イギリスの紅茶おすすめ10選｜特徴は？選び方もあわせて紹介

紅茶の本場・イギリスでは、国民1人が平均1日4～5杯の紅茶を飲むといわれています。特にミルクティーを好む方が多く、ミルクティーに合う茶葉が人気です。イギリスで紅茶文化が栄えたのは、脂肪分の多い食事と牛乳の美味しさが関係しているといわれています。

イギリスの水道水は硬水で、紅茶にとても適しています。日本の軟水に比べると硬水で淹れた紅茶は、まろやかでコクのある味わいになります。イギリスの土壌は農作物を育てるのには適しておらず、その代わりに酪農が盛んになりました。そのため食事は乳製品を中心としたものとなり、乳脂肪を洗い流す役割を紅茶が担っています。そのためミルクティーが好まれるようです。

ここでは、イギリスの紅茶の歴史・特徴・選び方・おすすめ10選などについて紹介しますので、イギリスの紅茶に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

お茶の原産地は、紀元前の中国・ミャンマー・チベット辺りだといわれています。生産工程の違いにより、緑茶・紅茶・ウーロン茶になり、お茶の木の品種は中国種とアッサム種にわけられます。緑茶はまったく発酵させていない茶葉で、ウーロン茶は半発酵、紅茶は完全に発酵させた茶葉です。

イギリスに紅茶がもたらされたのは1650年頃で、オランダ経由で輸入されました。イギリスに紅茶文化が広まった理由は、イギリスでは生水が飲めないからです。しかし紅茶は輸入当初は貴族のためのものでした。一般的に紅茶が国民に広まったのは、19世紀に入ってからです。

イギリスの紅茶は、ミルクティー向けの茶葉が多いです。イギリスは酪農が盛んなので乳製品が豊富で、紅茶にも美味しいミルクをたっぷり入れます。ミルクを入れた紅茶はまろやかで、余計な渋みが抑えられます。

そのためイギリスではミルクに合う茶葉が多く生産・販売されており、それぞれが思い思いの飲み方で紅茶を楽しんでいます。基本はティーバッグで、ティーカップよりマグカップで紅茶を飲む方が多く、お気に入りのマグカップを一人一人が持っています。

イギリスの水道水は、硬水なのでミネラルやカルシウムが多く含まれており、紅茶の成分が濃く出過ぎません。そのため紅茶の渋みが抑えられ、旨味だけが抽出されるといわれています。そこにたっぷりのミルクを入れた紅茶は、とても美味しくなります。

イギリスでは98％の方が紅茶にミルクを入れます。そのためイギリスではカフェなどでストレートティーが飲みたいときは、ブラックティーと注文しなければほぼミルクティーが提供されますので、注意が必要です。

テトリー社は、1837年にイギリスのヨークシャーで設立されました。1953年には初めてティーバッグの販売を開始し、1989年にはラウンド形のティーバッグを発売をします。テトリー社の紅茶はいろいろありますが、最も人気なのは「テトリーオリジナル」です。

ブルーのパッケージにミルクティーのイラストが書かれています。80ティーバッグ入っていますが、4人家族ならあっという間になくなってしまう量です。ティーバッグにタグはついていません。

PG TIPS（ピージーチップス）は、イギリス国内No.1人気の紅茶です。28種類の紅茶がブレンドされていますが、いつも同じ味を提供する優秀なティーテイスターがいるため、PG TIPS（ピージーチップス）は安定した品質のお茶を各家庭に届けられます。

PG TIPS（ピージーチップス）を販売している会社は、日本でもおなじみのブルックボンドです。

「Yorkshire Tea（ヨークシャーティー）」は、毎日飲む紅茶としてイギリスの家庭で親しまれている紅茶で、味がまろやかで飲みやすいと評判です。「Yorkshire Tea（ヨークシャーティー）」は、適度な渋みが特徴でストレートでもミルクティーでも美味しく飲めます。

手軽に飲める紅茶ですが、イギリス紅茶協会から何度も賞を受け、王室御用達ティーでもあります。

「Twinings（トワイニング）」は、フルーツなどさまざまなフレーバーが楽しめるイギリス王室御用達紅茶です。1706年にトーマス・トワイニングが「トムの店」と名付けた紅茶を出すお店を創業しました。当時、カフェで紅茶を出すお店は珍しかったようです。

