災害時の備蓄電池おすすめ6選｜災害時に利用できる電池はどのくらい必要？【防災電池】

コンセントから電力を得ている冷蔵庫などの家電製品は、停電すると使えなくなります。そのため、大きな災害が発生した時に、どのように食料・電力を確保するか考えている方が多いのではないでしょうか。乾電池を用意すれば、停電してもライトやスマホを使えます。

中国製と国産の電池は性能に違いがないように見えますが、国産の製品であれば液漏れしづらいので、災害時の備蓄を行いやすいです。災害による停電は非日常的なものであるため、どのくらい備蓄電池を用意したらいいか分からない方も多いですよね。

そこで今回は、災害時に利用できる電池はどのくらい必要なのか、乾電池の種類や適切な保存方法・おすすめ商品を取り上げた上で、便利な防災グッズまで詳しく紹介します。突然災害に巻き込まれても慌てずに済むように、ぜひ参考にしてください。

東日本大震災や阪神・淡路大震災のときには電力の復旧に6日ほど要したデータもあるので、防災用の備蓄としては最低1週間分の乾電池を用意しておくことが望ましいです。

情報源や灯りの確保を支障なく行える乾電池の本数の目安は、ラジオに2本・灯りに3本・スマートフォンの充電に12本の合計17本を3日分(1人当たり)として計算します。1週間分備蓄するなら、40本以上を目安にするといいです。

大規模な災害が起こると、最初に食料など支援物資の供給に動きがあります。電力は復旧するまで時間がかかることを前提に、十分な備えをしておきましょう。

電池には充電式と非充電式があります。充電式はエコの観点から近年主流となりつつありますが、充電が完了していないと使用できません。備蓄・防災の観点からは、従来の非充電式のマンガン電池・アルカリ電池をおすすめします。

＋極に二酸化マンガンが使用されている電池です。使用できる電力は大きくありませんが、使用後に休ませることで電圧が回復する特徴があります。小さな電力で動かせるもの・連続使用しないものに向いています。

大電流を必要とするものには不向きですが、アルカリ電池よりも価格が安いため、使用するものによって使い分けるのがおすすめです。懐中電灯や携帯ラジオ、時計などにはマンガン電池を使用した方がいい場合があります。

電解液にアルカリ性の溶液を使用した電池です。二酸化マンガンと亜鉛の使用量がマンガン電池よりも多いため、ハイパワーで長持ちします。モーターを使用する家電やライトなど、大きな電流が必要なもの・長い時間連続して使うものに向いています。

入手しやすく、停電時でも安定した電力を得られるアルカリ・マンガン電池ですが、誤った使い方によって液漏れを起こしてしまうおそれがあります。特にアルカリ電池の場合、液体が目に入ると失明の原因となるので危険です。長く安全に使うために、正しい使用方法を守りましょう。

使用前・使用後を問わず、電池は直射日光や高温多湿を避けて保管する必要があります。10～25℃の環境下で、35℃を超えないように管理するのが望ましいです。暑い場所に放置すると、破裂・液漏れ・発熱の恐れがある他、電池の性能を下げ、寿命を短くしてしまいます。

アルカリ電池に使用されている水酸化カリウム水溶液は強アルカリ性の液体で、皮膚を溶かす可能性もあり危険です。誤って目に入ると失明の恐れもあります。液漏れしている電池を見ても、絶対に素手で触らないでください。

電池のパッケージや本体には、必ず使用推奨期限が記載されています。この期限内に電池を使い切ると、本来の性能を十分に発揮させられます。期限を過ぎてしまった古い電池は使用持続時間が短くなったり、液漏れの危険が高まったりします。

一度電池を入れたら、電池が切れるまで入れっぱなし…という使い方をしている方も多いのではないでしょうか。しかし、機器の使用後は電池を取り出し、別にして保管するというのが正しい使い方です。

使用後に取り出して保管すると液漏れを防げる他、知らないうちに機器の電源が入ってしまっていた、という不慮の消耗をなくせます。物資が乏しくなる災害時だからこそ気をつけたいポイントです。

ローリングストックとは、災害用の電池を日常生活でも活用することで、定期的に備蓄電池を交換する方法を指します。災害用の電池の置き場所を決めて、単一電池から単四電池をバランスよく使うだけで、乾電池の期限切れを防げます。

保管可能な期間が長いほど多くの電池を備蓄できるため、10年間使用できる国産の電池がおすすめです。何も考えずに取り出すと古い電池が残る可能性があるので、底面に書かれている使用推奨期限を確認しておきましょう。

懐中電灯やラジオなどに電池を入れっぱなしにしていいのかについてですが、こまめに電池のチェックをするなら問題ありません。電池は使っていなくても自然に放電します。また、なくなった電池をそのままにしておくと、過放電が起きて液漏れが起きます。そうなるといざというときに使えないので、抜いて一緒に保管するのがおすすめです。

年々災害への懸念が高まっている昨今、日常生活の中での心がけが大切です。電池のほかにも、防災グッズの中にはライトや充電器など、普段使いできるものもたくさんあります。いざというときのために、今日からでも災害対策をはじめてみませんか？