白色ワセリンは顔にも塗れる？おすすめ10選も紹介｜シミが薄くなるって本当？

ワセリンとは、乾燥対策に塗る保湿剤です。赤ちゃんから大人まで幅広く使える肌に優しいアイテムですので、敏感肌にもおすすめします。保湿剤として広く認知されていますが、実はそれ以外にもさまざまな使い方があるのはご存知ですか。

ワセリンは乾燥の防止や皮膚を守る以外にも、マッサージに使ったり化粧下地として使ったりと顔への使用もできます。敏感肌のため自分に合うコスメを探すのが大変な方や、一般のマッサージができないなど慢性的は肌トラブルを抱えている方は、ぜひワセリンを取り入れてみましょう。

今回は、ワセリンの人気おすすめ10選をご紹介します。気になる白色ワセリンとほかのワセリンとの違いや選び方も必見です。さらに、「シミが消える」や「顔が黒くなる」などのデメリットの噂についても触れていますので、ぜひご覧ください。

ワセリンとは、天然由来の石油から得た炭化水素類を脱色・精製した保湿剤です。ワセリンは、純度の違いによって大きく3種類に分かれます。白色ワセリンはワセリンの中でも肌に優しいアイテムです。

• 黄色ワセリン

　　　精製度が低い

　　　ワセリンの中では不純物が多いタイプ

• 白色ワセリン

　　　黄色ワセリンよりも不純物を取り除いたもの

　　　ドラッグストアなどで購入できる市販ワセリンはこのタイプが多い

• 白色ワセリン ソフト

　　　白色ワセリンよりもさらに不純物を取り除いたもの

　　　3つの中では一番肌への刺激が少ない

肌への負担を考えると、白色ワセリンか白色ワセリンソフトの使用がおすすめです。

白色ワセリンには、肌の表面に油膜を張る役割があります。白色ワセリンは保湿剤ですが、ワセリン自体には保湿成分が含まれていません。肌表面を覆い水分の蒸発を防ぐ効果があるため、肌の乾燥を防ぎます。

さらに油膜を張る役割は、外部からの刺激を防ぐ効果もあるため、敏感肌にもおすすめです。空気中にあるほこりやアレルギー物質、摩擦によって起こる肌トラブルの予防にも使用できます。

白色ワセリンは肌の表面に油膜を張るため、スキンケアの最後に塗るクリームとしておすすめです。化粧水などの水分を閉じ込めて蒸発を防いでくれます。ワセリン自体には、保湿効果はありませんので、化粧水や乳液でしっかり水分を与えてから使いましょう。

特に顔に塗って寝ると、就寝中の乾燥から守ってくれます。翌朝の洗顔で、肌の柔らかさやツヤ感の違いを確認してください。日中にも使えますが、ベタつきが気になる方は量を調整しましょう。

白色ワセリンはコックリとしたテクスチャーのため、マッサージの摩擦から肌を守ってくれます。敏感肌の方は、血流を良くしたりむくみをとったりしたくても、肌の摩擦を気にしてできない方も多いです。ワセリンを使ったマッサージであれば、肌への負担を減らせます。

マッサージでワセリンを使う場合は、肌への摩擦を防ぐためにスキンケアで使う量よりも多めに取ります。手のひらに取ったら温めで柔らかくし、しっかりと伸ばしてから肌に触れましょう。終了後にベタつきが気になる場合は、ホットタオルなどで優しく拭き取るのがおすすめです。

白色ワセリンは、皮膚が薄くてデリケートな唇にも使えるため、唇の保湿にもおすすめです。使い方は普段のリップクリームやリップバームと同じで、唇のシワを埋めるように薄く伸ばしましょう。軽くティッシュオフすれば、口紅の下地としても使えます。

さらに、唇の乾燥が気になる場合はワセリンでリップパックを行いましょう。

1. ホットタオルで唇を温める
2. たっぷりのワセリンを塗る
3. ラップを乗せて3〜10分ほどおく

とても簡単ですので、ぜひ試してみてください。

乾燥肌の方は白色ワセリンを化粧下地としても使えます。乾燥肌の方のメイク悩みは、乾燥によるメイク崩れです。スキンケアで肌を整えた後に少量のワセリンを使用すると、時間が経っても粉ふきやメイク崩れが起きにくくなります。

使い方のポイントは、

• メイクのりを悪くしないように少量にする
• 手のひらに伸ばして顔全体に薄く塗る

顔全体に薄くまんべんなく塗って、仕上がりのムラを起こさないようにしましょう。

白色ワセリンは、使う体の部位や用途によって容器のタイプを選びましょう。容器の種類は、チューブ・缶・ボトル・スティックなどがあります。ボディの保湿やマッサージに使う場合や自宅で使う場合は、量をたっぷり取れるボトルタイプがおすすめです。

さらに、外出先での乾燥が気になる時に使ったり唇の保湿で使ったりする場合は、持ち運びやすくコンパクトなチューブタイプが適しています。

ワセリンを顔への使用をためらう方の理由にベタつきがあります。ワセリンのベタつきが気になる方は、固めのバームタイプがおすすめです。固めのタイプは、伸びにくいですが塗った直後からベタつきが控えめなので、顔に使いやすいです。

化粧下地など日中の使用には、ベタつきにくさも選ぶポイントにしましょう。

白色ワセリンはワセリンの中でも精製度の高いタイプなので、アレルギーは起こりにくいと考えられています。しかし、不純物はほぼ取り除かれているとはいえ、肌が敏感な方の中には稀にかぶれ・かゆみ・発疹が現れる可能性があります。

肌の弱い方は、大量の使用は控え、万が一このような症状が現れた場合はすぐに使用を中止し、医療機関を受診しましょう。

「ワセリンを使うとシミが薄くなる」などと記載した記事を見かけます。しかし、ワセリンにはシミをケアする成分は入っておらず、シミを薄くする根拠になるものがありません。ワセリンは肌に油膜を張るのが役割で、スキンケア後に使うと成分が逃げるのを防ぐ効果はあります。

ワセリンは使用方法を誤ると肌が黒くなる場合があるため、使用方法の確認が必要です。ワセリンは使用環境によっては酸化した油分が色素沈着を起こし肌が黒くなる「油焼け」の状態を引き起こします。

油焼けを起こさないためには、

• ワセリンの上から紫外線を浴びない
• ワセリンを塗りすぎない

この2点が重要です。肌が黒くなるリスクを減らすには、油焼けしにくい白色ワセリンをおすすめします。

ワセリンは身体の乾燥にも活躍します。乾燥時期には、お風呂上がりのボディに塗ったりハンドクリームとして使ったりと用途は豊富です。冬場はチューブタイプを持ち歩いて外出先でも乾燥対策を行いましょう。

ワセリンは、髪のパサつきにも効果的です。使い方は、ヘアトリートメントのようにワセリンを少量取ってパサつく毛穴などに馴染ませます。量をとりすぎるとベタつきの原因になりますので、使用量は気をつけましょう。

白色ワセリンは、顔・身体・髪を乾燥から守ってくれるおすすめのアイテムです。肌にも優しいため、敏感肌の方の力になってくれます。本記事の使い方を参考に、乾燥が厳しい季節を乗り切りましょう。