ポイズンリムーバーおすすめ5選！気になる効果や種類も解説します！

皆さんはポイズンリムーバーというものを知っていますか？その名の通り、「毒消し」で蜂や蚊、ブヨや蛇に刺された箇所から毒液を抜いて、傷の悪化を防ぐための応急処置に必須のアイテムです。

蚊に刺されたぐらいで大げさなのでは？と思う方もいるかも知れませんが、夏のアウトドアで出会う虫には注意が必要です。ポイズンリムーバーを用意して念には念を押すことに無駄はありません！

この記事ではポイズンリムーバーの気になる効果や種類、アウトドアに持っていく際の使い方や注意点など、おすすめ商品と合わせてご紹介します！最後まで読んで、万全な虫対策をしましょう！

そもそも、本当にポイズンリムーバーは効果があるのでしょうか？「ポイズンリムーバーがあるから安心！」と思ってアウトドアに持って行って、いざという時になったら効果なし、とならないかが心配です。安心して持っていければ、大切な時間をめいいっぱい楽しめるはずです。

ポイズンリムーバーは、ハチやヘビの毒を吸い出す応急措置の道具です。正しく使って毒を吸い出せれば、ちゃんとした効果が見込めます。

一方で、間違った使い方をして毒を吸い出せなかったら、効果が薄いかもしれません。きちんと効果を得るには、正しい知識を付けることが重要です。

様々な製品があり使い方も違いますが、大きな流れは同じです。毒が体に入って2分以内に吸引するのが良いということは覚えておいてください。それ以上になると毒が体に回り、吸い出しにくくなります。

• 患部の上（心臓側）をタオルなどでしっかり締める

傷口の5~10cmくらい上を関節を避けて縛りましょう。血を完全に止めてしまわないように、10~15分ごとに緩めます（90秒程度）。

• シリンダーにカップを装着し、ピストンを引いた状態にする

製品によってはカップの大きさに種類があります。選べる場合は、傷口の大きさに会うカップを選びましょう。

• 傷口にカップを付け、ゆっくりと押し下げると吸引が始まる

はやる気持ちを抑えて、ゆっくり押し下げて毒が吸引されるのを待ちます。

• 60～90秒そのままにしておき、ゆっくりピストンを引き上げる

ピストンを押し下げた状態でしばらく静止して待ちます。

• 3,4を3回以上繰り返す

毒の量によりますが、1回だけでは毒を吸引しきれない場合があります。念入りに複数回やりましょう。

毒液を抜いて安心はできません。吸引後処置が重要です。吸引後も肌に毒液が残っているかもしれないので、きれいな水で患部を洗い流しましょう。石鹸などがあると理想です。水は飲料水で構いません。

抗ヒスタミン剤含むステロイド剤が入った薬品を携帯していたら、患部に塗りましょう。アレルギー反応による炎症やかゆみを抑えることができます。あとは水のペットボトルや濡れたタオルを当てるなどをして、冷やしておきましょう。ここまでで応急処置は完了です。

最後に忘れてはいけないのが、ポイズンリムーバーの消毒！使い捨て製品でない場合は、しっかいと洗って毒液を洗い落とし、乾燥させましょう。また、ここまではあくまで応急措置なので、できるだけ早く病院に行き、医師の診断を受けましょう。

どんな製品があるのかを事前に知っておけば、ホームセンターやスポーツ用品店で選びやすくなります。ポイズンリムーバーにも、様々な種類があるのです。

一つ目は、吸引の方法。レバー式で吸引する製品がほとんどですが、電動式で自動で吸引してくれる製品もあります。二つ目は、カップの種類。患部の大きさを想定して色々な形が用意されています。1種類しかない製品もありますが、複数の種類のカップが用意されているものがおススメです。

ここからは、使いやすさ、吸引カップのサイズ、携帯性についてご紹介していきます。

製品の使いやすさは人によって違います。自分のアウトドアのスタイルや考えられる使い方に合うと思ったものを選ぶのが大事です。

ソロでアウトドアを楽しむことが多い方は、片手で簡単に使える製品などがおススメです。握力に自信が無いという方は、自動で吸引してくれる製品を選ぶのも良いかもしれません。軽量な製品が良い、という方もいるかもしれませんね。

ポイズンリムーバーを使う際のポイントは、患部にしっかりと垂直に固定して吸引することです。吸引レバーを安定させやすそうなものを選ぶという視点もあります。手動の製品には、レバーを引くタイプと押すタイプがあります。自分ならどちらが安定して作業しやすそうか、考えてみることをお勧めします。

吸引カップのサイズは、傷口の大きさに対応するようになっています。傷口の大きさは、毒を持っている動物によって違ってくるので、自分が行く場所にどんな毒を盛った動物がいるのか、あらかじめインターネットなどで調べておきましょう。

