「電動自転車」のおすすめ20選｜目的別の選び方を徹底解説！

今も昔も「手軽で便利な乗り物」の代名詞といえば、世代を問わず支持される自転車を置いてほかありません。ですが、自転車も人力で漕ぐ特性上「坂道が辛い」「荷物が重いと走行しにくい」といった問題がどうしても発生します。

そんな問題を真っ向から打ち破り、解決に導いた存在が「電動自転車」です。購入や操作に免許が不要なので、「買おうかどうか迷っている」「どのくらい移動が楽になるか知りたい」といった方も少なくありません。

今回は、電動自転車の購入を検討する方に向けて、おすすめの電動自転車やその選び方、メリット・デメリットなどを網羅的に解説しましょう。自分の理想に見合う電動自転車を購入できれば、日常生活をグッと快適に過ごしやすくなりますよ。

• 電動機がついている。
• 時速10kmまでは、人力が1に対して2以下の力でアシストできる。
• 時速10km以上24km未満の場合は、速度が上がるにつれてアシスト比率が下がる。
• 時速24km以上だと、アシスト機能が働かない。

ひと口に電動自転車といっても、道交法によって定義が定められています。おおまかな特徴は上記の通り「電動機が備わった自転車」を指し、自転車を漕ぐ力に対してアシストできる力も変化する仕組みです。

端的にいえば、時速10km以下で走る自転車の場合、人力の2倍の力でアシストできます。漕ぐ力が大きくなるほど、電動機も大きなパワーを発揮するのが特徴です。たとえば、10の力で自転車を漕ぐと、「電動機が20の力でアシストする」といった認識でも構いません。

また、電動自転車の速度が上がるにつれ、安全のためにアシストできる力が弱まります。具体的には、時速24km以上になるとアシスト機能が働きません。そのため、バイクのように自走はできず、あくまでアシストに徹するのが電動自転車の目的になります。

まずは、電動自転車のメリットとデメリットを把握して、「実際に購入すべきかどうか」を判断しましょう。一般の自転車にはない特性を備えている一方、電動自転車には相応のデメリットも存在します。万が一、電動自転車が自分に合わないと感じた場合は、一般の自転車や原付バイクなどを検討するのも手です。

電動自転車を購入する最大のメリットは、手軽な移動を実現できる点です。アシスト機能があれば、単純に、自転車を3人分のパワーで漕げるようになるので、坂道発進や荷物（または子供）を載せた走行が楽になります。

もちろん、速度によってアシストできるパワーは変化しますが、自転車の移動に苦労を感じている方ほど、その恩恵も大きくなります。「足腰が弱っている高齢の方」や「自転車での買い物・子供の送迎が多い方」などは、電動自転車がとくにおすすめです。

また、電動自転車は充電式のバッテリーを使用するため、ガソリンのような燃料を必要としません。排気ガスも発生しないぶん「環境に優しい」といった点も、電動自転車のメリットとして挙げられます。

電動自転車の価格はさまざまですが、おおまかな相場は10万円前後です。メンテナンスの必要性も高く、一般的な自転車よりも「購入費や維持費が発生しやすい」といった欠点があります。予算に余裕がない方の場合、電動自転車はあまりおすすめできません。

また、電動自転車は燃料こそ必要ありませんが、定期的なバッテリーの充電が必須となります。バッテリーの持続性は電動自転車別に異なるものの、家庭用のコンセントへ接続する手間はどうしても避けられません。

極端な話をすると、アシスト機能を使わない電動自転車は「本体がただ重いだけの自転車」で、特別なメリットはありません。以上の点を考慮すれば、アシスト機能を持て余してしまう方の場合、無理に電動自転車を選択する必要はありません。

電動自転車を購入する際は、事前に「電動自転車を買う目的」をはっきりさせておきましょう。なぜなら、電動自転車は街乗り用のシティサイクル（ママチャリ）や、サイクリング用のクロスバイク（e-bike）など、自転車の種類別に存在するためです。

