高精度な体組成計のおすすめ5選｜体重計の体脂肪率・筋肉量はあてにならない？

体重計と異なり、体重以外にも体のさまざまなデータを測定できる体組成計。健康管理はもちろん、トレーニングにでも役立つ優れものです。一方、安価な体組成計の体脂肪率はあてにならないとも言われています。本格的に健康に気を遣っている方なら、できるだけ正確な数値を知りたいですよね。

そこでおすすめしたいのが高精度な体組成計です。高精度と一口に言っても、何をもって高精度と呼べるのかわからない方も多いと思います。実は、高精度な体組成計には新技術が搭載されていますが、それだけでなく現状の測り方を見直すことでより正確な値に近づくことができるんです！

この記事では、現状の体組成計の仕組み、より高精度な測定結果を得るための方法、選び方からおすすめ商品まで詳しく解説していきます。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

体組成計と耳にした経験はあるけど、体重計とはどう違うのかなど、気になる人も多いはず。ここでは、実際のところ体組成計とはいったいどんなものなのかについてを詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。

体組成とは、骨や筋肉、脂肪など、私たちの体を構成している組織のことです。体重計が、乗った人の身体の重さだけを表示するシンプルな計測器であるのに対して、体組成計は、さまざまな体組成を推定して表示し、健康管理に役立てるためのものです。

体組成計の多くは体重計と一緒になった体重体組成計として売られており、測定できる項目には以下のようなものがあります。

• 基礎代謝
• 体脂肪率
• BMI(肥満度)
• 筋肉量
• 骨量
• 体水分量
• 内蔵脂肪レベル

体組成計は、体に微電流を流してその抵抗値から脂肪や筋肉量を推定しています。脂肪は電流を通しにくいですが、筋肉や血管は水分を含んでいるので電流を通すのです。この方法は、生体インピーダンス法と呼ばれています。

身体は大きく分けると、脂肪・筋肉・骨・水分といった4つから成っています。体組成測定では、自分の身体におけるこれらの割合を知ることが可能です。定期的に体組成測定を行えば、病気やそのサインが表面化するより前に自身の体調の変化に気付くきっかけになります。普段からチェックしておけば、自身の健康管理に活用できます。

体重が減っても、脂肪はそのままで筋肉量だけが落ちてしまっては意味がありません。ただ身体全体の重さをはかる体重計と異なり、身体の中の脂肪・筋肉・水分など、どの割合が増減しているかをチェックするのは、健康的なダイエットには欠かせません。体組成測定によって体脂肪率の数値をチェックしておけば、筋肉量を高めるよう意識できます。

スポーツなどのトレーニングやパフォーマンス向上のために有効に活用ができます。体組成計では筋肉量の測定が可能なモデルがほとんどです。トレーニングによって筋肉・体脂肪がどのように増減しているかをチェックしながら行えば、その時の自身にぴったりなトレーニングが何かを判断する基準にもなります。効率的に身体を作りたい人にぴったりです。

一般的には、100gで計測する体組成計が多いです。おおまかな体重測定や健康管理ならこれで十分なのですが、単位が細かくなればより詳しい体の変化が分かるようになります。日々の変化まで記録したいという方には50g単位まで測定できるモデルがおすすめです。

特に、ダイエットやトレーニングをしている方は、細かな変化までわかるようになれば、モチベーションの維持にもつながります。

体組成計の中には、スマホ連携によってデータ管理できるものもあり、日々の測定結果を記録に残しておけるものもあります。体組成数値表を、継続的にチェックすれば健康管理に役立てることができます。

接続には、メーカーの配信しているアプリや健康管理アプリを使い、Wi-FiやBluetoothを利用します。特にBluetoothならネット環境にない場合でも接続が可能です。機種によっては測定したデータを自動でスマホに転送してくれるものもあります。

一般的な体組成計は、まず性別・身長・体重・年齢などのデータを登録したうえで使用します。自分一人ではなく、家族やチームメイトと一緒に使う予定なら、こうしたデータの登録可能な人数についても事前に確認しておきましょう。

また、年齢設定の幅は6～99歳のものがほとんどですが、計測する項目によっては年齢の設定に制限がある場合もあります。小さなお子さんやお年寄りが使う場合はしっかりチェックしたうえで選んでください。

体組成計には、体重計のようにのって計測する「両足測定タイプ」と、のったうえで付属のハンドルを手で持つ「両手両足測定タイプ」の2種類があります。両足測定タイプは、手軽に計測できるうえ安価といった特徴があります。

