フル電動自転車・フルアシスト自転車おすすめ7選｜免許不要？時速40kmの商品は？

電動アシスト付き自転車は電車内の密集を避けられる上、環境にも優しい点で通勤手段の新たな選択肢として広まってきています。一方で、ペダル回転を必要としない「フル電動自転車（フルアシスト自転車）」があるのをご存じでしょうか。

フル電動自転車は、漕がない自転車・アクセル付き自転車として2010年代半ばから少しずつ日本に浸透し始めた乗り物です。ペダル操作が不要と聞くとメリットばかりのように思いがちですが、注意点も少なくありません。そのため利用には正しい知識が必要です。

この記事ではフル電動自転車の基礎知識・商品の選び方・おすすめ商品をご紹介します。また「公道を走るには？」「免許不要？」「最強はどれ？」と気になる情報もまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

フル電動自転車（フルアシスト自転車）とは基準以上のアシスト性能を持った電動自転車であり、ペダルを漕がずに走る電動モペットなども含まれます。フル電動自転車の道路交通法上は原動機付自転車であり、公道を走るには原動機付自転車免許・ナンバー取得が義務付けられています。

そのため、原動機付自転車免許所持・ナンバープレート取り付けなどの要件を満たさないドライバーは、取り締まりの対象とみなされます。免許不要の乗り物ではないので、注意しましょう。ルールを守って公道を走るのが大事です。

一方、電動アシスト付き自転車とは、ペダルを踏むとモーターの動力で漕ぐ力をアシストされる自転車を指します。時速24km以上のスピードは補助されず、普通の自転車と同じ扱いになるので、公道を走行できます。

フル電動モードが備わっている車両は、その時点で原動機付自転車としての扱いになります。そのため、フル電動モードを使用していなくても、公道の走行はできません。人力だけで走行しても、違反の扱いになるので注意しましょう。

14～18インチは小径車・ミニベロと呼ばれるサイズです。小回りが利き、短い区間をおしゃれに乗りこなしたい方にぴったりです。スピードを出すためにはたくさん回転させる必要があるため、長距離走行には不向き。買い物・街乗り用といった身近な用途におすすめです。

20～24インチはある程度の小回り・走行性を備えたバランス型です。車体も比較的軽いため、女性や高齢者に人気があります。なおフル電動自転車は26インチ以上の車種が少ないため、男性でも20～24インチを選ぶ方は少なくありません。

26インチ以上はスピード・走破性を求める方におすすめです。小回りが利きにくい反面、直線的な動作が得意であるため長距離走行の用途に適しています。ただし商品の数が少ない点と、スピードが出る分公道走行の基準に抵触しやすい点に気を付けましょう。

バッテリー容量は電気をキープしておける量を表します。バッテリー容量の大きい個体ほどたくさんの電気を蓄えられるため、充電のサイクルも少なく済みます。一般的にバッテリー容量の大きいものほど価格は高く、重量も大きめ。普段の走行距離を考慮し、用途に合ったものを選びましょう。充電の所要時間も要チェックです。

フル電動自転車は原動機付自転車と同様に時速40km程度のスピードを出せるため、用途や状況によっては速すぎる場合も珍しくありません。商品購入の際には前もって最高時速を確認し、希望の条件に適合するかどうかを十分検討しましょう。時速24kmを超えてもアシストが0にならないものは、違法電動アシスト自転車とされているので注意が必要です。

走行補助機能も大事なポイントです。たとえば最高速度の高い車種でも、変速ギア・アシストモードの調節などによってスピードを緩和できます。また長距離・遠距離走行のような本格運用の際に、スピードを出しやすく補助する点でもおすすめ。ただし高機能なものほど高額です。

折りたたみ式のフル電動自転車は車に積み込む場合や、駐輪場のない住環境におすすめです。車載しておけば旅行先や緊急時などに役立つほか、駐輪場のない住居でも折りたためば玄関付近で保管できます。注意点としてバッテリーが取り付けられている分、重量は一般の自転車より大きいです。

自転車を使い続けるにはメンテナンスが欠かせません。特に電動自転車は専門性が高く、自力では対応できない部分も多いです。上記を踏まえ、保証・アフターケアの充実している商品を選びましょう。海外メーカー製のフル電動自転車を選ぶ場合は、日本語でのサポート体制が整備されている商品がおすすめです。

フル電動自転車は少しずつ知られるようになっているものの、普及率は高くありません。日本市場に流通している商品の多くは海外メーカー製で、中には日本の公道に適合しない商品や、そもそも低品質なものも存在します。上記のような点が心配な場合は日本メーカー製の商品がおすすめです。

MATE.BIKEは、2016年に自転車先進国のデンマーク・コペンハーゲンで生まれたe-BIKEブランドです。100%再生可能エネルギー使用の、環境に配慮したサステナブルな次世代モビリティ開発を目指しています。高度なテクノロジーを搭載しつつ、ファッション性も忘れていません。

MATE.BIKEの「MATE-X」は太いタイヤが特徴的で、コンパクトボディなのに堂々とした風格があります。フルサスペンション・独自のワイヤリング技術で「最強の電動自転車」との呼び声高い製品です。

Kintoneは「人類の移動を超スマートに」のスローガンを掲げ、電動モビリティ製品の企画開発・製造販売などを行っている日本製モビリティーのトップブランドです。クラウドファンディングで資金調達し、公道を走れる電動モビリティを次々と開発しています。

バッテリー交換や、保証期間外でも可能な限り修理対応してもらえるなどのサポート体制が整っていて、長く愛用できるのが魅力です。

Stealthは、オーストラリア・メルボルンを拠点とするe-BIKEブランドです。Stealthの「ステルスB-52」は、オートバイレベルのスペックを誇ります。最高速度は時速80kmで、イメージ的に電動自転車というよりスリムボディのオフロードバイクに近い感覚があります。

たった2時間でフル充電でき、航続距離は実に80kmとロングライドを実現。パワフルで軽快な走りを楽しみたい方におすすめです。

フル電動自転車で公道を走るためには、前述のとおり原動機付自転車と同じ条件を満たす必要があります。具体的には運転免許・ナンバープレート取得のほか、自賠責保険の加入・ヘルメットの着用も必要です。

電動アシスト付き自転車の場合はヘルメット着用が義務付けられていないため、同じ感覚で乗車する例が報告されています。しかし、フル電動自転車のノーヘル運転は違反行為です。安全性を高めるためにも必ず着用しましょう。おすすめのヘルメットとして以下の商品をご紹介します。

ペダルを漕がない電動自転車は、現状すぐに購入できるものはありません。しかし、開発は進んでいて2024年1月頃から免許不要・着座姿勢・ペダルレスの電動サイクルの提供が始まるとされています。法改正により免許不要で利用できるペダルレスの電動サイクルという新たな自転車のカテゴリーが誕生します。

全自動自転車とも呼ばれるフル電動自転車は正しく使えば非常に便利な乗り物です。低負荷で環境に優しく、ランニングコストも申し分ありません。本記事を参考に、ぜひ最強のフル電動自転車で気軽に出かけてください。

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