【2023最新】直火式エスプレッソメーカーおすすめ10選｜バラゾーニやビアレッティも

総称してマキネッタとも呼ばれる『直火式エスプレッソメーカー』は、コーヒー粉と熱源さえあれば簡単な使い方でエスプレッソを淹れられる便利なアイテムです。とてもコンパクトなのでテーブルに出したままでも場所を取らず、キャンプなどアウトドアにも気軽に持ち出せます。

そんな直火式エスプレッソメーカーですが、IH対応や9気圧の電気式にも負けないクレマが作れるタイプ・減量フィルター付きなど多くの種類があり、いざ買おうと思ってもどれを選べばいいのかわからない方も多いですよね。

そこでこの記事では、直火式エスプレッソメーカーのおすすめ商品と、購入の際にチェックするべきポイントなどを詳しくご紹介します。購入を検討している方はもちろん、コーヒーがお好きな方はぜひご覧ください。

コーヒー粉と熱源があれば、いつでもどこでも手軽にエスプレッソコーヒーを楽しめる便利な直火式エスプレッソメーカー。 日本ではエスプレッソメーカーといえば電気式の物を思い浮かべますが、本場イタリアでは圧倒的に直火式のエスプレッソメーカーが普及しています。

電気式と違い内部気圧がそれほど高くならないた、めクレマ(泡)はやや少なめになります。しかし、直火式ならではの油分を含んだ不透明で力強い味わいがあり、この器具でなくては出せない魅力があります

シンプルな構造でお手入れもしやすく電気式に比べてリーズナブル、さらに使用方法が簡単なのも魅力です。使い込むほどにコーヒーの香りが器具になじんで好みの風味を出せる楽しみもあり、毎日のコーヒーライフを華やかに演出してくれます。

直火式エスプレッソメーカーのサイズはキャンプ用のケトルほどです。かさばらないサイズ感で屋外での使用にも適しています。また、従来ならポットやドリッパー・サーバーなど複数の道具が必要なのに対し、直火式エスプレッソメーカーは単体で美味しいコーヒーを淹れられます。

さらに、キャンプ用のアルコールバーナーなど身近な熱源で使用でき、特別な物を必要としない直火式エスプレッソメーカーは、荷物の量を少なくしたいアウトドアにもうってつけですね。

直火式エスプレッソメーカーを構成するパーツは、水を入れるボイラー・コーヒー粉を入れるバスケット・抽出されたエスプレッソが入るサーバーと大きく分けて3つだけ。シンプルな構造なだけあって使い方も簡単です。ここでは基本の使い方をご紹介します。

1. ボイラー内面にある印まで水を入れる
2. ボイラーにバスケットを装着し、コーヒー粉を入れる。細挽き・深煎りの豆がエスプレッソに適しています。
3. サーバーを取り付け弱火にかける
4. 数分後、サーバーにコーヒーが溜まりきったら出来上がり！

4ステップで本格的なエスプレッソコーヒーが楽しめます。お手入れの際は洗剤を使わず水で洗うのがおすすめで、本体やパーツを食器洗剤で洗うと金属臭が強くなりやすい傾向があります。濡れたままの放置はやめ、洗浄後は早めに水分を拭き取りましょう。

サイズとしては3～4人用が最もメジャーで、デイリーユースにも最も適した汎用性の高いサイズです。余って冷めたエスプレッソコーヒーはお湯で割るアメリカーノや、ホットミルクを足してカフェラテ風にしてみるなど、さまざまな楽しみ方が出来ます。

また、余ったコーヒーの保存にはコーヒーサーバーがおすすめです。人気のコーヒーサーバーの紹介も合わせてお読みください。

普段は大人数なので6杯用や10杯用でも「来客時だけは少なめの1〜2人分だけ淹れたい…」など、少量だけ淹れたい時に便利なのが減量フィルター機能付きの製品です。バスケットに減量フィルターを装着してコーヒー粉の入るスペースを狭め、粉の量は約半量で必要な圧力が得られます。

ボイラーに入れる水も半分で済むため、本来のサイズの約半量を淹れられます。減量フィルターを使用すると、少し薄めに仕上がる傾向があります。気になる場合はコーヒー粉を強めに詰め込むか、水を少しだけ減らしましょう。

