【2023年】ソーラー充電器の人気おすすめランキング｜充電時間も紹介

ソーラー充電器は別名ソーラーチャージャーとも呼ばれ、太陽光を利用して発電する充電器です。

ソーラー充電器で充電に時間がかかるかどうかは、適切な発電量かつパネルの出力と、それに合わせた蓄電機器(モバイルバッテリーなど)の組み合わせで使用しているかに、大きく影響されます。

結論、5W程度の小型のソーラー充電器では、スマートフォンのスタンダードな充電器に劣る程度の給電しかできません。

大容量のモバイルバッテリーに充電しようものなら、遅すぎていつまでも充電できない…と感じられます。

天候の要件を除いてもソーラー充電器が遅いと感じられるのは、このように発電量が足りていない＝製品選びを間違えているのが原因です。

ソーラーパネルはサイズでおおよそW数が決まる！

ソーラーパネルを初めて買ってみよう…と見てみると、どれも正方形あるいは長方形の板で、サイズ感も発電量も性能も不明ですよね。そこで、まず見るべきはW数(発電能力)です。

多少の例外はあるものの、基本的にサイズが大きければ大きいほどW数が上がります。

サイズ＝W数、とざっくり覚えても構いません。

庭に並べるような大型のソーラーパネルより、デスクサイズの小型のソーラーパネルの方が発電能力が高いようなことはほぼ起こりません。

どのW数のソーラーパネルが必要かは、何を充電したいかで変わります。

• ポータブル電源 → 200W程度
• モバイルバッテリーへの充電 → 20〜60W程度
• スマートフォンへの直接充電 → 20W

ポータブル電源は最大入力値が150〜200Wの商品が多いため、200Wのソーラーパネルを基準に探すのがおすすめ。ちなみに、200Wのソーラーパネルは広げると畳1枚分程度のサイズが多いです。

モバイルバッテリーは20Wでも十分。スマートフォンも20Wあれば、急速充電規格(PDやQC)に対応していれば充電速度も出ます。逆に200Wもの大型パネルを選んでも、モバイルバッテリー側にそこまでの受電能力はなく無意味です。

ノートPC用のモバイルバッテリーに蓄電する場合は、60W程度を目安に。急速充電規格(PD)が担保できれば、速度は十分と感じられます。

200Wのソーラーパネルはアウトドア用、災害用のように宣伝され、ポータブル電源とセットで販売されることも多いです。

そんな200Wの発電量ですが、

• 500Whのポータブル電源で4-5時間で満充電
• 800Whのポータブル電源で7-8時間で満充電

（発電効率がいい日での換算です）

メーカーを揃えた場合、これがざっくりした目安の一つとして考えてください。

ポータブル電源をすでに所持しているなら、ポータブル電源の入力の許容値も確認してください。

例えば、最大180W(24V-7.5A)のポータブル電源の場合、

• 7.5A以上で電流を流しても7.5Aに抑えられる
• 24V以上で電圧を流すと故障の原因になる

このように考えられます。

もっとも、ポータブル電源用の折りたたみ式ソーラーパネルの場合、単品で使用するならほとんどの条件で使用可能です。

極端に大型のパネルや、2枚以上のパネルを並列・直列で繋ぐ場合は、使用可能か確認してください。

※ちなみにモバイルバッテリーとモバイルバッテリー用のパネルの場合は、急速充電の要件として電流と電圧が指定されているため、ほぼ気にする必要はありません。

かしこく買い物するなら、変換効率に惑わされない。

ソーラーパネルには変換効率という数値があります。おおよそ20〜25％のパネルが多く、特に中国メーカー品ではアピールポイントとして謳う場合もあります。

しかし、変換効率は気温や使用年数の要因で変化するため、あくまで目安の数値です。

また、変換効率がいくら高くとも、発電W数がそれ以上に高くなるわけでもありません。

要するに、W数さえ確認しておけば、変換効率は気にする必要がない数値です。高ければ高いほど高性能品のように、惑わされないようにしましょう。

ソーラーパネルは基本的に蓄電器(ポータブル電源やモバイルバッテリー、スマートフォン)に接続して使用します。

接続するためのポートの確認も必要です。

結論、コネクタがなければ変換すればいいだけ。

Jackery・ANKER・ECOFLOW・GOLABSなど有名どころのポータブル電源は、ごく一般的なDCなどの接続ポートを搭載しています。

またソーラーパネル側にも、DCやアンダーソン、XT60など、一般的な変換コネクタはほぼ同梱されています。もし一致するポートがない場合も、変換コネクタは比較的安価に手に入ります。

あらかじめポートの確認は必要ですが、一致しないからといって困ることはほぼありません。

モバイルバッテリーやスマートフォンに使用する場合は、USB-typeAやUSB-typeCで接続できるパネルを選ばなければなりません。

ただし、100Wといった発電量の高いパネルでも、USB接続をした途端に、出力が落ちる商品も多いです。

USB接続した場合、W数(アンペアa×ボルトV)で出力するかの表記が必ずあるため確認してください。

またこの時、USB端子で急速充電を行いたいなら、パネル・ケーブル・デバイスすべてでPD(USB Power Delivery)やQC(Quick Charge)といった、同一の急速充電規格への対応が必要です。

