ホットカーペットの消費電力はどのくらい？｜全面・半面の電気代比較も

ホットカーペットは冬場に冷える足元を温めたいときに重宝します。ホットカーペットに限らず、寒い季節に気になるのが暖房器具の電気代ですよね。中にはいくつかの暖房器具を同時に使う方もいるので、電気代の事前確認が重要です。

一般的に、ホットカーペットのように部分的な箇所を温めるものは、エアコンのように全体を温めるものより電気代は安いといわれています。しかし、「ホットカーペットは何ワット消費するの？」「こたつや電気毛布と比べるとホットカーペットの電気代は高くなるのでは？」といった声もあります。

そこで今回は、2畳分のホットカーペットを例とした実際の電気代・他の暖房器具との比較・電気代を抑える工夫など詳しく解説していきます。また、全面・半面など温める範囲を切り替えられる省エネにおすすめなホットカーペットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1秒あたりに使われる消費電力はW（ワット）単位で表します。そのため、ワット数が大きければ大きいほど、たくさんの電気が必要です。

電気代は「1時間当たりの消費電力(kW)✕使用時間(h)✕電力会社の電気料金単価(円/kWh)」で計算できます。電気料金単価が27円/kWhで、消費電力230Wのホットカーペットを1時間使用した場合の計算式は、「1時間当たりの消費電力（0.23kW）✕使用時間（1h）✕電力会社の電気料金単価(27円/kWh)」です。

以下、パナソニックのホットカーペットを例に1時間・1日・1ヶ月あたりの電気代を比較しました。機種や設定温度によって消費電力は異なるため、目安として活用してください。表内の中・高は使用する温度の高さです。

ホットカーペット以外にも暖房器具はたくさんありますよね。ここでは、寒い時期によく使われる暖房器具の電気代をホットカーペットと比較して表にまとめました。先ほどご紹介したホットカーペットの電気代と同様に、機種や設定温度によって消費電力は異なるため1つの目安として活用してください。

※電気料金単価は27円/kWhで計算

こたつはホットカーペットに比べて電気代が低いです。また、エアコンもホットカーペットより低いです。セラミックファンヒーターについては、強運転時の場合、電気代がかなり高くなるので注意してください。

電気代は消費電力量が多いと、その分だけ跳ね上がります。商品にもよりますが、強設定で使用するとこたつよりも電気代が高くなるため、上手に使わないとこたつ代わりにはしづらいです。

ホットカーペットの消費電力は最大値を記載している場合が多く、中や弱など低めの温度設定にすれば消費電力を抑えられます。こたつやエアコンなど他の暖房器具と併用しているときは、それぞれの温度設定を下げて使用しましょう。

ホットカーペットを敷くときは、床とホットカーペットの間に断熱シートを敷くのがおすすめです。これは、ホットカーペットの熱が床に逃げるのを減らすためです。断熱シートを敷けば熱効率が良くなり、暖房効果の改善や電気代節約にも繋がります。

今まで断熱シートを敷いていなかった方は、今後は忘れずに敷いてから使用しましょう。

ホットカーペットのサイズや種類にもよりますが、温められる範囲を設定できる商品があります。ホットカーペットには空間を温める機能がないので、使わない部分を温めても電気代がかかるだけなので何もメリットがありません。

全面・半面・1/3面など温められる面積切替機能がついた商品を選んで使えば、電気代の節約に繋がります。一部の商品には切替機能がないものもあるため、購入時にはチェックしましょう。

ホットカーペットの節電機能とは、自動電源オフ機能や室温を感知して自動で温度調節する便利な機能です。自動電源オフ機能には数時間の連続稼働後に自然に電源を切るものや、2時間・4時間など自身で設定できるタイマータイプのものなどがあります。

うっかり切り忘れて出かけると電気代の高騰や思わぬ事故に繋がりますので、温める以外の付加機能にも注目しておくのがおすすめです。

「半面モード」搭載のホットカーペットを購入すると、節約がしやすくなります。半面だけ温める場合、全面を温めたときのちょうど半分程度の電気代になります。少人数での使用が頻繁にある場合には、半面モードのあるホットカーペットがおすすめです。

おすすめのホットカーペットを紹介する前に、電気代以外の観点から見たホットカーペットのメリット・デメリットを押さえておきましょう。

ホットカーペットの最大のメリットは冷える足元を温められる点です。また、火事ややけどのリスクも他の暖房器具に比べて低い点も挙げられます。

一方で、温められるのが足元のみの点はデメリットです。火事ややけどの危険性は低いですが、低温やけどには注意してください。

10年以上前の古いカーペットと最新のカーペットの消費電力の違いはあまりありません。しかし、最新のカーペットはタイマー機能などの省エネ機能がついているものも多く、結果的に電気代の節約につながる可能性があるため、買い替えもおすすめです。

また、ほかにも待機電力や室温センサーなどの節電機能があります。買い替えを検討する際には、どういった機能がついているのか、自分に合った機能なのかを確認するのがおすすめです。

冬のキャンプを暖かく過ごすためには、ホットカーペットの使用もおすすめです。ホットカーペットがあれば、高価なダウンシュラフや毛布をたくさん用意する必要がありません。さらに、キャンプ以外でも使用できるので一石二鳥です。

ただし、ポータブル電源を使用するのであれば、ホットカーペットは消費電力が高いため向いていません。その場合は電気毛布の使用がおすすめです。以下の記事ではキャンプにおすすめの電気毛布をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ホットカーペットの電気代やおすすめ商品をご紹介しました。ホットカーペットは意外と電気代が高いため、節電を意識するのも大切です。最近では、省エネ稼働ができる商品も増えてきたので、節電機能にも目を向けて寒い冬を乗り切りましょう。