鼻うがいのおすすめ10選｜ハンディタイプから電動タイプを紹介

風邪や花粉症などのアレルギー症状で鼻づまりがひどい場合、何度鼻をかんでもスッキリしないことがあります。そんなときに鼻づまりを解消する方法が、洗浄液を鼻に流し込んで鼻の中を洗い流す「鼻うがい」です。

液体を鼻に入れることに躊躇してしまう方が多いかもしれませんが、鼻うがいは適温の洗浄液を用いることで、気になる痛みを抑えて鼻の中を洗浄して鼻づまりをスッキリさせるほか、花粉やホコリなどの異物も洗い流せます。

そこで今回は、鼻うがいの基本情報や選び方、おすすめの鼻うがい10選とともに、鼻うがいを使う際の注意点についても解説します。鼻うがいで鼻の不快感を解消したい方や風邪の予防をしたい方は、ぜひ参考にしてください。

鼻うがいとは、鼻の中に液体を入れて喉をうがいするように鼻の中をうがいする方法です。鼻うがいをすることで、鼻水はもちろん花粉やホコリも洗い流せるので、鼻づまりだけでなく蓄膿症の症状の軽減やムズムズする鼻の不快感を沈めることができます。

ウィスルが心配な冬場など、乾燥しがちな時期に鼻うがいをすると鼻の粘膜を湿らせられるので、鼻の中の乾燥を防ぐ効果もあります。ただし、鼻うがいは正しい方法で行わなければ効果がありません。誤った方法で鼻うがいをしてしまうと、症状が悪化することもあるので注意が必要です。

海やプールで鼻の中に水が入った経験を持つ方は多いでしょう。鼻に水が入るとツーンとした痛みを感じるので、鼻うがいも同じように痛みを伴うと思われがちです。しかし、鼻うがいではそのような心配はありません。

鼻うがいには体液に近い洗浄液を使用します。そのため、鼻に入れても水のようにツーンとした痛みや不快感を感じにくいのが特徴です。

洗浄液が入った容器を直接鼻に入れ、容器をプッシュして洗浄液を注入するのがハンディタイプです。最もシンプルなタイプで使い方も簡単なので、子どもや鼻うがい初心者の方でも簡単に取り扱えます。

使い切りタイプが多く、1人1個買い揃えても負担が少ないリーズナブルな価格のため、一人ひとり清潔な容器で鼻うがいがしやすいのもハンディタイプの魅力です。

「ピストンタイプ」は、最もポピュラーなタイプの鼻うがいです。レバーやピストンを押して洗浄液の量を調整できるため、最適な水流で使えます。ピストンタイプは複数の形状があり、1人用であれば注射器型が最適です。

タンクを備えた大容量タイプがあるのも特徴で、ノズルを交換できれば複数名で使用できるため、家族で使いたい場合にもおすすめです。

鼻に洗浄液を注入するのが不安という方におすすめが、スプレー缶に入ったスプレータイプの鼻うがいです。スプレータイプは細かいミストを噴射するタイプなので、普通の洗浄液を入れるよりも負担が軽く、シュッと一吹きするだけで鼻の中を洗浄できます。

痛みを感じにくいため、鼻うがいに慣れない初心者や子どもにもおすすめです。

しっかりと鼻の中を洗浄したい方、鼻づまりが頑固な方には、電動タイプがおすすめです。電気の力で他のタイプでは難しい強い水圧を自動でかけられるので、洗浄液がしっかりと鼻の奥まで届きます。水圧も調整できるため、鼻うがいに慣れていない場合でも使いやすいのがメリットです。

高機能な分、他のタイプより本体価格が高めですが、きちんとケアをしたい場合におすすめです。

鼻うがいは、用途や使用場所、使用人数などに応じて適した容量が異なります。使いやすさにもかかわる部分なので、どの程度の人数でどのように使うかなどに合わせて、最適な容量を選択しましょう。

しっかりと鼻を洗浄したい方には、大容量タイプがおすすめです。片方の鼻の洗浄には約300mlの洗浄液が必要といわれますが、容量が少ない鼻うがいの場合、片方の鼻しか洗浄できないこともあります。

一方、大容量タイプなら2回分の洗浄液をセットできるため、左右の鼻を一度に洗浄できます。しかし、大容量タイプは持ち運びには不向きなので、家庭の使用におすすめです。

鼻うがいを外出先や旅行に持っていくなら、持ち運びやすいコンパクトタイプを選びましょう。洗浄液の容量が少ない分軽量かつ小さいサイズなので、荷物に収納しやすいメリットがあります。

左右の鼻の洗浄を一度にできるほどの容量ではありませんが、外出先や旅先で鼻の不快感を感じた際にいつでも鼻うがいができるので、携帯性を重視するならコンパクトタイプがおすすめです。

