GOPAN（ゴパン）は生産終了？なぜ？｜生米からパンが作れるホームベーカリーは？

「お家で気軽にお米パンが食べたい！」そんなニーズに答えて誕生した、生のお米からパンが作れるホームベーカリー「GOPAN（ゴパン）」はその特徴から一世を風びしました。しかし、「味が美味しくないのでは？」とお悩みの方多いですよね。しかし生産が終了した現在でも根強い人気を誇っています。

しかし米粉パンが作れるホームベーカリーは「GOPAN」だけではありません。現在では米粉パン機能を搭載したホームベーカリーもたくさん販売されており、その調理方法も簡易化してきている傾向にあります。

ここではお米パンを家で作るのに焦点を置き、「GOPAN」の特徴や現在の入手方法についてだけでなく、おすすめの米粉パン対応のホームベーカリーもあわせて紹介していきます。

根強い人気のライスブレッドクッカー、通称『GOPAN』の特徴について紹介していきます。なぜ人気なのか、その利便性や注意点について詳しく紹介しますのでぜひご確認ください。

『GOPAN』の最大の特徴は、生米からパンが作れるホームベーカリーな点です。米粉や炊いた米からお米パンを作れるホームベーカリーは各メーカーから販売されていますが、生のお米から作れるのは『GOPAN』だけです。この特筆すべき特徴により、販売当初から大きな話題になりました。

では、なぜそのようなのが可能なのでしょうか？実は、『GOPAN』には生の米をすり潰すミル機能が搭載されているのです。これにより、ドライイーストや塩、砂糖などの必要な材料を加えるだけで直接お米パンが作れるようになっています。

『GOPAN』でお米パンを作る際の基本の材料は、お米・小麦グルテン・ドライイースト・砂糖・塩・バターです。基本的にはその高い断熱性により、外はカリッと中はモチっとした食感に仕上げられます。

小麦グルテンがふわっと感を演出するため、普段食べているお米がこんな食感になるのか！と、楽しい経験になるのは間違いなしです。

『GOPAN』の「SD-RBM1001」の機種では、蓋にアレンジ用のレーズンやナッツを入れるための容器が設置されています。これにより、「アレンジコース」で生地に野菜を練りこんだパンや具入りのパンを作れるようになりました。

お米パンだけでなく、小麦パン・ケーキ・ジャム・うどん・パスタも作るのが可能です。レシピ本も販売されているので、ぜひチェックしてみてください。

『GOPAN』は生のお米を砕く作業があるため、騒音が40分程度続きます。その後のこねる過程でも10分程度の騒音が響くので、利用する時間帯や場所を考える必要があります。アパート暮らしで壁が薄い人は、事前の確認が必要です。

またパンを作る際の分量が細かいので、デジタルの測りを用意しておいたほうが安心です。分量を間違えるとパンが膨らまない失敗にも繋がってしまいます。

GOPANで作るパンは生米からできているということもあり、味が気になる方も多いですよね。こちらでは、実際に使ってみた方の口コミをご紹介していきます。

生米からパンが作れるというユニークさや、味は十分に美味しいと評価されている一方で、お手入れに少し手間がかかるという声もみられました。

筆者も実際にGOPANで作った米パンを食べた経験がありますが、米粉パンとも違う不思議な味と食感に驚いたのを覚えています。形はどう見ても「パン」なのですが、「味」と「噛んでいる食感はご飯に近い」不思議な仕上がりでした。しかし味はとても美味しいです！

また、実際に米パンを焼くときには白米の他に「小麦グルテン」が必要となります。あまり聞きなれない材料のため、取り寄せが手間と感じる人もいるかもしれません。しかし主原料が白米というのは他の機種にはない使いやすさですので、今でもGOPANを探している人が多いのも納得できますね。

サンヨーが2010年に発売した初代GOPANから長い間親しまれてきたパナソニックの『GOPAN』ですが、2018年の「SD-RBM1001」と呼ばれる機種のリニューアルを最後に生産を終了してしまいました。生産終了の正確な理由は不明ですが、後継機も今のところ出ていません。そのため、現状の在庫が売り切れてしまうと手に入らなくなってしまいます。

お米から直接パンが作れるホームベーカリーの希少性は高くなってしまったといえます。また、レシピ本が更新される可能性はないでしょう。

『GOPAN』は生産が終了しているため、残す在庫が完売すると手に入らなくなります。新品を手に入れるにはネットショッピングが適していますが、中古品の手段もあります。ここでは『GOPAN』の商品ページと、購入する際に気をつけて欲しいポイントを紹介していきます。

『GOPAN』はその生産が終了しているので、保証期間についてよく調べてから購入しましょう。買った後に使えないのが判明しても保証が効かない事態を防ぐために必要なことです。

一般的にホームベーカリーの寿命は5~10年と言われています。中古の製品の購入は、すでに商品が寿命を迎えている可能性もあるので注意しましょう。内装の剥がれやミルの破損など、目に見えて損傷がある場合は購入を避けたほうがいいです。

ここまで『GOPAN』について説明してきましたが、他のお米パン対応ホームベーカリーについても気になるところではないでしょうか。米粉から作れるホームベーカリーはたくさん存在します。ここでは米粉パン対応のホームベーカリーと『GOPAN』の違いについて触れていきたいと思います。

一番の違いはやはり『GOPAN』では”生のお米から直接お米パンを作る”点です。米粉パン対応のホームベーカリーは基本的に専用の米粉を必要としているので、その点が1番のポイントです。

