ビルトインIHクッキングヒーターの人気おすすめ17選｜おすすめメーカーも紹介

近年、ビルトインガスコンロからグリルなしのIHクッキングヒーターへ買い替える家庭が増えています。磁気の力を使って調理具を加熱するため、近くに紙があっても燃える心配がない「安全性の高さ」「掃除しやすい平らな加熱面」が特徴です。

IHクッキングヒーターを取り付けたいと思っても、IHビルトインコンロは必ず工事をしなければ設置できません。値段は工事費を含めて8万～30万円するため、後悔しないコンロ選びをしたいですよね。

そこでこの記事では、選ぶ際のポイント・メーカーごとの特徴・60cm・75cmなど幅の解説を掲載していきます。さらにIHクッキングヒーターの寿命や、パナソニックや日立などのおすすめメーカーを厳選した人気商品17選もご紹介しますので、ぜひIHクッキングヒーター選びの参考にしてください。

まずは、設置方法から確認しましょう。もともと使用していたのがビルトインタイプなのか、ガス製品なのかで注意点は異なります。

すでにビルトインタイプのIHクッキングヒーターを使用している場合は、すでに200Vの電源が設置してあるはずなので、自分でもそのまま新しい機種に交換できる場合が多くなります。購入前に電圧と電気容量が既存の設備と合うかどうか、確認しておきましょう。

業者に交換を依頼する場合の設置にかかる費用の相場は、15,000円程度です。 ただし業者によって異なるので、依頼前に確認しましょう。

ガスコンロから交換する場合、ガス業者に連絡せずにガス管・メーター・ガス栓を撤去するのは法令により規制されています。必ずガス業者を通して撤去をしてください。 また、IHクッキングヒーターの下に置けるのは電気オーブンのみです。

間口(横幅)の大きさは、60cm幅と75cm幅の2種類あります。キッチンの大きさに合わせて選択しましょう。設置できる幅に余裕があるなら、75cmがおすすめです。ヒーター同士の間隔が広くなるので、大きな鍋も設置できます。

広さに余裕がない場合は、よりコンパクトな60cmタイプを選択しましょう。 人気が高いのはコンパクトな60cmタイプです。

ビルトインタイプのIHクッキングヒーターで最も一般的なのは、3口タイプです。家族の人数が少ない、一度に料理をする量が少ない家庭の場合、3口も必要ない場合もあります。そんなときは、1口や2口のモデルを選択するのもおすすめです。

家族の人数や料理をする頻度などに合わせて、最適な口数を選びましょう。

200VのIHクッキングヒーターを設置するには、同じ200Vの配線が必要です。集合住宅では200V工事が行えない場合もあるので、事前に管理会社に確認してください。 2口以上の場合は基本的に200V 、一口なら100Vが標準となっています。

まずは必要な口数を決めましょう。家族の人数や、料理をする際の使い勝手で決めると後悔しにくいです。一人暮らしで使用頻度が少ないなら省スペースな1口タイプがおすすめです。キッチン全体がすっきりするのでインテリアにもこだわれます。3～4人家族なら3口タイプが最適です。

さらに「料理が好き」「家族が大人数」といった家庭なら、4口タイプもあるので検討してみてください。炒め物をしている間に、汁物を温めるなど同時に複数の料理が作れるので効率がよくなります！

IHビルトインコンロには、間口幅の種類があります。一般的には60サイズか70サイズが多く、使い勝手のいい大きさです。以下に用途に合わせたおススメサイズを紹介しますので参考にしてください。

【IHビルトインコンロの大きさ】

• 60cm
  ゆったりとした調理スペースを確保したい方。天板の脇に、油や調味料を並べて調理したい方向け。75cmと比べて安い。
• 75cm
  大きめの鍋など調理器具を並べて使用する方。見た目をスッキリと見せ、おしゃれにこだわりたい方。キッチンが広い方。

自動調理機能を備えているモデルは、目的に合った加熱を自動で行います。たとえば自動湯沸かし機能を使うと沸騰するまで高温で加熱し、沸騰後は吹きこぼれないように保温へと変わる機能です。

自動炊飯モードや魚焼きグリル・ピザ・ハンバーグモードは自動で最適な火加減を調節します。 最先端の機種では、スマホをWiFi経由で接続するのも可能です。スマホからメニューを選ぶと火加減を自動調節するなど便利なモードを備えている機種もあります。

