり、床に設置するタイプのエアコンです。しかし壁掛けエアコンと大きな違いはありません。壁掛けエアコンと同様に、室外機と室内に設置する本体を繋いで使用するセパレート型です。

そのため、使用するには配管工事が行う必要があります。穴を開ける場所は壁掛けタイプと異なり、壁ではなく床に穴を開けて冷媒管やドレン管を通す場合が多いです。しかし、壁に穴を開ける場合もあります。

床置きエアコンは、配管穴が下部にあるのでホースが目立ちにくい見た目のメリットもありますが、機能やお手入れの面から見ても快適なポイントがたくさんあります。早速、床置きエアコンのメリットを見ていきましょう。

床置きエアコンは、床に設置するため暖房効率に優れているのがメリットです。温かい空気は上に上がる性質があるので、エアコンが上部に設置されていると足元が温まりづらく、冷え性の方は苦労される場合も多いですよね。

その点床置きエアコンは、しっかりと足元に温風が届くので、寒さが厳しい寒冷地でも人気があります。

床置きだと手が届きやすく、設置やフィルターなどのお手入れが楽なのも魅力です。掃除中に顔にホコリが落ちてくるようなストレスがないので快適です。さらに、比較的薄型のモデルが多いので、階段下・家具の間などに設置して空間を有効活用できます。

床置きエアコンは薄型で省スペースに設置できるものの、間取りや家具の配置次第では逆に空間を圧迫する可能性があります。また、本体の前面に近いと直接風が当たってしまい、空気口付近にはものが置けないため、ある程度のスペースが必要です。

また、床置きエアコン付近に人や家具などの障害物があると、風が部屋全体に行き渡りにくいです。壁掛けエアコンと比較すると冷房効率で劣り、取り扱いメーカーが少ないため、製品ランナップ数も非常に少ないのもデメリットです。

床置きエアコンでも基本的には工事をして室外機の設置が必要です。配穴管がない場合は配管工事が必要となります。床置きエアコンは、工事・室外機不要のスポットエアコンや窓用エアコンと混同されている場合があるため気を付けてください。

床置きエアコンを調べると、室外機が不要との言葉が稀に見受けられますが、工事不要と表記されている商品は「冷房専用」のポータブルエアコンであると認識しておきましょう。冷暖房タイプは工事が必要です。また、6畳用以下を選ぶならポータブルエアコンになります。

さらに、以下の点に留意しておく必要があります。

1. 「排熱ダクト」を通して窓から室外へ排熱する必要があり設置場所が限られる。
2. 夏場窓を開けっ放しにすると気温が下がらない。
3. 虫害があるため、窓の隙間を塞ぐパネルが別途必要になってくる。
4. 室内全体を冷やすには機能面で不足しており、スポットで風を送るのみになる。

新しい商品を購入するとなった際に一番最初に気になるのはやはり価格ですよね。床置きエアコンは安いものでは2〜5万円程度、一般的なものでは5〜15万円程度、高級なものは15万円以上するものもあります。ご自分の予算に合わせてぜひ探してみてください。

床置きエアコンは、モデルによって対応できる部屋の広さが異なります。適用畳数をチェックして、設置する部屋の広さに合ったものを選びましょう。

モデルによっては暖房使用時と冷房使用時で適用畳数が変動するものがあるので確認が必要です。特に寒冷地の場合は暖房のパワーがとても重要なので、設置する部屋の広さよりも少し余裕がある暖房能力のモデルを選んでください。

床置きエアコンは、壁掛けエアコンより少し電気代が高いです。床置きエアコン使用時の電気代が気になる方は、省エネ性能に注目しましょう。省エネ性能は、省エネ基準達成率やエネルギー消費効率をもとに判断できます。数値が大きいほど省エネ性能に優れているので、電気代を抑えられます。

床置きエアコンは、床に設置するためサイズが非常に重要です。部屋の広さや家具の配置などに合せて最適なサイズのモデルを選びましょう。

家庭用の床置きエアコンの場合、高さ60×幅70×奥行21cm程度のものが一般的です。また、サイズだけでなく設置場所のインテリアに合せてデザインにも注目しましょう。モデルによっては、複数カラーが用意されたものがあります。

床置きエアコンには、基本的な冷房・暖房以外にもさまざまな機能を搭載したモデルがあります。用途に合わせて必要な機能をチェックしておきましょう。

雨などで部屋がジメジメしていると、過ごしにくいだけでなくカビなどが発生しやすくなります。「除湿機能」を搭載した床置きエアコンであれば、空気中の湿度を下げてカビを抑制し、室内を快適にできます。

