焚き火に強いテントのおすすめ5選｜ソロキャンプテントやポリコットンテントも！

キャンプといえば焚き火、とイメージしている方も多いはず。特に気温が下がる秋～春キャンプには必須です。「できればテントの前室やすぐ横で焚き火をしたい」と思うかもしれませんが、一般的なテントではおすすめできません。

キャンプ場によっては、テントの近くでの焚き火を禁止しているところもあります。とはいえ、キャンプに焚き火なしでは寂しいです。こんな悩みを解決してくれるのが「焚き火ができるテント」です。

この記事では焚き火に強いテントの選び方とおすすめ焚き火テントの紹介など、役立つ情報を盛りだくさんでご紹介します。おすすめ商品では2人用テントや1人用のソロキャンプテントをピックアップしています。また、前室などで焚き火をしても燃えないテントの設営方法も必見です。

なぜテントの近くで焚き火をしてはいけないのか、その答えは「火の粉が飛ぶから」です。一般的なテントは軽くて持ち運びしやすいよう、ポリエステルやナイロンを使用しています。焚き火をしていると周囲に火の粉が飛ぶので、テントが溶けたり燃えたりする可能性があります。

火の粉は服にも飛ぶので、お気に入りのキャンプウエアに穴が空いてしまう場合もあります。焚き火に使う薪の種類や量によっても変わるものの、火の粉対策を考えるとテントから3m～5mは距離を置きたいところです。

しかしそんなに距離があると、テントのそばで焚き火を楽しめません。テントの近くで焚き火を楽しみたいなら、焚き火が可能なテントを選びましょう。焚き火をする際は、焚き火ができるテントかどうかを必ず確認してください。

そばで焚き火ができるテントの一押しは、ポリコットンのテントです。焚き火に強い以外にもこのようなメリットがあります。

• コットン100%より価格が安い
• 季節を問わずに使える
• 長持ちする（お手入れは必要）

ただし、以下のようなデメリットもあるので、テント選びの際には考慮しておきましょう。

• 重量がある
• 吸水性があり雨に弱い
• 乾燥などお手入れに手間がかかる

コットンテントは綿100%の生地でできているので、通気性と遮断性に優れています。夏は涼しく冬はテント内を暖かく保てるため、オールシーズンキャンプを楽しみたい方におすすめです。特に冬キャンプで頭をまやませる結露が発生しにくいのも、コットンテントの魅力です。

また、コットンテントは火の粉が飛んでも穴が空きにくく、穴が空いたとしても溶けたり瞬時に燃え広がったりしません。生地は耐久性にも優れているため、ポリエステルやナイロンに比べて長持ちするメリットもあります。

ただしコットンテントでも大量の火の粉が飛んだり、焚き火に近づけすぎたりすれば燃える可能性はあります。コットンテントでも油断は禁物です。焚き火は適度な距離を取り、安全に楽しめるようにしてください。

ポリコットンは、コットンとポリエステルの混紡です。メーカーによる多少の違いはあるものの、ポリエステルの割合が多いため、コットンテントに比べて軽く持ち運びやすいメリットがあります。

また、ポリエステル100%に比べて火の粉に強いため、携帯性も考えて選びたい方にはポリコットンテントがおすすめです。ただしポリコットンテントでも、火の粉が飛べば穴が開く場合があります。

さらに焚き火に近づけすぎると燃えてしまうため、十分な距離を取ってください。コットンテントもポリコットンテントも、テント内での焚き火はできませんので、テント外で楽しみましょう。

焚き火に強いと注目されているのがTC素材で作られたテントです。TC素材とはポリエステルとコットンの混紡素材で、一般的な割合はポリエステル65％・コットン35％です。特徴は火の粉に強く、通気性・透湿性に優れています。そのため、結露しにくく、遮光性も高いので夏に重宝します。

デメリットは2つあり、重量がほかの素材より少し重い・ポリエステル素材のテントより雨に弱く、乾きにくい点です。しかし、TC素材の中には撥水コーティングを施した防水性能を高めたモデルもあります。天気を気にせずキャンプを楽しみたい方は、撥水コーティングされたテントがおすすめです。

