対流式石油ストーブ（対流型石油ストーブ）おすすめ8選｜暖かくない？デメリットは？

部屋全体をスピーディーに暖める対流式ストーブ。暖房効果の高さだけでなく、レトロでおしゃれなデザインのため人気です。また、調理が可能な冬キャンプの暖房器具としてキャンパーからも支持を得ています。

パワフルな対流型石油ストーブですが、反射式との違いや対流式ならではのメリット・デメリットが分からない方もいるのではないですか。対流型は広い部屋を短時間で暖める用途に向いており、使用に最適な場所やシーンは反射式と異なります。間違った置き方をすると暖かくないため、対流式ストーブの置き場所や壁からの距離も重要です。

今回は対流式と反射式の違いやメリット・デメリットを解説。また、性能・効率・燃費・おすすめシーンなどをポイントにランキング形式で人気モデルを紹介していきます。危ない使い方も事前にチェックし、部屋に合った安全な対流式石油ストーブを見つける参考にしてください。

対流型石油ストーブとは中心の火から360°放射状に部屋を暖めるストーブです。部屋の中心へ置いて効率よく全体へ暖気を巡らせ、熱くなった空気は上方で対流を起こすためさらに循環をよくします。

対する反射式ストーブは狭い部屋の壁際など部屋の隅に置いて使います。ストーブ前面の反射板により、前方にのみ暖かさが広がる仕組み。反射式は赤外線が出るので床や壁が暖められ、それ自体からやさしい温もりが出されます。

対流式と反射式の大きな違いは暖気が広がる方向です。対流式は全方位へ広がり、反射式は前方のみであるとしっかり確認しておきましょう。

燃費に関してはどちらのストーブも省エネ機能があるものが多く見られます。燃料代を抑えるポイントは、部屋の広さに合う適切なパワーと置き場所です。対流式は10畳以上の広い部屋で部屋の中心部に置くと、効率よく全体がスピーディーに暖められます。

対流式は広めの部屋を想定して設計されているので、灯油代だけを見ると高くなりますが、反射式で広い部屋を暖房するより格段に低燃費となります。反対に6畳などの狭い部屋では、反射式の方がコスパよく暖まります。

対流式の大きなメリットは広い部屋を効率よく暖める点です。燃費を抑えたい石油ストーブですが、前方しか暖まらない反射式の出力を上げても、広い部屋を暖めるのには時間がかかってしまいます。部屋の中心から放射状に暖房するため、より速く部屋全体が暖められます。

デメリットとしては、狭い部屋で使いにくくなる点です。家具や荷物が多い6畳の部屋などでは部屋の中心に置けないため、対流式の能力が半減してしまい、近づいてもあまり暖かくない・燃費が悪いと感じてしまいます。また、熱が放射される仕組みのため壁からの距離をしっかりとる必要もあります。

一般的に10畳以下の部屋なら前方のみ暖まる反射式がいいとされています。反射式を壁際に置く方が使いやすく、効率よく部屋中を暖房できるので確認しておきましょう。購入後に後悔しないよう把握しておくのが大事です。

360度の放射状に暖かさが広がる対流式は、部屋の中心部に置けば効率よく隅々まで暖まります。対流式を部屋の隅へ置いてしまうと、せっかくの幅広い暖かさが半減してしまうので注意しましょう。

対流式は比較的広めの部屋へおすすめです。部屋の中心に置き、熱の循環をしやすくするので、壁際に置く反射式より短時間で部屋中を暖かくできます。目安の広さは10畳。10畳以下だと反射式を壁際に置いて前方のみを暖める方が効率よく、20畳以上だと広すぎて効果が期待できません。

反射式は屋内で使いやすいストーブですが、対流式は屋外シーンで活躍します。360°暖かいのでストーブを囲み、みんなで暖まれるのは対流式ならではの使い方。また石油ストーブはやかんや鍋をかけられるので、冬のキャンプなどで温かい飲み物をみんなと楽しめます。

対流式ストーブは灯油タンクと一体型になります。本体が重ければ灯油ポリタンクをストーブまで持っていき給油しなければならないため、購入前に確認しておきましょう。真冬の給油は面倒ですが、この給油が苦にならない方が対流式に向いています。

対流式ストーブは効率よくお部屋を温める便利な暖房器具ですが、使い方を誤ると火事や事故の危険性があります。対流式ストーブを使う際は以下の点に気をつけましょう。

• 1時間に1～2回換気する
• 使い始めは芯に十分灯油を染み込ませてから火をつける
• 古い灯油は使わない
• ストーブの近くに燃えるものを置かない
• 小さな子どもやペットがやけどをしないよう対策を取る

石油ストーブは一酸化炭素中毒にならないよう定期的な換気が必須です。また、灯油については前シーズンのものや保存状態が悪いものは使わないようにしましょう。劣化した灯油は事故を引き起こす可能性があります。

加えて、ストーブ周りに燃えるものやスプレー缶を置かないようにし、小さな子どもさんやペットが近づけないようにする対策が必要です。

対流式ストーブの芯は消耗品のため、数年に一度は交換が必要になります。燃焼中のニオイがきつくなったり、火力が弱まったりしてきたら芯の交換が必要です。また、芯を交換するタイミングで点火ヒーターの確認・交換も行ってください。

具体的な芯の交換方法については機種によって異なりますので、交換前には必ず取扱説明書に目を通すのが大切です。また替え芯・点火ヒーターは安全のために純正を選ぶようにしましょう。

季節が移り暖かくなったときに余ってしまった灯油の処分に悩みがちです。灯油の残りが少量であれば、ストーブに入れて使い切るのが手軽です。使い切れない量であれば、ガソリンスタンドやホームセンターに持ち込んで引き取ってもらいましょう。持ち込む際は身近なスタンドに問い合わせて事前に確認してからの方が得策です。

広い部屋を即暖める対流式ストーブについて紹介しました。屋内ではリビングに最適で、部屋の中心に置くと全体の対流が生まれやすくなります。屋外のアウトドアにも必需品で雰囲気のいいストーブが豊富。目的の使い方に合わせて適するストーブを見つけてください。