血管収縮剤なしの点鼻薬おすすめ3選｜市販で買えるナザール・パブロンも

辛い鼻炎に悩む方にとって、点鼻薬は欠かせないアイテムの1つですよね。点鼻薬は血管収縮剤入りのもの・血管収縮剤なしのものに分かれます。血管収縮剤入りの点鼻薬は常用・長期使用には適していません。

点鼻薬をコンスタントに使いたいなら血管収縮剤なしのものがおすすめです。とはいえ、血管収縮剤について初めて見聞きした方にとってはどんな商品を選べばいいか悩ましいでしょう。

そこで本記事では、血管収縮剤なしの鼻炎薬の選び方・おすすめ商品を紹介します。盛りだくさんの情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

血管収縮剤とは、血管を細く収縮させて粘膜の腫れを和らげ、鼻づまりを改善するよう促すものです。速やかに鼻の通りが良くなる一方、一時的な効果に留まり、時間が経つと再び血管が拡張します。性質上、連用・長期間の使用は推奨されません。

なお、点鼻薬に使用される主な血管収縮剤は下記の3つです。

• ナファゾリン
• テトラヒドロゾリン
• オキシメタゾリン

血管収縮剤入り点鼻薬には血管を細くし、患部の腫れを抑制する作用があります。ただし効果はあくまで一過性であり、時間が経てば再び血管が拡張し、鼻が詰まるのは避けられません。

血管収縮剤入り点鼻薬を長期間使い続けると薬剤性鼻炎を引き起こすおそれがあるため、あくまで必要分の使用に留めましょう。また血管収縮剤を含まない点鼻薬であっても、使いすぎは体に負担をかけるため、おすすめできません。

まずは、目当ての点鼻薬が血管収縮成分を含んでいないかを確認しましょう。最初にパッケージ・ラベルなどに「血管収縮成分なし」の表記をチェックします。次にナファゾリン・テトラヒドロゾリン・オキシメタゾリンといった、血管収縮剤を含む成分の有無を確認しましょう。

一般的に鼻炎の症状とは、アレルギー物質に対して体が免疫反応を示す作用によるものです。ステロイド剤には体の過剰な免疫反応を緩め、症状を和らげる働きがあり、鼻の粘膜で起こるアレルギー症状に対して抗炎症効果を期待できます。

市販のステロイド剤入り点鼻薬に含まれる主な成分は下記の2点です。

• ベクロメタゾンプロピオン酸エステル
• フルチカゾンプロピオン酸エステル」

鼻炎が顕在化したものの、症状が軽いような場合には抗アレルギー成分入りの点鼻薬が適しています。主な抗アレルギー成分は下記の2点です。

• 抗ヒスタミン剤
• ケミカルメディエーター遊離抑制剤

抗ヒスタミン剤は免疫反応に伴って生じるヒスタミンの働きを抑制し、アレルギー症状を緩和するのが特徴。一方ケミカルメディエーター遊離抑制剤は、細胞間の情報伝達に使われる化学物質の放出を抑え、アレルギー症状を和らげます。

点鼻薬の使用頻度にも注目しましょう。1日あたりの使用回数が少ない点鼻薬は、効果が高いと考えられます。使用回数を少なく抑えられるほど点鼻薬にスケジュールを合わせる必要性も薄れるため、多忙な方には大事なポイントです。

なお、内容量・1回あたりの使用量についても要チェック。仮に使用頻度が少なくても、すぐになくなってしまうようだと何度も買い直す必要があり、コスト面でも望ましくありません。

血管収縮成分の有無を問わず、点鼻薬には商品ごとに適用年齢が定められています。たとえば7～14才は1日4回まで・15才以上は1日6回までといったような表記が一般的です。

最低年齢に達していない子どもに対しては使用不可と明記してあるものも多く、中には18才未満は使用できない商品もあります。適用年齢に関する注意書きは必ず熟読し、特に子どもに対して点鼻薬を使用したい場合は慎重に対応しましょう。

体調改善の基本として、まずは乾燥から身を守りましょう。具体的には加湿器を利用して部屋を適度に潤しつつ、エアコン類で適温を保つのがおすすめ。水分補給をこまめに行うのも大事で、温かい飲み物なら体も温まるため一石二鳥です。

ちなみに温かい飲み物はほうじ茶・ココア・ホットミルクなどが適しています。コーヒーは体を冷やす作用があると考えられており、避ける方が無難です。不眠・ストレスも血流・体温などに悪影響を及ぼすため、生活習慣にも注意しましょう。

衣類・寝具類はこまめに洗濯し、清潔に保ちましょう。生地に付着した皮脂・フケ類はダニ・菌類の温床です。ダニ・菌類の活動が活発になると、アレルギー性鼻炎を引き起こすリスクが高まります。目に見える汚れの有無を問わず、皮脂汚れ・フケ類を洗浄するためにも洗濯が必要です。

居住空間の掃除も積極的に行いましょう。ゴミ・ホコリが多いほど空気も汚れ、菌類も活発に。反対に衛生的な部屋環境を整えれば空気もクリーンになり、鼻への負担も和らぐと考えられます。

うがいといえばのどに対して行うものと思われがちですが、「鼻うがい」もあります。鼻うがいは花粉・ホコリ類を洗い流せるため、特にアレルギー性鼻炎に悩む方に効果的です。ただし水道水で鼻うがいを行うのは簡単ではないため、市販の鼻うがい用洗浄器具・洗浄液のセットを利用しましょう。

鼻うがいの代表的な商品を2点ピックアップしますので、参考にお役立てください。

点鼻薬は鼻炎を和らげるのに欠かせないアイテムです。血管収縮剤入りのものは高い効果を得られるものの、あくまで一時的に留まります。体にかかる負担・リスクがより少ない血管収縮剤なしの点鼻薬を有効活用し、辛い鼻炎を乗り切りましょう。