痔の薬おすすめ23選！女性でも使いやすい軟膏や飲み薬などの市販薬を紹介

お尻に違和感を感じ、触ってみるとちいさなしこりがあったことはありませんか？実は、日本人の2人に1人が痔に悩んでいると言われています。

痔は女性に多い疾病ですが、お尻を人に診せるのは羞恥心があり、病院に行きづらいと感じる方もいらっしゃいますよね。そんな時は、ドラッグストアやインターネット通販で購入できる痔の薬を活用してみてください。

この記事では、痔について深く掘り下げ、軟膏・注入薬・坐薬・内服薬と多くの種類がある痔の薬の選び方やそれぞれのメリットなどをご紹介します。痔にならないための対策法も解説するので、日頃から痔に悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

ここからは、痔の種類について解説していきます。自分の痔のタイプを知れば、自分に合った痔の薬もわかります。痔の種類は、いぼ痔・切れ痔・痔ろうに分類が可能です。

肛門周辺にいぼのようなものがある方は、いぼ痔に分類されます。いぼの硬さにも種類があり、しこりのように硬めだったり、ぷにぷにと柔らかい状態のいぼ痔も存在します。

肛門には直腸と皮膚の境界線に歯状線と呼ばれる部位が存在します。いぼ痔はさらに、歯状線より内側にいぼがある場合は内痔核、外側があると外痔核に分けられます。

内痔核は歯状線の内側にできた、いぼ痔です。肛門周りの血流が滞り、うっ血した状態で、痛みは少ないですが、放置していると切れ痔を併発し、出血を伴う可能性があります。

座った状態が続く仕事をしている方は、内痔核になりやすいと言われています。また、排便に長時間かかる方や、便秘気味の方も発症しやすい痔です。

外痔核は歯状線より外側にできるいぼ痔で、肛門に過度の圧力がかかったときにできる血豆です。出血はありませんが、激しい痛みが発生します。外痔核になる原因は、長時間の座位・便秘・下痢に加え、アルコールの大量摂取や運動不足なども挙げられます。

座ったときに痛みを感じるため、外痔核ができた際は、円座クッションなどが必要になります。内痔核と異なり、肛門より外側にできるため、押し込んで中に戻すことはできません。

切れ痔は硬い便をしたときに、肛門の皮膚が切れた、もしくは、裂けてしまった状態です。便秘の方に多く、少量の出血があり、痛みも感じます。硬い便だけでなく、下痢でも発症する場合があります。

切れ痔を放置すると、肛門狭窄を併発し、肛門が狭くなって便が出づらくなるため、なるべく早い処置が必要です。

穴痔とも呼ばれる痔ろうは、お尻に穴が空いた状態です。肛門内部が感染症を引き起こし、化膿した部分が肛門の内から外へと繋がり、穴が空くことで痔ろうになります。激しい痛みと発熱を伴います。

痔ろうは市販薬では治癒はできないため、病院での診察が必須です。放置すると、癌になる場合もあります。

痔の市販薬はさまざまな種類が販売されており、どれを買っていいのか悩んでしまいますよね。ここからは、痔の市販薬の選び方について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

痔に効果のある市販薬には、タイプ別に分類できます。下記では、それぞれのタイプの特徴やメリットをご紹介していきます。直接塗るタイプ以外にも、飲み薬や漢方もあるので、ぜひチェックしてみてください。

軟膏タイプは外痔核や切れ痔に効果的です。軟膏は肛門内に薬を入れるのに抵抗がある方に向いています。

軟膏を使用する時は、清潔な手で塗ることが大切です。手で塗るのが難しい場合は、ガーゼなどに付けてから、患部に塗布します。塗布後は軟膏が取れないように、膝を少し曲げ、横向きになって寝るのがポイントです。

内痔核には、注入薬を検討します。注入タイプは肛門内部に注入して使用する他にも、適量を指に出して塗布が可能です。

肛門に固形の薬を入れる坐薬タイプよりも入れやすく、内痔核・外痔核・切れ痔とさまざまな痔のタイプに使用できるメリットがあります。痔の薬をどれにしようか迷っている場合は、こちらの注入薬を選んでみてください。

肛門から直接薬を入れる坐薬は、体内の体温で薬を溶かして効果を得ます。軟膏や注入薬と違い、肛門内部で溶かすため、下着が汚れないメリットがあります。

坐薬を入れる際は、肛門に力が入らないよう、ゆっくりと息を吐きます。なかなか上手く入らない時は、坐薬の先を少し濡らし、柔らかくします。坐薬を挿入できたら、薬が外に出てこないよう、最低でも30分は安静にしましょう。

内服薬は体の内部から痔の症状を緩和する薬です。肛門周辺に薬を塗ったり、肛門に薬を入れるのに抵抗がある方に加えて、何度も痔を繰り返している方にも向いています。

内服薬には、錠剤・カプセル・漢方・顆粒などがあり、自分が飲みやすいものを選べます。また、漢方には血行を良くする効果もあります。

痔には、痛みやかゆみだけでなく、出血や腫れなどさまざまな症状があります。ここからは、痔の症状に合わせた薬の選び方を解説していきます。ぜひ、参考にしてみてください。