アルミは古くから使われてきた伝統的な素材で、直火式のパイオニアメーカーであるビアレッティの『モカエクスプレス』もアルミ製です。大量生産しやすく製品も安価なものが多いのが特徴で、まずは試してみたい方にもおすすめです。

また、本場のイタリアでは伝統的なアルミ製にこだわるカフェも多く、本物志向の方に人気の素材です。水や空気とアルミが反応してできるシミや黒ずみにより、見た目の清潔感が損なわれやすいのがデメリット。使用後は水分をしっかり拭き取って保管しましょう。

アルミと並んでよく使用されるステンレスはサビ・腐食・衝撃にも強く、水分や空気に反応して変色しにくい耐久性の高さが最大の特徴です。また、デザインもアルミ製に比べシンプルでモダンな傾向にあります。

あえて弱点を挙げるとすれば、アルミ製に比べて素材の値段が高く加工も難しいため割高な点です。アルミ製とステンレス製、それぞれの特色を簡単にまとめてみました。

どちらにもそれぞれの特徴を踏まえて、ご自身のライフスタイルに合ったタイプを選んでください。

近年ではオール電化の住宅も増え、直火式エスプレッソメーカーがIHでも使用できるのか気になりますよね。結論から言うと、アルミ製・ステンレス製ともに基本的には使用できません。家庭用IHには「直径12cm未満の器具は過熱できない」との安全規定があるからです。

しかし、一部では『IH対応』と明記され実際に使用できる製品もあります。また、IH非対応の調理器具が使用できるラジエントヒーターも増えています。ラジエントヒーター自体が発熱して器具を加熱するため、IH非対応の直火式エスプレッソメーカーも使用できます。

ガスコンロで使用する際には五徳のサイズを確認してください。五徳とエスプレッソメーカーの底面サイズが合わなければ、使用中にぐらついて危険です。より安全に使用したい方は、補助用のミニ五徳が付属した商品をおすすめします。

クレマ（最上層に出来る濃密なクリームのような泡）を作るには、抽出時の圧力の強さがポイントです。電気式エスプレッソメーカーの圧力が約9気圧と高圧ですが、直火式は約2気圧ほどと弱いためクレマは再現しにくい傾向にあります。

ただ、エスプレッソコーヒーが好きな方はクレマにこだわる方が多いも事実。そうした方のために、より本格的なエスプレッソコーヒーが楽しめる特殊バルブを内蔵した機種もあります。特殊バルブが内蔵された物なら、抽出の最後に圧力をより高めて人工的にクレマを作れます。

クレマが多めのエスプレッソコーヒーがお好みの方はぜひチェックしてみてください。

複数の作業を同時にこなす忙しい朝など、つい火にかけた物を忘れてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか？エスプレッソメーカーを火にかけっぱなしでは、煮立って味が悪くなります。さらに、故障や火災の原因にもつながり危険です。

そんな忙しい方におすすめなのがアラーム機能付きの機種です。抽出が終わると自動で音楽が鳴って知らせてくれるので、火のかけ忘れ防止はもちろんベストなタイミングで火から降ろせるので、より美味しいエスプレッソコーヒーを楽しめます。

直火式エスプレッソメーカーは、おしゃれなキッチンアイテムが多いイタリア生まれのアイテムです。洗練されたスタイルのエスプレッソメーカーなら、ただテーブルに置きっぱなしでもインテリアの雰囲気をアップしてくれます。

素材や機能はもちろん重要ですが、美味しいエスプレッソを飲むならムードも大切。金属の光沢を活かした商品や、インテリアの差し色にもなるビビッドなカラー、スタイリッシュなフォルムなどのデザインにもこだわってみましょう。

ここまで直火式エスプレッソメーカーのおすすめ商品をご紹介してきましたが、電気式のようにスチームミルクが作れる機能が欲しい方もいますよね。実は、直火式エスプレッソメーカーの中にも簡単にカプチーノが作れるアイテムがあります。カプチーノ好きの方には特におすすめです。

いつでも気軽に本格的なコーヒーが楽しめる直火式エスプレッソメーカーをご紹介しました。素材や熱源・美味しいクレマを作れる機能、さらにおしゃれなデザインにも注目すると最適な商品が見つかります。お気に入りの直火式エスプレッソメーカーを手に入れてください。