☆急速充電規格の詳しい解説は以下の記事で解説しています。

ソーラー充電器にはモバイルバッテリーの表面にソーラーが張り付いたタイプもあります。しかし、このタイプに過度な期待は禁物です。

ソーラーパネルは、パネルの広さが発電能力に直結します。モバイルバッテリーの表面という狭い範囲では大きな威力は見込めません。

しかも、モバイルバッテリーに内蔵のリチウムイオンバッテリーは周辺温度35℃以下での使用を推奨されています。直射日光に当てる使い方をしては、あっという間にバッテリー自体が劣化する可能性が考えられます。

以上の理由から、モバイルバッテリータイプは編集部としておすすめしません。パネル単体の発電機がおすすめです。

屋外で使用する以上防塵防水はあったほうがいい！

ソーラーパネルは屋外で使用するため、防塵防水性能はあった方がいいです。ほぼ発電できない雨天時には使わないと思っても、突然天候が変化する可能性はあります。

また、製品によってパネルのみが防水で、コネクタ部分は非防水の製品も多いため、購入前には一度確認してください。

どれほど小さく折りたたんで持ち運びできるかは重要！

ほとんどのソーラーパネルは折りたたんで持ち運べる構造になっていますが、製品ごとに多少のサイズの違いがあります。

持ち運びはもちろんのこと、収納時にもサイズ感は重要になります。あらかじめチェックしておくべきポイントです。

角度調整やペグ固定用のホールがついているとマスト

ソーラーパネルは平置きよりも立てかけた状態の方が、発電効率がいいと言われています。そのため、立てかけて斜め設置はもちろんのこと、角度調整可能なものが望ましいです。

また、ソーラーパネルは風を受けやすいため、吹き飛ばされたりズレる可能性もあります。そのため、ペグで固定できるように、ホール(穴)が隅に開いていると便利です。

結論、強制ではないものの、メーカーを揃えた方が簡単。

200Wといった大型ソーラーパネルを手がける大手メーカーの多くは、ポータブル電源も同時に発売している場合が多いです。そうなると、どうせならメーカーを揃えるべき？と思う方もいますよね。

メーカーを揃えると、接続端子の変換が不要だったり、電力や電圧が双方ぴったりだったり、2枚以上で接続する場合に対応していたりと、注意すべきポイントが減ります。結果的に商品選びも使い方も簡単です。

さらに、メーカーが揃っていればサポートが受けやすいメリットもあります。

もっとも、基本的に構造は単純なため、コネクタが一致し出力と入力の値が許容値なら、特にメーカーに依存せずに使用は可能です。

ソーラーパネルは住宅用機器を除いた災害用・アウトドアサイズでは、国内で手掛けているメーカーが少ないとあって、中国メーカー製が主流になります。

そのため、初めてソーラー充電器やポータブル電源をお探しの方は、見たことのないメーカーがほとんどのはずです。

大手はAnkerやJackery、EcoFlowなどが挙げられますが、聞いたことのあるメーカーはAnkerしかない、という方も多いのではないでしょうか。

ソーラーパネルは中国メーカーが非常に多いです。聞いたことのないメーカー品にチャレンジしたい場合は、あらかじめ口コミチェックといった下調べをした上でご検討ください。

ソーラーパネルの素材は、単結晶と多結晶に分かれますが、結論折りたたみ式のパネル選びなら気にする必要はありません。

持ち運べる折りたたみ式のソーラーパネルでは、現在「単結晶シリコン」が主流です。変換効率20％前後で表示のある商品は、すべて単結晶と言えます。

選択の余地がほぼないため、選び方としては考慮外で構いません。

ソーラー充電器は多くのメーカーから発売されています。しかし、その中には耐久性が低く使い物にならない製品を手掛ける信頼性の低いメーカーもあるので注意が必要です。ここでは信頼性の高い代表的なメーカーを3社ご紹介します。

モバイルバッテリーや急速充電器などのスマートフォン・タブレット関連製品でおなじみの「Anker(アンカー)」。世界中で高い評価を獲得しています。

ソーラー充電器は、折りたたみタイプとコンパクトタイプの両方を手掛け、製品ラインナップも豊富です。

自分に合った商品を見つけやすいので、商品選びに困った時におすすめのメーカーです。

「RAVPower(ラブパワー)」は、2001年創業の中国系米カリフォルニアの会社です。主にUSB充電器やモバイルバッテリーなどを手掛けています。

ソーラー充電器は折りたたみタイプが豊富で、優れた安全性と充電性能が人気です。比較的リーズナブルな価格なので、コスパ重視の方におすすめのメーカーです。

本社を中国に置く2015年に設立されたポータブル電源ブランド「suaoki(スアオキ)」。高品質で機能的な折りたたみタイプのソーラー充電器が人気です。

日本を含む35ヶ国以上で取り扱われており、個人だけでなく企業からも支持されています。機能性を重視する方におすすめのメーカーです。

最近ではソーラー充電器を自作する方が増えています。ソーラーパネルやチャージコントローラー・ダイオードユニット・ソケットなどを用いて作成することが可能です。しかし、作成難易度は高く、繋ぎ方によっては逆流して非常に危険なので初心者にはおすすめしません。

ここまでソーラー充電器のおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか。ソーラー充電器を一つ持っておけばアウトドアや災害時に非常に役立ちます。選び方や使い方をしっかり押さえて、自分にぴったりのソーラー充電器を見つけましょう。