最近では、炊いたお米からパンを作れるホームベーカリーも出てきているので、手間はかかりますが自宅でお米パンは難しくなくなってきています。ただ、『GOPAN』特有のもっちり食感は唯一無二のものかもしれません。

米粉パン対応のホームベーカリーのメリットは、価格帯です。安いものであれば1万円前後で購入ができ、手が出しやすい価格です。また、最近では自動メニューも豊富で調理の幅も広いです。多くのホームベーカリーはこのメニューの1つとして米粉パンに対応しています。

デメリットとしては、やはりお米パンを食べたいと思った時に専用の米粉を購入する必要がある点です。『GOPAN』のように直接作れないため、事前準備がいくつか必要になってしまいます。

先ほども書きましたが、最近では炊いたご飯からお米パンを作れるホームベーカリーもあります。コストとの兼ね合い、生産が継続しているのを考慮してお米パンの作れるホームベーカリーを選ぶのも1つの選択肢です。

GOPAN以外にも、生米からパンが作れるホームベーカリーは販売されています。とくに人気なのが、東芝から発売されているSuiPanDa ABP-R100です。しかし現在は生産が終了しているため、在庫限りとなります。

こちらを使うと、ご飯の甘味ともちもち食感が感じられるパンが作れます。清潔感のあるホワイトのボディーはシンプルなので、使いやすいデザインです。

ここではGOPANを使ったパンの作り方と人気レシピをご紹介します。どれもおうちでもできる簡単でおいしいものばかりですので、ぜひチャレンジしてみてください。

ここでは、GOPANをつかって実際にパンを焼くのに必要な材料と作り方についてご紹介します。まず。パン作りに必要な材料は以下の通りです。

• お米
• 小麦グルテン
• ドライイースト
• 砂糖
• 塩
• バター

次に作り方の手順を説明します。材料を投入するだけでとても簡単ですが、念のため確認しておきましょう。

1. 水で洗ったお米・砂糖・食塩・バターの4つをパンケースに投入。
2. 蓋部分のケースに、グルテン・ドライイーストの2つを投入。
3. スタートボタンを押す
4. 待つこと数時間で完成

もし小麦アレルギーがある方や、グルテンフリーのパンに興味がある方は、米粉で小麦なしのパンを焼くのも可能です。その他の詳しいレシピに関しても、説明書に詳細がありますので、気になった方はぜひチャレンジしてください。

【材料】2人分

A

• 強力粉 　100g
• 薄力粉 　100g

B

• 塩　6g
• ぬるま湯（40℃くらい）　100ml
• 打ち粉（強力粉）　適量

【作り方】

1. ボウルでAを混ぜ合わせ、別の容器でBも混ぜ合わせる。【小麦パンケース】に【めん・もち羽根】をセットしして、A→Bの順に材料を入れる。

2. 【うどん・パスタコース】を選んで【スタート】。

3. 音が鳴ったら【取消】を押して生地をすぐ取り出す。少しこねて、なめらかな面を表にして丸め、ラップで包んで室温で約2時間休ませる（真夏や日中など室温が高い時は冷蔵庫で）

4. 休ませておいた生地を、包丁で半分に切り分ける。打ち粉をはたいて、めん棒で中心から端に向かって十字にのばす（生地を冷蔵していた場合は、常温に戻してから）

5. 約3mmの厚さになるまで伸ばしたら、生地を三つ折りにして端から切る（膨張するためできるだけ細く）

6. 大きめの鍋にたっぷりの水を入れて沸かす。生地に付いた打ち粉を払い鍋に入れる。うどんがくっつかないよう、最初は3回ほどかきまわす。

7. お好みの硬さになるまで10〜13分茹でる。茹で上がったら冷たい流水で優しくぬめりを取る。ザルに上げて水気を切ったら完成。

    

【材料】2人分

【作り方】

1. 【小麦パンケース】に【めん・もち羽根】をセットして、打ち粉以外の材料を全部入れる。
2. 【うどん・パスタコース】を選んで、【スタート】。
3. 音が鳴ったら【取消】を押して生地をすぐ取り出す。ひとまとめにして、ラップに包んで冷蔵庫で1～2時間。
4. 寝かせておいた生地に、たっぷり強力粉の打ち粉をはたき生地を6等分に。
5. ひとかたまりずつ製麺機にかけるか、めん棒で伸ばしてから包丁で切っていく
6. めん棒で伸ばす場合は1～2mmの薄さまで伸ばし、1cm幅に切る。
7. 切った麺に打ち粉をする。
8. たっぷりのお湯で麺を茹でる。1分でも茹で上がるが、好みの硬さで。
9. お好みの味つけをして完成。

パンをつくるときに、GOPAN以外に必要な道具についてあらかじめ確認しておきましょう。以下に簡単にまとめたので目を通しておいてくださいね。

• デジタルスケール…材料の細かい分量を量るのに便利。
• アミ…焼きあがったあと、パンの蒸気逃がしに便利。
• パン切りガイド…パンをカットするときに便利。
• パン切りナイフ…パンをカットするときに便利。電動カッターもおすすめ。

『GOPAN』に限らずとも、お米パンを作れるホームベーカリーはたくさん販売されています。生のお米から作るその特徴に惹かれた方は『GOPAN』を、米粉パンを食べたい方は対応するホームベーカリーの購入を検討してみてください。