また、除湿機能は洗濯物の部屋干し時にも活躍し、冬では結露の予防が可能です。反対に、暖房などで空気が乾燥しているときに優遇するものが「加湿機能」です。乾燥から肌や喉を守りながら、エアコンを運転できます。

床置きエアコンには、本体内部や空気中の除菌効果が期待できるモデルがあります。パナソニックの空気清浄機能であるナノイーXなどが代表的です。また、モデルによっては除菌効果で空気の汚れを抑制するだけでなく、脱臭効果も期待できます。

さらに、内部クリーン機能を搭載したモデルは、運転終了のたびに加熱と乾燥によって本体内部を清潔に保てます。お手入れ頻度を軽減するだけでなく、きれいな風を届けるため、衛生面が気になる方におすすめの機能です。

床置きエアコンには、100V仕様のものと200V仕様のものがあります。一般的に家庭用コンセントの電圧は100Vのため、200V対応のエアコンの場合は「電圧切り替え」や「コンセントの交換」といった工事が必要です。検討の際には、事前に対応電圧を確認しましょう。

床置きエアコンには、家庭に設置できる家庭用タイプと、オフィスや飲食店に設置する業務用タイプがあります。家庭用の床置きエアコンは、キッチンやカウンター下に収まりやすいようにスリムでコンパクトなモデルが多いです。

オフィスなどの広い部屋で使用する場合は、業務用の床置きエアコンがおすすめです。業務用には、広い部屋でも、冷房・暖房の気流が広がりやすいものや、消費電力を抑えたタイプもあります。自分の使用状況をイメージして、家庭用・業務用のどちらか使用状況に合ったものを選びましょう。

AVC商品・生活家電・美容・健康商品などを幅広く手掛ける日本の大手電機メーカー「パナソニック」。同メーカーの床置きエアコンは、独自の空気清浄機能であるナノイーXを搭載しているのが特徴です。カビ菌・アレルギー物質・花粉・ウイルスなどさまざまな空気の汚れを抑えつつ、エアコンを運転できます。

また、脱臭効果も期待できるので部屋のニオイが気になる方にもおすすめです。

約150ヶ国に事業展開する、日本が誇る空調機・化学製品の世界的メーカー「ダイキン」。家庭用・業務用・壁掛け・床置きなどさまざまな種類のエアコンを手掛けています。ダイキンの床置きエアコンは、温度・湿度のコントロールに長けているのが特徴です。

ダイキン独自の無給水加湿機能を搭載したVRシリーズが高い評価を受けています。また、エアコン内部のカビ繁殖を抑える内部クリーン機能を搭載しているので、衛生面が気になる方におすすめのメーカーです。

「三菱電機」は、家電製品・産業機器・宇宙システム・社会インフラなどを手掛ける日本の大手総合電機メーカーです。床置きエアコンは、独自の気流制御とハイパワーが特徴の霧ヶ峰シリーズを販売しています。

また、洗練されたフォルムとコンパクトボディが魅力で、10・14・16・18畳と部屋の広さに合ったモデルを揃えています。さらに、上下2方向の気流で足元と部屋全体を包み込むように暖めるので、暖房性能を重視する方におすすめです。

日本が誇る世界有数の総合電機メーカー「日立」。床置きエアコンは、デザイン性の高いスタイリッシュな白くまくんFDシリーズを手掛けています。通常暖房時は両方の熱交換器で暖房運転する、独自のノンストップ暖房が特徴です。

また、梅雨時の多湿対策や、洗濯物の部屋干しに最適な除湿機能を搭載しています。暖房性能を重視して設計されているので、寒冷地にお住まいの方におすすめです。

床置きエアコンは標準的なルームエアコンと違って、工事料金が含まれていない場合がほとんどです。またWEBで購入する場合は、購入店が取り付け工事自体に対応してるか確認する必要があります。

買い替えの場合は、既設配管がそのまま使用できるかどうかのチェックも必須です。大抵床下に潜らせるので、さらに高額になる可能性もあります。また、配管が逃がせない場合、新たに外に繋がる穴をあける必要もあるので、設置については事前の確認を怠らないように心掛けましょう。

今回は床置きエアコンの選び方とおすすめ商品6選を紹介しました。床置きエアコンはお手入れがしやすく優れた暖房性能を有しています。選び方や使い方をしっかり抑えて、自分にぴったりの床置きエアコンを見つけましょう。