【縮小・増大】耳たぶ整形の種類と値段を解説！保険適用で受けられる？【形成外科・美容整形外科10院】

耳の形は千差万別ですが、耳たぶの大きさや形に悩んでいる方が多くみられます。それぞれの悩みごとに適した整形方法があります。医師とよく相談して悩みを解消しましょう。

耳たぶの大きさを変える施術は、小さくしたい場合は「耳垂縮小術」・大きくしたい場合は「耳垂増大術」を行います。それぞれ詳しく解説します。

耳垂(じすい)とは、耳たぶのことであり、耳たぶ縮小術とも呼ばれます。耳垂縮小術は、耳たぶの大きさや形、大幅に垂れ下がっていることをコンプレックスに感じている方に向いています。また、この施術は美容整形なので、保険適用外の取り扱いになります。施術内容については次に詳しく記述します。

局所麻酔あるいは静脈麻酔後、余分な箇所を切除して耳たぶを小さくします。その後耳たぶを縫合して終了です。所要時間は1時間~1時間半です。耳たぶが小さくなることで頭全体のバランスがよくなります。

耳垂縮小術のダウンタイムは1~3カ月です。術後麻酔が切れたら痛みが出てくるので、鎮痛剤を服用します。当日からシャワーも可能ですが、耳をカバーできる状態に限ります。通常1週間程度で抜糸となり、その頃には痛みや腫れは落ち着いています。傷あとの赤みは3カ月程度残ります。

リスクは感染症の可能性がある・一度耳たぶを切除すると元に戻せない・体質によってケロイドや傷あとが残ってしまうなどがあります。

耳垂増大術は、通常よりも小さい耳たぶを大きくする施術です。耳たぶが小さすぎて気になる・ボリュームがほしい方に向いています。なお、耳垂増大術は美容整形外科のため保険適用外の取り扱いになります。

耳垂増大術には、切らずに行う施術と切る施術の2通りがあります。それぞれの施術内容と効果について解説していきます。

切らない整形にはヒアルロン酸注入と脂肪注入があります。ただし、ヒアルロン酸注入の効果は持続しないため、維持するには定期的な施術が必要です。

▼切らない施術

• ヒアルロン酸注入
  ヒアルロン酸注入は注射による注入のみで手軽。ただし、次第に体内に吸収されてしまうため、半永久的な効果はない。
• 脂肪注入
  脂肪注入は自分自身の脂肪を採取し、注入する方法。何割か体内に残るため、安定しやすい。

切る整形には皮弁形成とインプラント挿入があり、効果はどちらも半永久的に得られます。

▼切る施術

• 皮弁形成
  皮弁形成は耳たぶの裏を切開して耳たぶを大きく見せる。場合によっては近くの皮膚を移植して面積を広げる必要があり、半永久的効果が期待できる。
• インプラント挿入
  インプラントは耳の形に合わせて生成したシリコンインプラントを挿入し、大きく見せる。半永久的な効果がある。

耳垂増大術のダウンタイムやリスクは、それぞれの施術方法によって異なります。注入法のダウンタイムは2~3時間ですが、切開を伴う方法は腫れが引くまで1~2週間・完治に3カ月程度かかります。シャワーは当日OKですが耳をぬらさないよう気を付けましょう。

また、皮弁形成は皮膚移植の場合に傷が縮むため、耳の位置が偏る可能性があります。インプラントは異物であるため、感染症を起こす可能性があります。施術を受ける前にリスクを理解し、医師とよく相談して決めましょう。

小顔整形のひとつであるフェイスリフト施術後、耳たぶが変形してしまった場合の修正術です。フェイスリフトは耳たぶ周辺の皮膚を切除するため、耳たぶが伸びてしまったり、不自然に変形する症状を引き起こしたりします。なお、こちらも美容整形のため保険適用外の取り扱いです。

局所麻酔あるいは静脈麻酔後、個々の状態に合わせて切開して元通りの自然な耳たぶに整え縫合します。所要時間は1時間程度です。シャワーは当日から可能ですが、創部を濡らさない・触れないように気を付ける必要があります。

耳垂変形修正術のダウンタイムは1週間程度です。抜糸も1週間後ですが、腫れや内出血があった場合も同程度の時間で引いていきます。クリニックによってはテーピングや圧迫をする場合があります。

リスクは傷あとが残る・ケロイド体質の場合は傷跡がケロイド状になる点です。傷あとは時間の経過とともに目立たなくなりますが、完全に消えることはないので理解しておきましょう。

耳垂裂修正は先天的に耳たぶが2つに裂けている状態や、ピアスによって後天的に裂けてしまった場合に行う施術です。先天的に裂けている状態を修正する場合は基本的に保険が適用になりますが、ピアスによる場合は美容医療とみなし保険適用外の扱いになる可能性があります。

局所麻酔あるいは静脈麻酔後、必要に応じて皮膚に切れ目を入れて縫合します。裂の状態によって直線法・Z形成術・W形成術など縫い方が変わり、凹凸のないきれいな耳たぶに仕上がります。所要時間は片側30分程度です。シャワーは当日から可能ですが、創部を濡らさない・触れないよう気を付ける必要があります。

