コンビニや駅などで利用可能！モバイルバッテリーのレンタルサービスを比較

前日にスマホを充電し忘れたり、バッテリーの寿命など外出先でスマホの充電がなくなってしまったりしたことは、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。外出先でも充電できて便利なアイテムですが、モバイルバッテリーの充電を忘れてしまったり、持ってくる事自体を忘れたりすることも少なくありません。

そんなときにおすすめなのが、モバイルバッテリーのレンタルです。さまざまな場所に設置されているスタンドのモバイルバッテリーを一定時間レンタルして、その後近くのスタンドに返却することができます。この記事ではレンタルできるモバイルバッテリーについて詳しく紹介します。

これらのサービスを利用したことがない方には、自分で購入することとの違いが分からない方もいることと思います。モバイルバッテリーのレンタルには、どんな利点があるのでしょうか。ここではモバイルバッテリーをレンタルすることのメリットについて紹介します。

コンビニなどのモバイルバッテリーをレンタルできる場所に行って、充電します。借りたモバイルバッテリーは借りた場所でなく、最寄りのチャージスポットで返却できることが何よりのメリットです。

場所にとらわれずにレンタルと返却ができるので、チャージスポットが多く存在している都心では利便性が上がります。都心を中心に利用が拡大し、将来は日本全国のコンビニでレンタルできるようになるかもしれません。

モバイルバッテリーを購入する場合は、ものによりますが5,000円程度の費用がかかります。またモバイルバッテリーは消耗品で、寿命が来たら買い替えが必要です。しかし、モバイルバッテリーをレンタルする場合は、シェアリングでお金を出し合っているので数百円程度になり、大きな出費になりません。

現在まとまったお金がない方や、普段は使わないが旅行や出張などで一時的に必要になる方に特におすすめです。

モバイルバッテリーをレンタルするメリットとして、スマホ以外のパソコンなどの充電も可能であることがあります。ビジネスマンなどで、スマホ以外の充電が必要になった際に、持ち歩いているモバイルバッテリーでは容量が足りず、充電できないという可能性もあります。

業者の中には、ノートパソコン用のモバイルバッテリーをレンタルしているものもあります。スマホはもちろんタブレット端末の充電も同時に行えるため、出張のお供にも最適です。

モバイルバッテリーをレンタルすることのメリットは分かったものの、実際に使ってみようとしてレンタル方法がわからなければ意味がありません。以下では、モバイルバッテリーのレンタル方法を具体的なサービス名を例に挙げながら紹介します。

「ChargeSPOT」や「mocha」といったサービス会社がこちらの方法を取っています。充電器を借りる前に会員登録をする必要がありますが、1度登録したあとはスムーズにレンタルが可能です。クレジットカード決済ではなく、あらかじめチャージするので頻繁に充電器を借りる人はこちらのレンタル会社がおすすめです。

「ChargeMe」というサービス会社がこちらの方法を取っています。こちらはアプリのダウンロードが要らないものの、事前に公式サイトから会員登録をしておく必要があります。決済方法はクレジットカード・Amazon Pay・Alipayといった海外の方も支払いしやすい設定にしているのが特徴的です。

「充レン」はというサービス会社がこちらの方法を取っています。上記の2つと違い充レンは会員登録をする必要がないので、モバイルバッテリーを借りるまでに時間がかかりません。サービスを頻繁に使わない方におすすめです。

モバイルバッテリーの基本的な登録方法を紹介してきました。登録方法にも出てきたサービス会社の特徴を、以下では「利用料金」・「設置場所」・「支払い方法」に分けて紹介します。

デジタルサイネージ事業や広告事業を手掛ける株式会社INFORICHが、2018年4月からサービス提供を開始した「Charge SPOT」は、レンタル時に専用アプリから決済することで、バッテリースタンドに収納されているスマホ充電器をレンタルできます。

「Charge SPOT」の利用料金は最短で1時間150円、最長で168時間（7日間）1050円となっています。料金はバッテリー返却時に確定します。また「Charge SPOT」は友だちを招待や各種イベントなどの条件を満たすことで、支払いにお得なクーポンを適用することもできます。

「Charge SPOT」の主な設置場所を以下のようになっています。

• TSUTAYA 店舗
• イオン店舗
• ローソン店舗
• 琉球銀行
• 県立カシマサッカースタジアム
• SHIBUYA109
• 渋谷ちかみち総合インフォメーション
• 有楽町マルイ
• 東京スクエアガーデン　など

