ひやむぎのおすすめ12選！揖保乃糸から高級ひやむぎまで｜アレンジレシピも

夏のお昼に食卓に並ぶひやむぎは日本の風物詩とも言えます。あっさりした味で、のど越しがよく夏バテの体に心地よく、だれもが食べたことのある食材とも言えます。また、簡単に作れるので、夏休みのお子さんがいるご家庭では、重宝する食材です。

暑い夏を過ぎると冷たいひやむぎは敬遠されてしまい、キッチンにそのまま残ってしまっていることもあります。ひやむぎは夏しか食べられないということはありません。アレンジをすることで、年中楽しめる食材です。

今回はおいしいひやむぎのお取り寄せできるブランドと年中楽しむためのアレンジレシピをご紹介します。ぜひ、毎日の食卓の一品にひやむぎを並べてください。

ひやむぎはうどんよりも細く、そうめんに似ている麺です。西日本よりも、関東圏で食べられることが多く、蕎麦屋などでも提供されています。昭和時代にはよく食べられていましたが平成になり、生産量は右肩下がりで、現在も市場に出回るのは少なくなってきました。特徴として、断面が四角でそばに似ているとされています。

そうめんとひやむぎは似ており、市場もそうめんのほうが多く出回っています。違いは、麺の太さだけで、製法などは同じです。そうめんの太さは1.3mm以下の小麦粉からつくられた麺で、ひやむぎは太さが1.3mm~1.7mmの小麦粉からつくられた麺です。

冷や麦のほうが太いので、食べ応えがあります。見た目ではわかりにくいので、冷や麦には色を付けた麵を入れるなどの方法で区別されていました。ピンクや緑などかわいい色が華やかなことも特徴です。

冷や麦の販売方法として、「乾麺」と「生麵」があります。そうめんと比べると太さがあるため、モチモチした弾力を楽しめるのが特徴で、より弾力を楽しみたい方には「生麺」がおすすめです。「乾麺」は長期保存ができるので食べる時を気にすることなく楽しむことができます。

「手延べ製麺」は、職人の手作業によって、生地を引き延ばすため滑らかな口当たりと喉ごしのよさ、歯切れのよいコシを生み出すことができます。職人のなせる業で、比較的高価なものが多くなります。冷や麦の良さを味わいたい方、ちょっとした贈り物に最適です。

「機械製麺」は製麺機を使用して、大量に生産する製造方法です。スーパーでも手軽に買える価格で、毎日の食卓に出せる使いやすさが嬉しいポイントです。「手延べ製麺」と比べるとコシや喉ごしの良さは劣ります。

うどんやそうめんの塩分が多いと昨今話題になっています。冷や麦も同じ製法なので塩を使いますが、商品の中には、塩分を抑えた商品もあります。塩分が気になる方はぜひ塩分カットの冷や麦を購入してみてください。

そうめんが有名な「揖保乃糸」からも、ひやむぎが販売されています。そうめんと比べると、柔らかめの麺でコシがある食感です。色付きの麵が入っているので、華やかな見た目が楽しめます。播磨地方の小麦・塩・清流を使用した贅沢なひやむぎです。

渡辺手延製麺所は三重県四日市市にある製麺所です。江戸時代から続く地域で、ミネラルたっぷりの朝明革と鈴鹿山脈から吹き降ろす「鈴鹿おろし」によって麺を乾燥させることで、麺作りが栄えました。口の中でプリッと跳ねる食感が珍しく、太くコシのあるひやむぎになっています。

「小豆島手延べひやむぎ島の光」は瀬戸内海の小豆島に伝わる手延べ製法の高級ひやむぎです。そうめんが人気の「島の光」ですが、ひやむぎも製造されています。讃岐うどんと近い位置になるので、コシの強さが際立つひやむぎです。つるつるの食感と合わせて楽しめます。

ひやむぎをおいしく食べるための茹で方をご紹介します。1把は約2人分になります。ご紹介しているのは1把分になります。

1. お湯を約2L沸騰させます。
2. 麺が割れないように、弱火にしてから沸騰手前にしてから麺を入れます。
3. 火を中火程度にし、やさしくかき混ぜます。噴きこぼれそうになったら弱火にしてください。
4. 茹で時間は8分程度です。堅めが好きな方は5分程度で十分になります。
5. 麺が透明がかったら、冷水にくぐらせてから試食して硬さを確認してください。
6. ざるにあげ、冷水で覚ましよく水洗いをします。

材料（1～2人前）

• ひやむぎ　1把
• ひき肉　50g
• おろし生姜　小1
• 鷹の爪　少々
• 茄子　1本
• 大葉　お好みで
• 麺つゆ　大2

調味料

• 酒　大1
• 醤油　大1
• みりん　大1

作り方

1. ひやむぎは茹でて冷まし、器に盛り麺つゆを薄めてかけておきます。
2. 茄子は一口大、大葉を千切りにします。
3. フライパンにひき肉・おろし生姜・鷹の爪を入れ炒めます。生姜と鷹の爪はお好みに合わせて調節してください。ひき肉の色が変わったら、茄子を追加します。
4. 火が通ったら、調味料を入れて煮絡めます。
5. ひやむぎの上に4をのせて、大葉で飾り完成です。

鷹の爪を細かくみじん切りにするとよりピリ辛になります。お子様がいる家庭では、鷹の爪を入れなくてもおいしく頂けます。

材料（1～2人前）

• ひやむぎ　1把
• かつお出汁　1カップ
• 塩　1つまみ
• 料理酒　小1
• みりん　小1/2
• 醤油　小1/2
• 梅干し　1つ
• 大葉　お好み
• かつお節　お好み

作り方

1. ひやむぎを茹でる。大葉は千切りにする。
2. 出汁・塩・料理酒・みりん・醤油を入れて煮立てる。
3. 梅干しの種を取り、包丁でたたく。
4. 梅干しと大葉、カツオ節を練る。
5. 器にひやむぎ、4の梅干しをのせ、最後に汁をかけて完成。

最後に汁をかけることで、全体に梅の風味が広がります。

ひやむぎは夏のものと思われていますが、アレンジすることで年中楽しめる食材です。スーパーで売られているひやむぎもいいですが、たまには手延べ製法の人気ブランドを取り寄せて、違いを味わってみるのも楽しい食事の時間にしましょう。こちらの記事もあわせてご覧ください。