IHクッキングヒーターは通常、鉄やステンレス製品しか対応していません。しかし、オールメタル対応のIHであれば、アルミや銅などの非鉄金属製品も使えます。

IHクッキングヒーターにしたため、手持ちの調理器具が使えなくなる場合はありがちです。 お気に入りのアルミ鍋や雪平鍋を使いたい場合は、オールメタル対応のIHクッキングヒーターを選択すれば引き続き使用できます。

天板部分がガラストップコートになっているIHクッキングヒーターは、汚れをサッと拭くだけでにきれいになるので、お手入れが驚くほど簡単になります。 汚れや水滴が付いたら、時間をおかずに素早くふき取ってしまうのが、お手入れのコツです。

ガスコンロのように、しつこい油汚れがこびりついてしまう場合も少ないので、きれいな状態で使い続けられます。

ラジエントヒーターとは、プレートの下に渦巻状に敷いたニクロム線が発熱し、調理器具を加熱するタイプのヒーターです。一般的なIHクッキングヒーターでは使用できない土鍋やすべての金属製鍋、ガラス鍋などを使用できるため、これまで使用していた鍋を買い替える必要がないメリットがあります。

ただし、IHより火力が低くなるにもかかわらず光熱費が高くつく、やけどの危険も考えられるなどのデメリットも押さえておくべきです。

IHクッキングヒーターには、安全装置がついている機種が多くあります。 加熱しすぎが不安な方は、焦げ付き防止・タイマー自動OFF・高温自動OFF機能がおすすめです。また子育て中の家庭はチャイルドロックがおすすめ。忙しい方や高齢者には、切り忘れ防止・空焚き防止などが適しています。

ガスと違って、上に鍋が乗っていないと加熱されない点も安全です。 IHクッキングヒーターはガスコンロよりも多く、安全機能が搭載されている商品が多いので家族構成やニーズによって選んでみてください。

IHクッキングヒーターはお手入れしやすいものですが、よりきれいに保ちたい方におすすめなのが、ガラストップコートされた商品です。汚れが落としやすいのでさっと拭くだけできれいになります。

また排気パネルの下に受け皿用カバーがあると、食材が落ちてもお手入れが簡単です。いずれにしても汚れたらすぐに掃除するのがポイントです。

モデルにもよりますが、IHクッキングヒーターはガスコンロにはないディスプレイが搭載されているタイプが多くあります。火力や温度調整もわかりやすいディスプレイで簡単に操作でき、揚げ物の油の温度も調整可能です。

ガスコンロよりも、直感的に操作しやすいタッチパネルを搭載しているモデルも多くあります。操作しやすさを重視するなら、ディスプレイ搭載モデルやタッチパネル搭載モデルがおすすめです。

上の平面ヒーター、下の角型IHヒーターからなるフラットグリル「ラクッキングリル」は鍋も入れる事ができます。フラットで広々したグリルは大きな食材を入れられるので調理の幅が広がり、しかもお手入れが簡単です。

自動メニューでは、魚の数によって大・小のメニューがあり、他にもピザやトースト、焼きナスなどメニューボタンを押すだけで自動調理を行ってくれます。 お急ぎコースを使うと調理時間の短縮も可能です。

メニュー設定をすれば、焼き物の温度調節はすべて自動です。『光火力センサー』は鍋底の温度を高精度で感知し、直ちに火力を調節します。鍋振りをして鍋の温度が低下してもすぐに火力が上がるので、炒め物がおいしく仕上がります。

裏返すタイミングを液晶や音声で知らせたりホットケーキや焼ハンバーグなどの火加減の難しい調理もアシストしてくれる焼き物アシスト機能で調理が簡単です。 揚げ物も10℃刻みで温度調節が可能です。

節電モードを搭載し、4000W・4800W・5800Wの中から選択・設定できます。エコナビ搭載光出力センサーにより温度を感知し、無駄な加熱を抑え火力を自動コントロールし、消費電力を抑えます。 

三菱電機のIHクッキングヒーターは、「びっくリング加熱」などの独自の機能で人気を集めています。無駄なく均一に加熱できるなど、その特徴を以下で詳しく解説します。

三菱IHクッキングヒーターは、びっくリング加熱といったエリアを5分割できるIHコイルを搭載し、マルチリング制御により多彩な加熱方法を実現しました。たとえば、煮物ではかき混ぜる効果のある対流を起こし、効率よく味を染み込ませます。

