ライトスタンドおすすめ16選｜倒れないストロボスタンドや三脚との違いも

室内できれいな写真を撮るのに欠かせないストロボや照明ですが、自立しないものは支えが必要だったり、支えると片手が塞がるとお悩みではありませんか？そんなときは、ライトスタンドをおすすめします。

しかし、ライトスタンドには、スタンダードタイプのほかに、センチュリースタンド・コンパクトなもの・折りたたみまで、その種類は実にさまざまです。適当に選ぶと使い勝手が悪いと後悔するかもしれません。

そこで、この記事ではライトスタンドの選び方や、おすすめ商品を紹介します。記事の最後には、倒れないライトスタンドの代用品や、三脚との違いもまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

ストロボ撮影とは、ライトを使って光源を増やしたり補ったりする、「フラッシュ撮影」とも言われる撮影方法です。「カメラに内蔵ストロボが付いているし簡単」、と思われるかもしれませんが、内臓ストロボでは不自然なライティングになってしまい、しかも自由度が全くありません。

ライトの光量・角度・距離などを細かく調整すると、同じ場所で撮影していてもドラマチックな写真からナチュラルな写真までさまざまな応用が可能です。また、光を直接当てるのか、一度天井などに当てて反射(バウンス)させるか等も写真のテイストに違いを生みます。

ライトをカメラから離して動かすと、一眼レフの可能性は一気に開花します。光をどのように使うかによって「カメラを握る人の個性」が写真に現れるようになるのがポイントです。自分らしい写真が撮れるようになるとカメラはぐっと楽しくなります。

以下の記事でライトについては紹介しているのでぜひ、参考にしてみてください。

ストロボライトは三脚などを代用しても固定できます。しかし、ライトスタンドを使えば光源の角度や高さを微調整でき、より理想的な光を当てられるのがメリットです。特に人物撮影の場合、被写体の顔より高い位置からの光源が欲しくなるシーンが頻発します。この期待に応えてくれるのはライトスタンドだけです。

ライトスタンドがあると撮影の幅が大きく広がるため、ストロボ撮影をするならば持っておきたいアイテムです。

エアクッション式は、ねじを緩めた際に他の構造よりもゆっくり落ちてくるのが特徴です。照明器具を取り付けたままでも、調節が行いやすい利点があります。しかし、エアが抜けると落下が早まり、スタンドや照明器具に大きな衝撃が加わるのが留意点です。

使うときはエアクッションを過信せず、丁寧に扱いましょう。このタイプは「ねじを緩めた際にゆっくり落ちてくる」特徴から、重量があり大型の照明器具を使用するのに向いています。

バネ式は、スタンドの内部にバネが入っている構造になっています。固定具を緩めると素早く落ちてきますが、バネによって衝撃が受け止められるのが特徴です。照明器具の落下やスタンドへのダメージを避けやすいといったメリットがあります。

また、バネ式はエアクッション式よりも素早く長さを調節できるのも魅力です。照明器具を衝撃から守る「安全性」と、調節を手早く済ませる「スピード感」を両立しています。

手動式の場合、エアクッションやバネが使われていない分シンプルな構造になっています。そのため、価格が手頃なのが魅力です。軽量で壊れにくく、素早い調整ができるので、屋外や頻繁に移動が挟まる撮影スケジュールでの使用に向いています。

しかし、手動でスタンドを止めて調節するため、固定具を外すと一気に落ちる点に注意が必要です。調整のときは、しっかりと手でスタンドの落下を止めるよう注意して使えば、コスパのいいライトスタンドとして活躍してくれます。

人物撮影では、撮影モデルの顔より高い位置からの光源がよく求められます。そのためライトスタンドを選ぶとき、最大2m近く伸びるかが大きなポイントです。2m以上伸びるスタンドは撮影モデルが立ち上がった状態でも、顔より高い位置から光を当てられるからです。

「大は小を兼ねる」と言いますが、小さいスタンドを後からは伸ばせません。自分の求める「理想の光源」を実現してくれるかに大きく関わりますので、ライトスタンドはどの範囲まで高さ調整ができるのかを、まず第一にチェックしましょう。

「よさそうなライトスタンドがセール中だったから、即断即決で買っちゃった」と喜んでいるときに限って、実は「耐荷重が不十分で、自分の持っている照明器具では重すぎた」などの失敗談はよく耳にします。

そのまま無理に使用すると、撮影中にスタンドが転倒したりライトを落としたりしてしまう危険があります。ライトを支えるはずのスタンドが原因で、ライトが破損しては元も子もありません。自分が所持or購入予定のライトの重量は必ずチェックして、耐荷重のスペックが十分なライトスタンドを選びましょう。

撮影アシスタントや機材運びを手伝ってくれる人がいない場合、当たり前ですが撮影機材はすべて自分で運ばなくてはなりません。カメラ・替えのレンズ・ストロボライト・ライトスタンド、そして場合によっては三脚・・・これら撮影機材の重量をすべて合計させて、それを自分で持ち運べるかも気にする必要があります。

また、スタジオを借りての撮影や屋外での撮影の際、撮影機材がコンパクトにまとまるとストレスなく行えるメリットもあります。そのためライトスタンドを選ぶときは、本体重量も重要なチェックポイントです。

ライトスタンドの安定性と設置面積は、忘れずにチェックしておきましょう。ライトスタンドの脚を広げた際の設置面積が広ければ、安定性は高くなります。ただし、設置面積が広すぎると必要以上にスペースをとり、イベントや狭い場所で使用する際に邪魔になるのが留意点です。