鼻うがいの洗浄液のタイプをチェックしましょう。鼻うがいの洗浄液はおもに、濃縮液・パウダー・洗浄液の3種類があります。外出先で使用する方は、持ち運びやすい濃縮液やパウダータイプがおすすめです。濃縮液・パウダータイプは、水やお湯で薄めて洗浄液を作るタイプ。温かい洗浄液を作りたいときにも適しています。

また、わざわざ洗浄液を作るのが面倒な方には、ストレートのまま使用できる洗浄液がおすすめです。鼻洗い専用で体液濃度に近いので、粘膜への負担がなく初心者が使いやすいのも魅力。メントールなど香り付きのモデルもあるので、ぜひチェックしてみてください。

大容量タイプや電動タイプの鼻うがいは、複数名で使用できることがあります。家族でも、同じ鼻うがいを使用する際は必ずノズルの交換が必要です。つまり、ノズル交換に対応している鼻うがいなら家族全員で使えます。

また、ノズル交換ができれば使用中にノズルが破損しても、買い替えて使い続けられます。1人で使用する場合でも、長く鼻うがいを使いたいならノズル交換できるかどうかをチェックしてください。

鼻うがいの洗浄液は、温度が低すぎるとツーンとした痛みを感じることがあるので、体液に近い36～42度程度の温度が最適です。冬場は保管しているうちに洗浄液の温度が下がることがあるので、温度計付きの鼻うがいが便利です。

温度計付きの鼻うがいなら最適な温度の洗浄液で鼻うがいをしやすくなるため、鼻への痛みも軽減できます。

鼻の中の汚れを落とそうと、きちんと鼻うがいをしようと1日何度も鼻うがいを行ってしまうと、鼻の粘膜を傷つけてしまうことがあります。また、洗浄液の濃度や温度が適切でない場合や鼻うがいの直後に鼻をかむと、中耳炎の原因になることも考えられます。

鼻うがいは多くても1日3回程度に留めておき、適切な温度と濃度の洗浄液を使用しましょう。

鼻うがいに使用する洗浄液は、体液に近い濃度の生理食塩水や専用の洗浄液が基本です。水道水は飲用には適しているものの、鼻うがいに使うと水道水を使うと鼻に痛みを感じるだけではなく、水道水の塩素が鼻の粘膜を傷つけてしまいます。

鼻に痛みを生じる上に鼻の中を傷つけてしまうため、水道水は鼻うがいには絶対に使用しないようにしましょう。

市販の鼻うがいには専用の洗浄液が付属していることも多いですが、洗浄液は自作も可能です。約10分沸騰させて殺菌し、体温程度に冷ました水500mlに対して4.5gの食塩を溶かします。これで、鼻うがいに最適な温度と塩分濃度0.9％の洗浄液になります。

自作した洗浄液は、ゴミやホコリが入らないようにフタをして数日間冷蔵庫で保管が可能ですが、雑菌の繁殖を防ぐためにも作り置きはできるだけ避け、使うたびに洗浄液を作ることをおすすめします。

鼻うがいの正しいやり方について解説します。

1. 前かがみになって「あー」と声を出しながら、洗浄液を鼻に流し込む
2. 流し込んだ鼻の穴の反対の穴から洗浄液を放出する
3. もう片方の鼻の穴も同様に洗浄する
4. ゆっくりと鼻をかんだら終了

鼻の中に洗浄液が残らないように鼻をやさしくかみましょう。少し前かがみになることと、洗浄液を勢いよく押し出さないことがスムーズにやるコツです。この2点を注意して行いましょう。

鼻うがいに使用する洗浄液は、医薬品ではありません。生理食塩水などの身体に害がないとされる液体を使用するので、妊娠中に使用しても問題ないといえます。花粉の季節に薬を飲めない妊婦さんも、鼻うがいで鼻の中をキレイにして花粉対策が可能です。

同様に、鼻うがいは子どもでも使用可能で、子ども専用の容器も販売されているほどです。ただし、推奨年齢が定められているため、必ず確認してから使用してください。

鼻うがいをしていて、うっかり洗浄液を飲み込んでしまうことがあります。基本的に、市販の鼻うがいの洗浄液は生理食塩水などの体液に近い成分なので、1回分程度なら飲み込んでも大丈夫です。念のためうがいをして、口の中をゆすぎましょう。

万が一不調を感じた場合は、使用した鼻うがいを持参して医療機関へ相談しましょう。

子ども用の鼻うがいは販売されているものの、多くの製品は4歳以上が推奨年齢です。3歳以下の子どもは上手に鼻うがいができないため、使用しないようにしましょう。

大人はほとんどの場合使用できますが、高齢者も上手に鼻うがいができないことがあります。洗浄液が耳・気管・肺などに入り込む場合があるため、高齢者も鼻うがいは避けることをおすすめします。

鼻うがいは鼻の中に専用の洗浄液を注入することで、少ない痛みで鼻の中をスッキリ洗浄できます。鼻水や花粉、ホコリなどを洗い流して、鼻が不快なときにに役立つアイテムです。鼻の調子が悪いときは、鼻うがいを使ってみてはいかがでしょうか。