オートフォーカス搭載WEBカメラおすすめ10選｜切る方法は？そもそも必要？

パソコンを使ったビデオ通話やテレビ会議といったテレワークが広まっている現代、WEBカメラはこれらをスムーズにこなすのに必須アイテムです。皆さんはWEBカメラを選ぶときにどこに着目していますか？今回紹介するのは、ピントについてです。

特に、動画配信者やオンライン授業を行う方にとって厄介なのがピンボケです。手動フォーカスの場合、一度ピントがずれてしまうと手動で修正しなければいけないのはとても面倒に感じてしまいます。そこでおすすめしたいのが、自動でピントを調整してくれるオートフォーカス搭載WEBカメラです。

この記事ではオートフォーカスについて・メリット・オートフォーカス搭載WEBカメラの選び方・さらなる機能・人気メーカー・おすすめ商品・設定変更について詳しく解説していきます。そもそもオートフォーカス機能は必要か、オートフォーカス機能を切る方法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

一般的に被写体に自動でピントを合わせてくれる機能をオートフォーカスと言います。WEBカメラのオートフォーカス機能では、顔認識をして人にピントを合わせてくれる顔追尾オートフォーカス機能の製品が多くあります。

ピントの合う範囲が固定されているWEBカメラでは、カメラからの距離によってはピンボケが起こりやすです。ですが、オートフォーカス機能搭載のWEBカメラではピンボケが発生しにくく、ピント調整をする必要はありません。

オートフォーカス機能が必ずしもなくてはならない機能わけではありません。確かにオートフォーカスのWEBカメラはピントを合わせるのに手間取らず、すぐに利用できるのがメリットです。しかし、資料や書類など近くを写す場合は、オートフォーカスだとかえってボケてしまう場合もあります。

顔を見せて話し合う会議や動きのある動画配信にはオートフォーカスが便利ですが、手元の細かい作業を見せる場合はマニュアルフォーカス（手動フォーカス）がおすすめです。必ずオートフォーカス機能を搭載したWEBカメラが必要なわけではないので、使用シーンに合わせて選ぶのが大切です。

複数人が集まる会議や、ホワイトボードなどを用いながら使用する会議などで、被写体が変わる度に手動でピント調整を行うのは進行の妨げになる可能性があります。オートフォーカスなら被写体を変えてもすぐにピントが合うので、動きの多いWEB会議にも最適です。

また、YouTubeなどの動画サービスで配信を行っている方にとっても、被写体に対して手動でピントを合わせるのは大変です。ピンボケをしている状態に気づかずにいると、視聴者にブラウザバックされてしまう可能性も。そうした事態を防ぐためにも、オートフォーカス搭載のWEBカメラがおすすめです。

オートフォーカス機能の中でも、ピントをすぐに合わせてくれるタイプのものなら、常に鮮明な動画を撮影・配信可能です。激しく動く被写体をとらえたり、カメラに急に被写体を近づけても俊敏にピントが合えばさまざまな状況に対応できます。

商品をプレゼンする際に、WEBカメラに商品を近づけてそのテクスチャーやディテールを見せるような場面でも、すぐにピントが合えばスムーズに紹介を行えます。

一般的には、画素数の高いカメラの方が画質が良くなります。書類や資料の細かい字などを映す場合には、200万画素以上のフルHD画質対応のWEBカメラがおすすめです。また、顔の表情がわかる程度でも100万画素以上のHD画質以上が推奨されます。

フレームレートは、1秒間のコマ数で数値が大きいほどカクつきのない滑らかな動画にできます。YouTubeに投稿されているフレームレートは24~60fpsです。通常のWEB会議なら30fpsでも十分ですが、動きのある動画配信では60fps以上は必須です。

ただし、高いフレームレートではパソコンやネットワークに負担がかかるので、事前に使用環境についてチェックしてください。

画角(視野角)は、カメラが映せる範囲を表します。1人で撮影・配信する場合には70~90度あれば十分です。もし、会議などの広い場所で3人以上を撮影する場合は、110~120度ほどの広範囲を映せるWEBカメラが安心です。

メーカー・モデルによっては、カメラ部分を上下方向や左右方向に可動でき、リモコン操作でズームをかけられるものもあります。このような機能は発言者が変わる複数人での会議に重宝します。

WEBカメラにはマイク内蔵のものが多くあり、ここではマイクの音質のクリアさの判断基準について解説します。単一指向性が自分の声だけをクリアに拾うのに対して、無指向性は周囲の音も拾います。1人で使用するのであれば単一指向性がおすすめです。

また、マイクにノイズキャンセリング機能がついていると、環境音や雑音を消す処理をしてくれるのでよりクリアになります。エコーキャンセリング機能は、自分の声を相手側のマイクが拾って跳ね返ってくる現象を解消します。

WEBカメラの設置方法は大きく、スタンド式とクリップ式に分けられます。それぞれに特徴があるので、自分に合ったタイプを選ぶようにしましょう。

パソコンの横に立てて使用するスタンド式のWEBカメラは、設置場所を自由に選べます。設置の仕方によっては広範囲を映せるので、会議での利用や大人数での配信などの際におすすめです。