焚き火に強いコットンテントやポリコットンテントは、ナイロンやポリエステルに比べるとどうしても重量がかさみます。オートキャンプであれば車の横にテントを設営できるので問題ありませんが、駐車場からサイトまでが遠いと重い荷物を運ばないといけません。

テント以外にも荷物があると荷物の持ち運びだけで一苦労です。多少重くてもコンパクトに収納できれば持ち運びしやすくなります。携帯性とのバランスを考えて、小さくたたんで収納バッグに入れて持ち運べるものを選びましょう。

サイズはテント内でゆったりとくつろぎたい方や荷物置き場も確保しておきたいのであれば、人数よりも1人～2人分プラスして選ぶのがおすすめです。

DODは焚き火を楽しみたいキャンパーの間で人気があるメーカーです。ソロキャンプに最適なコンパクトサイズから、ファミリーキャンプ向けの大型ドームテントまで幅広く展開しています。素材はすべてポリコットンなので、どのサイズを選んでも焚き火を楽しめるのが嬉しいところ。

シンプルなデザインにうさぎのロゴマークがアクセントで、カラーは自然に馴染みやすいカーキなのもポイントです。すべての商品に収納バッグが付いているので、携帯性を考えて選びたい方にもおすすめできます。

テンマクデザインは、「ニーズを具体化する」と「ニーズを生み出す」のコンセプトに基づき、ユーザーが求める商品を適正価格で販売しているメーカーです。テントはソロから大人数まで幅広く対応しており、素材もポリエステル・ポリコットン・コットンと用途に合わせて選べます。

テンマクデザインのテントは設営・撤収がしやすく、コスパがいいのも魅力。オールシーズン使用できるものや居住性の高いものなど、自身のキャンプスタイルに合わせて選びたい方におすすめです。

ユニフレームは、1985年創業の国内アウトドアメーカーです。日本の風土や文化に合わせたアウトドアスタイルを守り続けています。金物の街としても知られる新潟県燕三条に本社があり、匠の技術で、長く使えるよう設計・製造をしているのもポイントです。

テントにはポリエステルタフタ（生糸でを使用した平織の密な織物）を採用しており、さらにUVコーティングやテフロン撥水処理で耐久性を高めています。焚き火にも強いので、キャンプで焚き火を楽しみたい方におすすめです。

テントの近くで焚き火をしたい場合は、タープや陣幕をプラスするのもおすすめです。タープはテントの前に設営すれば前室として、または荷物置き場としても使用できます。タープを設営すると、テントと焚き火の距離も取れるので一石二鳥です。

ただし火の粉に強いコットンやポリコットンでも、できるだけ高い位置に設営してください。十分な高さがあれば、タープの下でも焚き火ができます。タープは屋根代わりにもなるので、雨の日も焚き火を楽しみたいときにおすすめです。

より安全に焚き火を楽しみたいのであれば、陣幕もおすすめです。陣幕は仕切りのないサイトでの仕切り代わりになりますし、オープンサイトでは目隠し代わりになるのもメリットです。

前室で焚き火をするならテントの生地は、コットン・ポリコットン・TC素材がおすすめです。設営する際にポイントになるのは風向きです。風下が前室だと焚き火の火の粉がテント側に飛びやすくなります。そのため、前室は風上になるように設置するようにしてください。

焚き火は大きすぎると前室の日よけ部分まで火が達してしまい危険ですので、小さな火にするためコンパクトな焚き火台を使用します。小さい火でも長時間火が当たり続けると燃える可能性があるため、焚き火とテントは1m以上離してください。

また、燃えにくい素材で作られたテントでも、絶対に燃えないテントという訳ではありません。風が強い時は避け、燃えやすいものは近くにおかないようにしてください。

風向き・風の強さにもよりますが、一般的にはテントから3メートルくらい離れたところで焚き火をするのが推奨されています。距離をとって安全を確保すれば、テントに難燃加工は必須ではありません。しかし、火の粉が飛ぶのが心配な方は、コットン・ポリコットン・TC素材のテントを選んでください。

キャンプ場でゆっくりと焚き火の炎を眺めながら過ごしたいのであれば、火の粉に強いテントを選びましょう。万一テントに火の粉が飛んでも、穴が空きにくく燃えにくいので安心です。より安全に焚き火をしたい場合は、陣幕もおすすめですよ。