例えば日本では毒ヘビとして、マムシ、ヤマカガシ、ハブなどがいます。毒虫としては、スズメバチ、ムカデ、毛虫などは良く知られています。最近は海外から来たヒアリなどもテレビでよくニュースになっています。海外では、サソリなどもいて、毒をもつ動物のオンパレードです。

見落とされがちなのが、海！海でもポイズンリムーバーは使えます。ウミヘビ、タコ、カサゴなどの魚、クラゲなど、陸と比べても遜色ないくらい危険な動物はいます。いろんな場所に行くことが好きなかたは、念のため色々な大きさのカップが用意されている製品を選ぶのが無難です。

ここまで準備の大切さを説明してきましたが、すべて用意しすぎて荷物がかさばってしまってはアウトドアを楽しめません！あくまで緊急時の道具で使う機会は少ないアイテムなので、できるだけコンパクトなものにしたいです。携帯性と持ち運びやすさ、そして必要な機能のバランスで選んでいきましょう。

ポイズンリムーバーのサイズは、スマホより少し大きいくらいです。おおよそですが、縦80~100×横120~140×深さ30~40mmくらいのケースに入っているのが一般的です。ただし、中には安全カミソリ（毛深い方用）や患部周りを締めるためのバンド、応急処置用の薬品など救急セット付きの製品もあるので、サイズは多少違ってきます。

ポイズンリムーバー以外で救急セットを持参する人は、いっそのことまとめてしまう、という選択肢もあるかもしれません。

ポイズンリムーバーの使い方について、注意点もきちんと把握しておきましょう。正しい使い方だけでなく、使ってはいけない用途もあります。間違えて使って逆効果、なんてこともあり得ます！

簡単に使える製品なので、ついつい安易な気持ちで本来の用途を無視してしまうこともあるようですが、買ってからの扱い方が大切です。ここからは、使用上の注意点など、使う前にかならず確認しなければならないことを紹介していきます。

意外なことに、ニキビ潰しとしてポイズンリムーバーを代用してしまう人が多いのです！悪いものを吸引してくれるイメージを持ちやすいので、「だったらニキビのもとになる汚れも吸い出してもらおう」「膨らんでいる膿を吸引してしまおう」と使う方がいます。

しかし本来の用途は毒の吸引です。また屋外によく持っていったり、場合によっては過去に毒の吸引で使ったものかもしれません。敏感な肌に使うには、不衛生なものだと思ってください。

一度体に入った毒を吸い出すくらいの吸引力のあるアイテムなので、肌に使うと相当なダメージがあります。お肌を良くしようと思って使ったら、逆効果で肌への被害が出てしまうかもしれません。用途・用法をしっかり確認して使いましょう。

安全性に関わるアイテムなので、ある程度は使い終わったら洗浄・消毒をきちんとすれば、使うことができます。ただし、血液が付着したりしたときは病気を媒介してしまうこともあるので、使い捨てた方が良いかもしれません。

衛生的な視点からも、一人につき１セットを用意するようにしましょう。複数人で共有することは避けことをお勧めします。

「一部の人しか持っていない」状況だと、不測の事態のときに速やかな応急措置ができない可能性もあります。

忘れがちなのか、使い前のチェックです。普段から身に着けている時計やスマホなどは、故障したらすぐ気付きます。しかしほとんどの人はアウトドアに行く機会は限られています。数年に１度、なんて方もいるのではないでしょうか。

簡単なメンテナンスや、使用前のチェックはしておきましょう。具体的には、カップやシリンダーが割れたりヒビは入っていないか。汚れて不衛生になっていないか。電池式の場合は残量の確認やスペアの用意、付属品として薬品が付いている場合は、使用期限のチェックもしておきましょう。

備えあれば患いなし。いざという時に使えない、なんてことのないように、面倒な作業かもしれませんが、きちんとやっておくことが命を救うことに繋がるかもしれません。

特殊そうなアイテムだし、専門店でしか買えないのでは。そう思われる方もいるかもしれませんが、安心してください。簡単な製品なら100均から、薬局やホームセンターなど様々なところで買えます。

ホームセンターや、マツモトキヨシなどの薬局でも取り扱いがあります。多機能なものが欲しい方や、いろいろと比較してみたい方は、アウトドアショップに行くと色々な製品が置いてあると思います。

インターネットでも買えます。一度手に取って使用感をイメージしたい方は、店頭で購入されるのをお勧めします。

ここまでポイズンリムーバーの使い方や選び方をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。大事なのは、アウトドアの際にどんな事が起こりうるのか、イメージしておくことです。ポイズンリムーバーを選ぶのは、イメージをする良いキッカケになるはずです。

きちんと準備した、という気持ちがあれば、心ゆくまでアウトドアを楽しめるはずです。万全の対策をして、出かけましょう！