TSUTAYAやイオンは全店舗にあるわけではなく、東京など都市圏の店舗に集中しています。スマホを頻繁に使用する若者に向けたサービスを提供していることが、設置場所の分布から分かります。

「Charge SPOT」の利用料金は、以下の支払い方法に対応しています。

LINE PayおよびWeChat Payは、一部のバッテリースタンドで対応していない場合がありますが、オリンピックに向けて海外の方でも対応しやすいように支払い方法を設定していることが分かります。

「充レン」は東京電力エナジーパートナー株式会社が運営しているモバイルバッテリーのレンタルサービスです。

借りた日から翌日24時までの利用で330円、以降24時間ごとに330円の料金が発生します。数時間単位でなくある程度まとまった期間レンタルできるため、素早く気軽に利用したいと思える料金体系です。

「充レン」は首都圏を中心に設置場所を展開しており、特に公共交通機関への設置が目立っています。東京メトロやゆりかもめ線などの一部に設置されているので、普段使用している路線に設置されていれば、レンタルも返却もしやすく便利です。全国各地へも順次拡大予定をしているので、これからの動向に注目です。

充レンはキャッシュレス決済に対応しているので、支払いが簡単です。現在対応している決済方法は次の通りで、順次拡大予定です。

「Charge Me」は、中国の1番人気火鍋店である「海底撈火鍋」と提携してモバイルバッテリーシェアリングサービスを開始するなど、人気店とのコラボレーションによって利用客を増やそうとしています。

「Charge Me」では最初にデポジットとして2000円を支払って、レンタルした時間によって料金を支払い差額を返金してもらう仕組みになっています。料金体系はレンタル時間が2.5時間に到達するまでは30分で100円、24.5時間までは500円、それ以降は24時間で500円が加算されるといった、シンプルなものです。

「Charge Me」の支払い方法は以下のようになっています。

• クレジットカード
• プリペイドカード
• デビットカード
• LINE Pay
• Alipay

プリペイドカードやデビットカードへの対応は珍しいので、普段バーコード決済を行っていない方にもおすすめです。

主な設置場所は以下のようになっています。

• 東京工業大学
• 千葉工業大学
• 新宿日本語学校
• 東京マルチメディア専門学校
• Rishe貸会議室

若者に向けたサービスを行っているので大学や専門学校に設置されていることが多く、社会人の方の利用は少し難しいです。

mocha（モチャ）は、2018年秋からスタートしたモバイルバッテリーシェアリングサービスです。被災が起きた際には無料でモバイルバッテリーを提供するなど社会貢献活動も行っています。

「mocha」の利用料金として特徴的なのが、毎回初回の15分が無料であることが挙げられます。15分の無料時間経過後は1時間ごとに100円の追加料金がかかりますが、追加料金には上限があり24時間でも最大500円となっています。

ただし5日間未返却の場合は、3000円で買取になるので、使用したら必ず返却するようにしましょう。

「mocha」の支払い方法は以下の通りです。

• クレジットカード
• WeChat Pay
• PayPay
• Alipay
• LINE Pay
• Amazon Pay
• Apple Pay

バーコード決済が多く、海外の方でも支払いがスムーズにしやすいように設定されていることが分かります。

主な設置場所は首都圏の一部ですが、関西の大阪駅や天王寺駅などのショッピングセンターにもシェアを広げています。また上記にもありましたが、被災が起きた際には積極的に駆けつけて、モバイルバッテリーでの充電を無料で行っています。

モバイルバッテリーシェアリングは人口の多い中国で2015年に注目が高まり、2018年に日本でも参入企業が増えはじめた事業です。またプロモーション展開やバッテリースタンドの活用の側面から、今後本格的に市場規模の拡大が見込まれています。

アプリを活用してQRコードを読み取ることでレンタルが可能で、決済方法もクレジットやQRコード決済に対応しています。そのため、設置するだけで人手がかからずコストを抑えた集客ツールとしての利用が可能です。

今後さらなるサービス拡大が予想されており、日本全国のコンビニや駅などで誰でも気軽にモバイルバッテリーをレンタルできるようになるかもしれません。

モバイルバッテリーのレンタルサービスは現在都市部での限定的な範囲にとどまり、まだ全国的に普及しているとは言えません。しかし、スマホ・タブレット端末・ノートパソコンなどのデジタルガジェットを酷使する時代ということもあり、利用できる場所はどんどん増えることが予想されます。モバイルバッテリーのレンタルは、これからの時流・ニーズに合致したサービスであり、今後さらに拡大することが見込まれます。