一方、両手両足測定タイプは、両手からも微弱電流を流して計測ができます。そのため、体型・体水分量による影響を受けにくく、上半身の部位別の筋肉量などをより正確に計測できる一方、価格は両足測定タイプより高めになります。

購入する際は、自分の目的にあっているのはどっちかを吟味してください。

タニタ（TANITA）は大手計測機器メーカーで、体組成計の他にも、体脂肪計や体温計などの計測機器を多く取り扱っています。

タニタの体重計は、ただ体重だけを測るシンプルなものから、健康管理やトレーニング向けの機能が搭載されたモデルなど豊富なラインナップが魅力です。筋肉量を測定する機能や筋組織の重さを測る機能などが搭載されています。

また、タニタの登録商標である「4C Technology」を用いることで、体格や体形による誤差をなくしているのも特徴といえます。

オムロン（OMRON）は、健康機器全般を取り扱っている大手メーカーです。体組成形はもちろん、体重計・血圧計などのヘルスケアアイテムを販売しています。

ラインナップが充実しているのがオムロンの魅力です。「カラダスキャン」と呼ばれるシリーズが人気を集めています。シンプルなモデルから高性能なモデルまで、目的に応じて選べるのでおすすめです。

InBodyは、医療施設やフィットネスジムなどで広く活用されている体組成計です。InBody体組成計は、測定精度の高さが大きな特徴です。独自の技術を組み合わせたBIA法によって体組成を算出しており、簡単なのに迅速で正確なに体組成の測定が可能となっています。

従来は大型の業務用モデルがメインでしたが、家庭用にマイナーチェンジした「InBody Dial」は、家庭でも気軽に使えるサイズ・価格となっています。

体組成計で測定できる体脂肪率は、あくまでも体に電流を流すことで得られた推定値で、完璧に正確な値を示しているわけではありません。体脂肪率は、体重や身長から導き出されるものですが、人間の身長・体重は一日の間に大きく変動するものです。

さらに、体脂肪率は測定した数値を推定式に当てはめて算出するので、「推定値」を「推定式」で計算すればどうしても誤差が大きくなってしまいます。

高精度な体組成計を使用すれば自分の体の状況を「ある程度」知ることができますが、市販の体組成計で完全に正確な数値を測ることは不可能なため、測定結果を過信することは禁物です。体脂肪率はあくまでも、参考値として日々の健康管理の目安にするようにしましょう。

ここからはECサイトで購入できるおすすめの体組成計を紹介します。計測可能単位やメーカーなど、体組成計を使用するにあたって、ポイントとなる要素を基準に選んでいるので、ぜひ参考にしてください。

まず、体組成計のなかでもなるべく最新技術を使用した新しいタイプのものを使うということです。

使用する電流の周波数を変えることでより詳しく体内の様子を知ることができるマルチ周波数測定や、細胞内の抵抗成分と細胞膜の容量成分を計測して細胞の詳しい情報を得るリアクタンステクノロジーなど今までにない測定方法を利用した機種を発売しているメーカーあります。

他に、体をいくつかの部位にわけてより正確な測定が行える部位別測定や部位ごとの筋質まで測定できる筋質測定、筋肉のバランスから自分の体がアスリートに近いかわかるMBA測定などの機能がついている機種もあります。

体組成計は使うタイミングも大切です。普段意識することはありませんが、人間の体重や水分量は日々細かく変動しています。そのため、食事やトイレの後には測定結果が変わってくることもあります。

体組成計を使用するときには、毎回同じ時間、同じ条件で行うことが大切です。おすすめなのは、食前かつ入浴前。食事をとってから2時間以上時間を空けて測定するようにしてください。

業務用の体組成計を使用するという方法もあります。業務用体組成計は、医療機関などで健康診断や治療のための専門分析に使用されているものです。家庭用ものと測定方法が違い、より精度が高くなっていて、スポーツ選手も体調管理に利用しています。

大型で高価なため、個人で購入するのは難しいですが、スポーツジムに置いてあることが多いため、ジムのものを利用するのもいいでしょう。

体組成計は、基礎代謝やBMI、筋肉や骨の量など、普段目にすることのない自分の体に関するいろいろなデータを測定できるアイテムです。測定値が推定のため、不正確に思うかもしれませんが、新しい技術や測定方法によって年々精度は上がっています。ぜひ、体組成計を利用して、トレーニングや日々の健康管理に役立ててください。