また、パソコンと接続して使用するので、USBケーブルや電源ケーブルなどの長さは事前に確認してください。ケーブルが長い方が設置の自由度は高くなります。無線接続の場合は、より設置場所を柔軟に変更できるので便利です。

パソコンのディスプレイのベゼル(枠)に挟んで使用するクリップ式のWEBカメラは、設置が簡単なのがメリットです。ベゼルに挟んで固定しているため、取り外しも同様に簡単です。また、折りたためるものが多く、コンパクトなので手軽に持ち運べます。

複数人で使用したい場合は、カメラの画角についてチェックしてください。クリップ式で画角の狭いものは、複数人での会議には不向きです。1人で使用する場合には、クリップ式の手軽さや携帯性の良さがより活かされます。

WEBカメラの接続方法は有線とワイヤレスの2種類です。ほとんどの有線接続のWEBカメラはUSBを用いた接続のため、パソコンのUSB端子にWEBカメラのケーブルを接続すると、パソコン側がWEBカメラの接続を認識します。

ワイヤレスの場合は、WEBカメラに付属しているUSBレシーバーをパソコンのUSBに接続します。ワイヤレスのため、接続の安定性は有線と比べると劣りますが、ケーブルがないためデスクをすっきりとさせた状態でWEB会議などを行えますよ。

ロジクールはコンピュータ周辺機器を扱うスイスのメーカーです。技術力が高いだけではなくデザイン性も高く評価されており、人気の高いメーカーです。

WEBカメラでは製品のラインナップが充実しており、幅広い層におすすめできます。高性能を求める方にもおすすめのハイエンドモデルも用意されています。持ち運びに便利な折りたたみ式のWEBカメラが多いのも特徴です。

バッファローは愛知県にあるコンピュータ周辺機器メーカーです。すでに無線/有線LANルーターやHDD・NASを利用していて、店頭や知人宅で見かける方も多いのでは。安くても性能がしっかりしている点で人気のメーカーです。

WEBカメラにおいても価格と性能のバランスが良く、初心者の方にもおすすめできます。また120度以上の広角を映せる製品を多く扱っているのも特徴です。

大阪に本社を置くコンピュータ周辺機器メーカーのエレコムもコスパに優れた製品が多く、USBメモリなどの各種記録メディアやマウス・ケーブル類・ルーター・イヤホンなどが人気が高く有名です。

WEBカメラにおいては、個人向けの手軽なモデルから法人向けの高性能モデルなど幅広いラインナップになっています。専用ソフトウェア「エレコムWebCamアシスタント」で動画編集も可能です。WEB会議はもちろん、ストリーマー初心者にもおすすめです。

「サンワサプライ（SANWA SUPPLY）」は岡山県に本社を置く、コンピューター・パソコンサプライ製品のメーカーです。サンワサプライのWEBカメラは会議用に特化した製品が多く、多人数での使用を想定したカメラや手元をしっかりと写せる3倍ズームができるカメラを販売しています。

また、WEBカメラ関連商品を多数販売しているので、合わせて購入しやすいのも特徴です。WEBカメラと一緒にライトやスタンドが欲しい方にもおすすめのメーカーです。

最近では、配信者向けにFaceAEやWideDR機能搭載の製品もあります。FaceAE機能とは、顔の露出を自動で最適な状態に調整する機能です。暗い室内で配信しても顔を明るく見せられるので、配信者のその時の表情を鮮明に視聴者に伝えられます。

WideDR機能とは、前景と背景の露出を合わせる機能です。背景に室内灯がある場合、通常では背景の方が明るい逆光状態になります。そういった逆光による背景の露出オーバーや、前景の過度な露出アンダーのアンバランスを解消し、適切な明るさのバランスにしてくれます。

こういった便利機能を利用すると、より快適に配信が行えますよ。

ゲーム実況では、ゲームの場面の切替やエフェクトによって、画面の暗転や急に明るくなってしまう現象が珍しくありません。ゲームモニターから顔に照らされる光の明暗が著しく変化すると、カメラはフォーカスの判別ができなくなり、顔がボケてしまう場合があります。

そんな時はオートフォーカスから固定フォーカスに切り替え可能なWEBカメラがおすすめです。一例としてエレコムは、専用ソフト(Windowsのみ)で焦点位置を固定に変更できます。

注意点として、オートフォーカスの切り替え設定がないWEBカメラではオートフォーカスを切れません。WEBカメラ選びでは、フォーカスの切り替えに対応しているのかについてもチェックしてください。

いつでも明瞭に被写体を映し出してくれるオートフォーカス機能で、楽に鮮明な映像を相手に届けてください。特にカメラの使用頻度が高ければ高いほど、1回1回ピントやカメラとの距離を調整する必要もなくオートフォーカス機能の恩恵は大きくなります。