鶴田謙二の漫画おすすめ8選！エマノンシリーズから新刊の画集まで紹介｜口コミあり

鶴田譲二が描く美しい少女が、架空の世界をのびのびと冒険する姿は見ていて飽きません。些細なしぐさや奥行まで細かく描きこまれた背景が、空想の物語だと忘れさせてくれます。

今回は、瑞々しく美しい少女が描かれる漫画に癒されたい方に、鶴田譲二のおすすめ漫画・画集のご紹介です。鶴田譲二にしか描けないといわれる物語の中の少女たちは、飾らず・気どらず・どこまでも自然体の美しさをまじまじと見せつけます。

この記事では、鶴田譲二のおすすめの漫画作品を掲載し、鶴田譲二の漫画・画集の選び方や魅力について解説します。おすすめの漫画作品は2010年以前・以後の作品に分けて掲載しますので、ぜひ最後までご覧ください。

鶴田譲二の漫画の魅力は、老若男女問わずにおすすめできる点です。どの世代にも受け入れられる鶴田譲二の漫画の魅力と特徴とはどのようなものなのか？作品と合わせて解説していきます。

美少女が登場する漫画といえば若い男性向けでは？と思われがちですが、鶴田譲二の漫画に登場する少女たちは女性からみても嫌味がなく魅力的です。美しい体躯を惜しげもなく披露して、本人は至ってひょうひょうとしているのが、どこか和やかな雰囲気さえ漂わせてしまいます。そんな美少女たちのしなやかさが、まずは魅力といえます。

物語全体に漂うどこか懐かしい雰囲気と、古き良きSFの世界観も鶴田譲二の漫画の魅力です。ノスタルジックで美しい町なみや島なみを細かく描くことや、説明セリフを極端に減らすことで、読者をその世界にひき込むことに成功しています。画集『水素』や『コメット』で表現されるように、近未来的でいて幻想的なSF的世界観を得意としています。

鶴田譲二の作品は、漫画であってもアート作品のような美しい仕上がりです。登場人物たちはもちろん、背景のコマ一つ一つにこだわりが感じられます。『冒険エレキテ島』では、水平線まで見渡せる大海原と少女と猫のロマンあふれる冒険が印象的です。『エマノンシリーズ』では、時空を超えた物語が美しく叙情的な画面とマッチしています。

鶴田譲二のおすすめの漫画・画集を集めました。梶尾真治原作の小説『エマノンシリーズ』や人気の高い『冒険エレキテ島』など、注目度の高い作品や最新の画集『つぶあん』のおすすめポイントをご紹介します。

鶴田譲二のおすすめの漫画には、大人気の美少女たちが登場します。鶴田譲二の漫画の特徴に、”おのまとぺ”がないことがあります。キャラクターの表情やセリフ・風景で魅せる鶴田譲二の漫画に注目です。

鶴田譲二の代表作である『エマノンシリーズ』です。『おもいでエマノン』・『さすらいエマノン』・『ゆきずりエマノン』・『まろうどエマノン』などがあります。

『おもいでエマノン』は、九州行きの船に乗った僕の視点から描かれます。船の中の雑魚寝部屋で隣になったエマノンは、煙草をふかす気ままな女性でした。彼女は地球に生命が発生して30億年の記憶を持っていると語りだします。梶尾真治の人気SF小説が原作です。

主人公・御蔵みくらは、空輸便の仕事終わりに海で泳ぐことを、何よりの楽しみにしている少女。祖父の遺品の日記に記された「エレキテ島へ出発する」という謎の言葉に導かれ、猫とともに飛空艇で旅に出ます。冒険心をくすぐられた少女がのびのびと描かれ、未知の水平線へ旅立つロマンを掻き立てられます。海洋ロマンが好きな方におすすめです。

始まりは謎の少女が道端で張り込む（？）場面から描かれます。私立探偵・伊万里マリエルは、実は亡き祖父から失われた名画の探索を依頼されているのですが、なにせ無精でなかなか調査をしません。何を考えてるかわからないマリエルが醸し出す雰囲気と、独自の時間が流れるベネチアの美しい町なみも見どころです。

宇宙貨物船「ブルーシャトー号」に乗り込んだモモ艦長と猫は、片道500日かかる長い宇宙の旅の途中です。貨物船を自分の城に、全裸で自由気ままな生活を送るモモ艦長がそこで起こるトラブルに巻き込まれます。宇宙船で起こるSF物語なのに、登場するのが全裸の少女という無防備さが、危うくも面白い作品です。

漫画だけでなく、イラストにも多くのファンを持つ鶴田譲二の大人気画集をご紹介します。注目は、ファン待望の新作画集『つぶあん』・『こしあん』です。歴代画集の見どころと鶴田譲二の醸す世界観は必見です。

1997年の作品です。『水素』は、現在品切れ状態が続きますが、鶴田譲二の歴代作品としてファンの間で絶大な人気を誇るイラスト画集です。鶴田譲二の未完の大作『リング・ザ・ワールド』も同時収録されています。抜けるような青が広がる表紙や、近未来SFチックな風景（設定）と美少女の組み合わせが印象深い作品です。

2004年の作品です。前作よりもSF色が強い印象を受けます。鶴田譲二独自の幻想的なSF世界と美少女の融合、一瞬の流れ星のような儚さがあります。小説や雑誌のカラーイラストを集めた画集で、手にすれば収集欲が満たされます。現在、中古でも手に入りにくくなっており、鶴田譲二のイラスト画集の人気の高さがうかがえます。

2022年発売、ファン待望の最新画集であり、鶴田譲二こだわりの青のイラストがふんだんに味わえる作品です。春秋に分けて発売の、『つぶあん』・『こしあん』というタイトルは、鶴田譲二の思い付きでつけらたもの。前作以降に描かれた装画や挿画・表紙・ポスターから、『エヴァンゲリオン』『シン・ゴジラ』の版権画など、カラーイラストを収録です。

鶴田譲二のおすすめ漫画を試し読みするなら、まずは登録不要・無料で試せるサイトがおすすめです。無料公開の少ない漫画家ですが、コミックシーモア・ebookなど、一部のサイトで無料試し読みができるのでそちらがおすすめです。気になる作品がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

鶴田譲二といえば、雑誌やノベルの表紙を飾る美麗なイラストも人気です。田中芳樹の小説『ラインの虜囚』は、老伯爵から「ライン河の塔に幽閉されている者の正体を突き止めよ」という無理難題を押し付けられた、少女コリンヌの冒険を描いた作品です。

映画化もされた宮部みゆきの『ブレイブストーリー』は、崩壊した家族を取り戻すために運命を変えられる扉を開ける少年の物語です。どちらの作品も見応えがあるので、ぜひ手に取ってみてください。

美少女とSFの世界を描く、唯一無二の漫画家・鶴田譲二の漫画をご紹介しました。疲れたときは、どこかノスタルジックでたわいもない、鶴田譲二の漫画を読んで癒されてみてください。

こちらの記事もあわせてご覧ください