お菓子作りにおすすめの小麦粉10選｜製菓用小麦粉と薄力粉の違いは？選び方も紹介！

お菓子や料理など幅広く使える小麦粉。家庭にも常備されていて、私たちの生活に欠かせない食材のひとつです。多くの方に馴染み深い小麦粉にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。ですが、小麦粉にこだわって使い分けをしているという方は少ないのではないでしょうか。

小麦粉は、作るお菓子に合わせて使い分けることで仕上がり具合や食感が変わる重要な食材です。小麦粉の特徴を把握することで自分好みのお菓子作りを楽しむことができ、お菓子作りの幅が広がります。

今回は、お菓子作りにおすすめの小麦粉10選をご紹介します。小麦粉の特徴や選び方も詳しく解説しますので、お菓子用の小麦粉選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください！

製菓用小麦粉と薄力粉はタンパク含有量と灰分の量に違いがあります。製菓用小麦粉には「スーパーバイオレット」「エクリチュール」などいくつか銘柄があり、粒子の細かさや成分が違い種類豊富です。一方、薄力粉はタンパク含有量も一般的で、クッキーやケーキなどのお菓子から料理まで幅広く使える常備しやすい薄力粉です。

製菓用の小麦でないとお菓子が作れないという訳ではないので、初心者の方には手に入れやすい薄力粉から使い始めるのもおすすめです。

アメリカ産の小麦はグルテンが多く含まれているのが特徴。日本のスーパーで手に入りやすい薄力粉はほぼアメリカ産で、お手頃価格なので気軽に使いやすいです。

クセが少なく生地が扱いやすいので初心者の方におすすめ。安価だからといって質が悪いわけではなく、灰分も少ないので綺麗に焼き上げることができます。

国産の小麦粉は、タンパク質とグルテンが多く含まれているのが特徴。風味や香りが高いので人気ですが、吸収率にばらつきがあるので初心者の方には扱いが難しいです。

アメリカ産などの扱いやすい小麦粉から挑戦してみましょう。上手に焼けるようになってから、国産の小麦粉を使ってみてください。

フランス産の小麦はタンパク質の量が少ないのが特徴。灰分と抽出率によって小麦粉を分類しており、材料にこだわるプロレベルの方に適した小麦粉です。

フランスの焼き菓子のマドレーヌやフィナンシェなどシンプルなお菓子を作るのにおすすめ。小麦粉の香りが高く、ほろほろと口の中で溶ける食感が楽しめます。

強力粉は硬質小麦から作られており、粒子が粗くさらさらとした手触りの粉です。タンパク含有量が11.5％以上と多いので粘りも弾力も強い生地になるため、主にパンの生地に使われています。

弾力が出やすいためお菓子作りに使う際は注意が必要ですが、シフォンケーキやクレープなどに使えます。

薄力粉は、タンパク質が7％前後と少なめの軟質小麦から作られています。きめが細かく、水と合わせた時に粘りが少ないのが特徴です。

クッキーなどの焼き菓子からケーキなど、幅広いお菓子に適しています。さくっとした食感を出したり、ふんわりと仕上げたいときに使用するのがおすすめです。

中力粉はその名の通り、強力粉と薄力粉の中間の性質を持っています。中力粉は中間質小麦や軟質小麦を製粉して作られており、タンパク質の量は7.5〜10.5％です。ふんわりとした食感と適度な弾力があるのが特徴です。

うどんやお好み焼きなどが代表的な使い方ですが、マフィンやスコーンなどの焼き菓子を作るのにも向いています。

灰分とは、小麦粉の胚芽部分や外皮に含まれるミネラル分のことです。灰分が多い粉を使用すると小麦の風味の強いパンになり、灰分が少ない粉は小麦の風味が軽い仕上がりになります。

小麦粉の等級は灰分とも大きく関わっています。灰分が少ない方がタンパク質量も少ない上級粉となり、灰分が多くなるとタンパク質量が多い下級粉になります。

小麦粉はグルテンが多いものほど保存期間が短くなるので、使い切れる量を選びましょう。賞味期限が切れると味や風味が落ちてしまい、正しく保存していない場合はカビや虫がわく可能性もあります。

「たまにしかお菓子作りをしない」という方は、賞味期限と消費量に気をつけて購入しましょう。

フラワーは、お手頃な価格でスーパーでも手に入れやすい薄力粉です。お菓子作りだけではなく天ぷらやお好み焼きなど幅広く使うことができます。自宅に常備している家庭も多く馴染み深いので、小麦粉初心者の方でも気軽に使いやすいのが魅力です。

タンパク含有量が多いので粘りを出しやすいので、ケーキ用小麦粉として使用する際は作り方や配分に注意しましょう。

スーパーバイオレットはタンパク含有量が少なく、ふんわりとした柔らかな仕上がりになるのが特徴。粒子が細かくよく膨らむのでシフォンケーキやスポンジケーキにおすすめです。

スーパーなどで手に入りやすいバイオレットとはタンパク含有量が違うので、ケーキの仕上がりのボリュームが変わります。こちらはしっとりとしたパウンドケーキや焼き菓子に向いています。

エクリチュールは、フランス産小麦を100％使用した薄力粉です。タンパク含有量が多いので、キメが細かくサラサラとしているのが特徴。ダマになりにくいので、初心者に扱いやすいのが魅力です。

クッキーやタルトなどの焼き菓子におすすめな薄力粉で、「口の中でホロホロと崩れる食感」と「小麦の深い味わい」をしっかりと感じられます。

ドルチェは、北海道産小麦を100％使用した薄力粉です。薄力粉の中でもタンパク含有量が多く、サラサラとしてダマになりにくく扱いやすいのが特徴です。

タンパク含有量がほぼ同じのエクリチュールとは、サクホロ感や粉の味に違いがあります。ザクザク感やしっとり感も出せるのでパウンドケーキなどの焼き菓子はもちろん、シュー生地など幅広く使えます。

小麦粉は適切に保存をしないと、ダニや虫などが湧いたりカビが発生する危険があります。小麦粉は常温・冷蔵・冷凍の3つの方法で保存できます。冷蔵や冷凍保存は虫の発生は防げるものの、室温との温度差で結露が発生しやすくカビが発生しやすくなるリスクがあります。

小麦粉はにおいを吸着しやすく湿気に弱いので、保存の際は密閉できる容器に袋のまま入れて直射日光の当たらない涼しい場所で保存するのがおすすめです。

今回は、お菓子作りにおすすめの小麦粉10選をご紹介しました。小麦粉は産地やグルテンの量などに違いがあり、使う種類によって仕上がりが変わります。作りたいお菓子に合わせた小麦粉を選んで、こだわったお菓子作りを楽しんでみてください！

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