ステロイドには痛みや腫れを鎮める効果があります。外痔核などの激しい痛みを伴う痔には、ステロイドが含まれた薬を検討します。

また、ステロイドはかゆみを抑える効果もあります。ステロイドに対して嫌悪感がある方には、ステロイドフリーの薬も販売されていますので、チェックしてみてください。

【痔の薬に配合される代表的なステロイド】

• ヒドロコルチゾン酢酸
• プレドニゾロン酢酸エステル

ヒスタミンとは、アレルギー症状を引き起こす物質で、そのヒスタミンに対抗するためにつくられたのが、抗ヒスタミン薬です。アレルギー症状に効果があるため、かゆみの緩和が可能です。

かゆみを伴う痔に適している抗ヒスタミン薬は、軟膏タイプのものが多いです。抗ヒスタミン成分が含まれる薬は、かゆみの他に、腫れや炎症の鎮静にも使用されます。

【痔の薬に配合される代表的な抗ヒスタミン成分】

• ジフェンヒドラミン塩酸塩
• クロルフェニラミンマレイン酸塩

局所麻酔成分は部分的に痛みやかゆみを抑える成分です。坐薬や軟膏に含まれており、炎症に伴う激しい痛みやかゆみに効果的です。

痔の薬として有名な「ボラギノールA軟膏」にも局所麻酔成分が含まれています。薬を塗った場所の感覚を一時的に麻痺させることで、痔の症状を落ち着かせます。

【痔の薬に配合される代表的な局所麻酔成分】

• リドカイン
• ジブカイン塩酸塩
• アミノ安息香酸エチル

痔の薬に限らず、薬には注意事項があります。特に、妊婦・授乳中の女性・15歳未満の子どもは使用できる薬に制限がある場合が多いため、注意が必要です。

他にも、別の薬と併用する場合や、持病がある方は、必ず使用前に薬のパッケージに記載されている注意事項を読んでください。不明点がある場合は、薬剤師や医薬品登録販売者（登録販売者）に確認しましょう。

これまで、痔に効果のある薬をご紹介してきましたが、日頃から痔にならないための対策を行うのも重要です。ここからは、痔にならないための対策法を解説していきます。

痔は肛門への過度な負担から発症します。座りっぱなしや同じ姿勢が続けば、お尻周りの血流が悪くなり、痔になりやすいと言われています。

痔にならないためにも、時々、姿勢を変えたり、軽いストレッチをしてお尻の筋肉を緩めるようにしましょう。お尻への負担を減らすと、痔の対策になります。

トイレットペーパーで力強くお尻を拭く行為は、肛門への過度な刺激になり、痔になりやすくなってしまいます。排便後は肛門を刺激し過ぎないよう、優しく拭くようにしましょう。

また、ウォシュレットを使えば、肛門を清潔に保てるのに加え、痔の予防にもなります。ウォシュレットを使用する際は、水勢は弱に設定しましょう。

痔の対策には、お尻周りの血流を良くする必要があります。血流を良くするためには、十分な睡眠時間・適切な運動量・正しい入浴法など規則正しい生活を心がけるのが大切です。痔の予防には下記を参考にしてみてください。

• 睡眠→7時間前後
• 運動→毎日30分程度
• 入浴→38度から40度のお湯にゆっくり浸かる

また、規則正しい生活習慣を身につけるためには、食事・飲酒・タバコなどにも気を付ける必要があります。

便秘や下痢は、痔の原因になる場合があります。そのため、便秘や下痢にならないことが、痔の対策に繋がります。快便を目指すためには、食事で腸内環境を整えるのが大切です。

腸内環境を整えるのには、食物繊維や乳酸菌を取る必要があります。特に、乳酸菌は腸内環境を整えるだけでなく、腸の動きもよくしてくれます。乳酸菌がたくさん含まれたヨーグルトを食事に取り入れるのは、痔対策として非常に効果的です。

下記に紹介するドリンクタイプのヨーグルトは、手軽に腸内環境を整えられます。ぜひ、チェックしてみてください。

医者と言えど、他人にお尻を診せるのは、恥ずかしい気持ちもあり、抵抗感がありますよね。ですが、進行が進み過ぎた痔は、薬だけの力では治せません。進行具合によっては、手術が必要になってくる場合もあります。

また、痔の薬は痔の症状を緩和・鎮静させるためであり、痔を治せるわけではありません。激しい痛みや大量出血が見られた場合は、必ず病院で受診するようにしてください。

今回は、痔に効果的な薬について詳しく解説してきましたが、いかがでしたか？理想に合った痔の薬は見つけられましたか？痔は痛みや腫れだけでなく、かゆみもある厄介な症状です。自分の痔のタイプを見極め、適切な薬を使用しましょう！

こちらの記事もあわせてご覧ください