フライパンでの炒め物では、鍋底から鍋肌まで均一に加熱します。IHでは難しい炒飯もパラパラに仕上げるのが可能です。玉子焼き器などの、円形でない調理器も鍋のサイズに合わせて分割エリアで加熱するため、無駄な加熱を抑え省エネで調理できます。

びっクリアオーブンは熱風を循環させて加熱するので、油を使わないノンフライ調理も手軽にでき、ヘルシーな揚げ物ができます。 唐揚げやエビフライ、フライドポテトなどを油を使用せずにおいしく作れるので、カロリーをを気にする方にピッタリです。

フラットな庫内は高さもあり、さまざまな鍋を入れられます。 また、お手入れもサッと拭けてとても簡単です。

専用の波型プレート「ラク旨グリル」を使ってグリルで調理すると、表面をカリッとグリルできます。付属の「ラク旨グリル」を用い 「直火シーズーヒーター」で加熱すれば外はパリッと、中はジューシーに素早く仕上がります。

波型プレートに余分な脂が流れ、ヘルシーに仕上がるのも嬉しい特徴です。 食材にパン粉や天かすをつけてラク旨グリルに乗せて加熱すれば、油を使わずにヘルシーなノンフライ料理が作れます。

平皿のラク旨オーブンを使うと、グリル庫内を設定温度に一定に保てます。食材にムラなくじっくりと火を通せるため、調理のバリエーションが増えます。 ローストビーフなど火加減が難しい調理でも、外はこんがりと中はジューシーになるように自動調整し、簡単に美味しく作れるのも嬉しい特徴です。

3.2KWの火力により、温度を一気に上げて素早く調理ができます。 パスタや野菜を茹でる時やコーヒーやお茶を沸かす時、お湯を素早く沸かせるため時間を短縮できます。

長持ちするIHクッキングヒーターですが、寿命や耐用年数はあります。一般的に10～15年程度だといわれていますが、使用頻度や使用状況によって差が出るためあくまで目安としてみてください。

油汚れはすぐに落とす・吹きこぼれに気をつけるなど、普段からこまめにお手入れすれば長持ちしやすくなります。しかしお手入れが不十分であれば10年未満で不具合が生じる場合もあります。

また、故障した際に修理するか・買い替えるかも大きなポイントです。一部の機能が使えない・修理費用が安い・購入してから8年未満の場合は修理をおすすめします。故障を繰り返す・修理費用が高い・購入してから8年以上の場合は買い替えたほうが無難です。

もともとビルドインコンロを使っている場合は、基本的には自分で交換できます。ECサイトの口コミを見ると「自分で交換した」という方も、たくさんいらっしゃいます。ただし、ビルドインコンロは重量があるので女性や力の弱い方は無理しないようにしましょう。

業者に頼む場合は、特殊な場合を除き価格は15,000～2万円くらいが相場です。ガスコンロからビルドインコンロに変えるのであれば、電気工事が必要となってくるので費用はかさみます。

IHクッキングヒーターは、ヤマダ電機などの家電量販店・ネット通販などで購入できます。それぞれメリット・デメリットがあるため、以下で詳しく解説します。

まず、家電量販店で購入するメリットは、購入から設置工事までスピーディー・セール期間にお得に購入できる・ポイントを取得できるなどです。デメリットは、取り付け工事などでトラブルが発生した場合、手厚いサービスは行っていない点です。

ネット通販のメリットは、家電量販店より安い場合が多い・口コミを参考にできる・好きな時間に購入できるなどがあります。デメリットは、工事は下請け業者に依頼する場合が多く、中には悪質な業者もいる点です。他にも、最寄りの電気店で購入する方法などありますので、ご自身に一番合う方法で購入してください。

ビルトインタイプIHクッキングヒーターのメーカーごとの特徴・機能・おすすめ15選をご紹介しました。 各メーカーごとに得意分野があるため、欲しい機能と予算と組み合わせて、最適なIHクッキングヒーターを選びましょう。ビルトインタイプは一度設置したら、なかなか交換する機会がありませんので、予算と相談しながらじっくりと検討してください。