耳垂裂修正術のダウンタイムは1週間程度です。1週間後に抜糸となり、その頃には腫れも引いています。赤みは3カ月程度残ります。リスクはケロイド体質の場合は傷あとがケロイド状になる可能性があります。この場合、ケロイドに対する治療が必要となります。

ピアスの穴閉じは、拡張によってピアスの穴が広がってしまった・ピアス穴を減らしたい・ピアス穴が痛い場合に行う施術です。こちらは基本的に自由診療扱いとなり、保険適用外となります。

局所麻酔後、ピアス穴の内側の皮膚を薄く切除して皮膚同士を縫合します。所要時間は30分~1時間程度です。シャワーは当日から可能ですが、創部を濡らさない・触れないよう気を付ける必要があります。

ピアスの穴閉じのダウンタイムは2~4週間程度です。抜糸のタイミングはクリニックによって異なり、早くて1週間後です。また、術後1~2週間は傷の赤みが目立ちますが、時間の経過とともに消えていきます。

リスクはピアスホールの程度や片耳のみの場合、左右差が生じる可能性がある点です。そのため、カウンセリング時にしっかりと縫合方法やデザインについて確認しておきましょう。

耳たぶの整形にかかる費用は、施術方法や保険適用・適用外かによって大きく異なります。クリニックによっても価格設定がさまざまですが、目安となる費用相場を施術方法ごとにまとめているので、参考にしてください。

美容整形クリニックの広告や宣伝には、魅力的な価格や宣伝文句が書かれていたり、口コミなどで人気度が分かります。人気があるところは実際に実績や効果があるかもしれませんが、自分に合った施術方法を提案してくれるクリニックを選ぶほうが失敗しません。

また、複数のクリニックでカウンセリングや見積もりを取って比較してみるのもいいでしょう。なお、症状によって保険が適用になる場合がありますが、クリニックによって対応が異なるため、確認が必要です。

クリニックはカウンセリングから術後のアフターケアまで、数回通う必要があります。万が一術後にトラブルが発生した場合にすぐに行ける距離であると安心です。自宅からの距離や、駅から徒歩数分など、アクセスの利便性についてもチェックしておきましょう。車の場合は駐車場があるかも確認してください。

また、クリニックの雰囲気も決め手となるポイントです。受付の対応や、リラックスできる空気感・プライバシーが守られている空間など、自分が心安く通えるかどうかも意識してみましょう。

整形手術にはなんらかのリスクが伴うため、アフターサービスの有無は必ず確認しましょう。万が一失敗した時の対応や、ダウンタイム以降の副作用にも適切な処置をしてくれると安心です。クリニックによっては保証期間を設け、無料で修正・回復ケアを行っているのでチェックしてみてください。

耳の整形には、施術方法によって異なるダウンタイムやリスクがあります。切開を伴う施術となるとダウンタイムは長く、少なからず傷あとも残ります。また、腫れなどの感染症や皮膚トラブルの可能性もあるので、それぞれについてよく理解をしておく必要があります。

術後のダウンタイムは、体質や過ごし方によっては長引く可能性があります。自分の受ける施術のダウンタイムをしっかり把握し、旅行や仕事などに影響しないように、余裕をもって計画しましょう。

耳たぶの整形を検討していている方にとっては、さまざまな不安や疑問がつきものです。ここからは、耳たぶの整形についてよくある疑問や質問について回答していきます。整形を受けるかどうかの判断材料にしてください。

整形手術で対応可能です。耳垂裂修正法にて、裂けた皮膚を縫合する施術を行います。ただ、整形外科での受診であれば保険が適用になりますが、美容整形外科などで受診すると、保険適用外になる可能性があります。クリニックによって対応が異なるため、必ず確認してください。

術後の皮膚は非常にデリケートです。感染症を防ぐために、抜糸を終えるまでは湯船に浸かる入浴は避けましょう。なお、創部が濡れないようであれば、手術当日からシャワーは可能です。そのほか、炎症や内出血を抑えるため、飲酒や激しい運動も控えましょう。いずれも術後の状態にもよるので、医師と相談してください。

耳垂縮小や耳垂増大などの美容整形は、自由診療のため保険適用外です。ただ、耳垂裂に関しては、先天性によるものなど症状によって保険適用になります。自由診療の場合は高額になるため、支払い方法についてもよく確認しておきましょう。

立ち耳を治す施術は耳の裏側を切開し、縫合で耳介軟骨を形成する方法があります。耳の状態や形状によっては手術方法が変わる場合もあります。

クリニックによっては、切開せず糸を使う埋没法のみでおこなうクローズド法などの選択肢も用意されています。自分の希望とリスクを知った上で施術を受けるのがベターです。

耳の整形によってコンプレックスを解消できますが、メリットだけでなくリスクというデメリットも存在します。一度施術をすると元に戻せない場合もあるので、カウンセリングでしっかりとシミュレーションし、後悔のないよう方法で行いましょう。