このような「Twinings（トワイニング）」の歩みは、紅茶の歴史を作ったブランドといっても過言ではありません。

「Fortnum & Mason（フォートナム＆メイソン）」は、王室御用達の高級紅茶ブランドです。「Fortnum & Mason（フォートナム＆メイソン）」の始まりは1707年に創業された食料品店でした。1738年には、旅行者向けに日本でもよく知られたイギリス料理・スコッチエッグを開発しました。

「Fortnum & Mason（フォートナム＆メイソン）」の紅茶はよくイギリス旅行土産に選ばれ、日本人の口にもとても合う紅茶として、日本国内でも大人気を博しています。

イギリスでは1日に何杯も紅茶を飲むので、紅茶は飲む時間やコンセプトによってブレンドされています。代表的なブレンドとしては、イングリッシュブレックファーストティー・アフタヌーンティー・ランチティー・アフターディナーティーなどです。

紅茶のブレンドのコンセプトは、時間・場所などさまざまなです。また日本人のようにたまに紅茶を楽しむのであれば高級紅茶も選択肢に入りますが、毎日何度も紅茶を飲むイギリスの方々にとっては、コスパが重視されています。

ミルクティーとロイヤルミルクティーは、作り方が違います。ミルクティーは、茶葉を沸騰したお湯で抽出した紅茶液にミルクを加えたものです。ロイヤルミルクティーは、水と牛乳を沸騰寸前まで熱してから茶葉を入れ、蒸らして紅茶液を抽出した飲み物です。

ミルクティーはすっきりとした味わいで、ロイヤルミルクティーは濃厚な味わいになります。

紅茶に合う焼き菓子は、スコーン・パウンドケーキ・フィナンシェ・クッキー・マドレーヌ・ショートブレッド・マカロン・アップルパイなどがあります。これらの焼き菓子は、アフタヌーンティーにもよく使われるスイーツです。

紅茶に合う王道のスイーツが焼き菓子です。ストレートティーと合わせると、口の中のお菓子の脂肪分が洗い流され、さっぱりとします。

クリームを使ったお菓子には、シュークリーム・モンブランなどがあります。クリーム系のお菓子には砂糖を入れないミルクティーや濃厚な味わいのストレートティーが合います。クリームがたっぷり入ったお菓子の脂肪分をミルクティーで洗い流す原理は、重油を洗い流すときに軽油を使うのと同じです。

そのため甘く濃厚なクリーム系のお菓子を、さらに美味しく楽しめるのがミルクティーです。

フルーツ系のスイーツは、酸味のある爽やかなフルーツと甘みたっぷりのクリームの味が美味しいお菓子です。フルーツ系スイーツに合う紅茶は、柑橘系のフレーバーの紅茶や渋みの少ない紅茶が合います。

セイロンティーやキャンディティーなど渋み少な目でとクセのない紅茶を選びましょう。さまざまなフルーツが乗っているフルーツタルトなどは、フルーティなダージリンも合います。

和菓子を食べるなら緑茶のイメージですが、意外と紅茶を合わせても美味しいです。紅茶には渋みがあるものもありますので、和菓子と合わせるならミルクティーよりストレートティーです。おはぎ・大福・まんじゅう・ようかんなどあんこ系の和菓子はほとんどどれも紅茶に合います。

またカステラは焼き菓子なので、紅茶にぴったりです。濃厚で渋みのあるヌワラエリアやケニヤがおすすめです。

紅茶を美味しく飲むなら、おしゃれなティーセットがあると気分が上がります。イギリスの方々のようにマグカップでごくごくと飲むのも美味しいですが、たまには優雅にティーセットで紅茶を楽しんでみてください。1セット持っていると、来客用にも使えて便利です。

以下に、おすすめのティーセットを紹介しますので、ぜひご覧ください。

紅茶といえば、イギリスが本場です。イギリスには、デイリーに飲む大容量の箱入りのティーバッグ紅茶から王室御用達の高級紅茶まで種類が豊富にあります。イギリスの方々は、1日に4～5杯の紅茶を飲むといわれています。あなたも紅茶の本場・イギリスの紅茶を楽しみましょう！

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