場所をとりすぎない方が多人数で行う撮影では重宝しますが、屋外などの環境では安定性が足りずぐらついてしまう場合もあります。自分の使用目的や場所によって最適なライトスタンドは異なるので、安定性と設置面積のバランスを考えて購入してください。

一般的なライトスタンドは脚が真っ直ぐですが、センチュリースタンドはL字のような形状をしています。3本の脚はそれぞれ長さが異なり、ポールを長く伸ばせるのも特徴です。また、ポールにアームを取り付ければ、一般的なライトスタンドでは届かない場所や角度にもライトが届きます。

センチュリースタンドは、ライトスタンド以外にも、ディフューザーやアートレなどの拡張アクセサリーにも使用できるのが嬉しいポイントです。幅広い用途に使いたい方は、センチュリースタンドをチェックしてみてください。

撮影機材となると、カメラとライトだけはいいものを揃えておきたい一方で、どうしてもライトスタンドへの出費は節約したくなりがちです。この場合、格安価格のものに目が向きがちですが、格安ライトスタンドの中には強度が不十分な粗悪品が紛れている場合があります。

せっかく手に入れた高額なライトも、それを支えるスタンドが不良品では困りますよね。さらに、ライトスタンドの転倒は機材の破損だけでなく、思わぬ事故・怪我につながる場合もあります。撮影を快適に、そして安全に楽しむためにも、ライトスタンドは価格ではなく安全性で選びましょう。

スタンドや三脚は、設置面積が広いとそれだけ安定感を増します。しかし、安全性の高いライトスタンドの中には設置にかなり場所を取るものもあります。そのため、スペースの限られるスタジオや屋内での撮影のときに「ライトスタンドを設置する場所がない！」などのハプニングが起きるのも珍しくありません。

設置面積が小さいものは屋外での撮影のとき、風にあおられる心配がありますが、設置しやすく使いやすいのがメリットです。また設置面積が大きいものは、設置場所さえ確保できれば安全性が高く、多少足場が不安定な場所でも問題なく使用できます。自分の撮影スタイルにあった適切なスタンドを購入しましょう。

海外製のいいライトスタンドを選んだ方の中には、自分が持っているストロボライトがスタンドに取り付けられなくて仰天するケースがあります。この理由は、スタンドのダボ(接合部)のつくりは、日本製と世界基準では規格が真逆だからです。

しかし、ライトとスタンドが噛みあわない場合は、間に変換アダプタを噛ませれば大丈夫です。ライトとスタンドの取り付け口は、「メスダボ(凹)タイプにはオスダボ(凸)タイプ」、「オスダボ(凸)タイプにはメスダボ(凹)タイプ」が噛みあうと覚えておきましょう。

それでも、いざ撮影を開始するときにライトとスタンドが噛みあわないと判明したら大変です。事前に、自分の照明器具が正しくスタンドに設置できるか確認を済ませておきましょう。

基本的なライトスタンドの使い方は、以下の通りです。

1. 折り畳んであるライトスタンドの脚を広げて固定する
2. 機材をセットしやすいように伸縮ロックで高さ調整する
3. 機材とライトスタンドをS型ブラケットに組み合わせる
4. ディフューザーをセットする

ライトスタンドは地面と平行にすると安定感が増します。機材をセットする時は、被写体の顔から少し上の高さに調整します。必要ならばストロボ・ソフトボックス・アンブレラなどと組み合わせて使用してください。

屋外で使用する際、軽量で設置面積の小さいタイプは、転倒にさえ気を付けていれば非常に使いやすく便利です。一方で、さすがに撮影の間ずっと誰かにスタンドを握って支えてもらうのは大変です。

この場合、100均で手に入るゴムバンドと、500mlタイプのペットボトルで重りの代用になります。やり方はとても簡単です。ペットボトルに水を入れてフタを締めたら、ゴムバンドでライトスタンドに取り付けます。取り付ける場所は、スタンドの上部ではなく、下部であるほど安定します。

ペットボトルはコンビニでもで簡単に手に入りますし、ゴムバンドがない場合はガムテープでも代用できます。ぜひ試してみてください。

ライトスタンドと似ているものとして、三脚があります。三脚とライトスタンドの違いは、三脚の方が安定性があり、ライトスタンドは軽く三脚に比べると安全性が低いです。形は似ていても作りに違いがあります。

また、三脚をライトスタンドの代用にするのには角度の調整するのが難しく、三脚は重いので代用は難しいです。

ここまでライトスタンドを紹介してきましたが、勉強用のライトがほしい方はデスクライトもおすすめです。デスクライトは不要と思う方もいますが、室内の蛍光灯のみでは手元がやや暗く、勉強に集中できない場合もあります。勉強がしやすい環境を作るには、デスクライトはおすすめの商品です。

また、デスクライトはタイプや明るさなど豊富に種類があります。さらに、最近ではUSBポート付きなど便利な機能を搭載している商品があるのも魅力です。以下の記事でデスクライトについて詳しく紹介していますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。

ライトスタンドを使う際は、転倒事故に十分に注意する必要があります。それでもライトスタンドを一度手にするとなかなか手放せなくなる理由は「これがあると理想の光源がつくれるから」にほかなりません。光を自在に操る楽しみを通して、ぜひご自分の「理想の一枚」を追い求めてください。