それぞれスペックや搭載されるパーツなどが微妙に異なるので、目的が明確だと理想の電動自転車を見つけやすくなります。「電動自転車を多目的に使いたい」といった方であれば、追加で搭載できるオプションの種類や規格などを調べておくのもおすすめです。

電動自転車は、大容量のバッテリーほど長い距離を走行できます。走行中にバッテリーが切れてしまわないよう、用途に耐えうるだけの容量かどうかは、欠かさずにチェックしてください。バッテリーの容量が大きければ、頻繁に充電する必要がなくなるため、手間を減らすうえでも役立ちます。

とはいえ、電動自転車はバッテリーが大きくなるほど、比例して本体価格も高くなりがちです。日々の移動距離と合わせ、予算を考慮したうえでバッテリーの容量を選びましょう。

電動自転車を選ぶ際は、身長に合わせたサイズを選択しましょう。おおまかな目安としては、自転車を停止させた状態で、地面に両足がつく程度の大きさを選ぶのが理想です。地面に両足がつかない大きさだと、走行中に転倒するリスクが高くなります。

とくにインターネットを通じて電動自転車を購入する場合は、概要から自転車の適正身長をチェックしてください。一方、サイクルショップなどであれば、乗り心地などを併せて確認するために一度試乗するのが理想です。

繰り返しになりますが、電動自転車の相場はおおむね10万円前後です。とはいえ、電動自転車のバッテリーは消耗品なので、劣化すれば交換が欠かせません。目安として、800回前後の充放電を繰り返すと、バッテリーの容量は新品の半分程度に低下します。

電動自転車を購入する際は、バッテリーの寿命や値段、具体的な修理費をチェックしておきましょう。バッテリーの交換費用は、種類やメーカーによって異なりますが、3万～5万円前後は必要です。これらの維持費が把握できれば、トータルでかかるお金を把握しやすくなります。

中古の電動自転車は、本体価格だけをみれば新車よりも安価です。とはいえ、中古だとバッテリー（または電動機そのもの）が劣化しているケースも少なくありません。劣化した電動自転車は寿命も短いため、中古のほうが結果的に損をする可能性もあります。

「安物買いの銭失い」といった言葉もあるように、電動自転車は長期的な使用や保証期間などの観点から新車の購入がおすすめです。もちろん、アシスト機能がなくても電動自転車の走行は可能ですが、本体が重いぶん小回りは利きにくくなります。

電動自転車の製造は、海外でも盛んに行われています。電動自転車をはじめとする海外メーカーの自転車は、デザイン性に優れる車種の多さが魅力です。おしゃれな電動自転車が欲しい方であれば、海外メーカーの電動自転車を検討しても構いません。

ですが、海外メーカーの電動自転車は、日本の道交法を考慮していないケースも少なくありません。概要の項で述べた通り、電動自転車は定義が定められているため、海外の車種だと日本の公道を走行できない可能性もあります。

基準を満たす電動自転車を探す際は、BAAマーク（自転車安全基準）やJISマークなどを備えた車種を選びましょう。海外メーカーによっては日本向けに性能を調整した車種も多く、国内の道路でも安心して走れます。

最後に、電動自転車における注意点として、フル電動自転車に触れておきましょう。ここでいうフル電動自転車とは、「電気の力で走行するペダルつき自転車」を指し、商品によっては「モペット（またはモペッド）」とも呼ばれます。

その特性上、フル電動自転車は「漕ぐ力のアシスト」を目的とした電動自転車とは、まったくの別物です。中には時速30km以上で走行できる車種もあり、自転車よりもバイクに近い機能を有しています。

フル電動自転車の扱いは「原動機付自転車」なので、運転に免許（原付一種）やナンバープレート、ヘルメットなどが必須です。電動自転車を選ぶ際は、間違ってフル電動自転車を購入しないように気をつけましょう。

今回は、電動自転車のおすすめ車種や具体的な選び方について解説をしました。「免許が不要」の区分で、電動自転車は最も手軽な移動を実現できる乗り物といっても過言ではありません。この記事を参考に電動自転車を検討し、日常生活を快適に過ごしてみてください。