ファイヤーピストンのおすすめ3選！自作できるってほんと？

ファイヤーピストンは、コンパクトで手軽に火を起こせるアイテムです。キャンプでライターを使う人は多いですが、火種を作って火を起こす方が上級者の感じがしておしゃれですよね。ファイヤーピストンは、全く火を使わずに火種を作れるんです！

火起こしは専用の火口を使うのが一般的ですが、ファイヤーピストンは身の回りにある物を火口にできる点も便利です。ただ、ファイヤーピストンに馴染みのない人は使い方がわからないし、火起こしは難しいイメージもあります。自分に合ったファイヤーピストンを選ぶのも難しいですよね。

今回はファイヤーピストンの選び方やおすすめ商品をご紹介します。ファイヤーピストンの歴史・原理・使い方・自作方法などについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

ファイヤーピストンの歴史は、東南アジアから始まりました。詳しい起源は不明ですが、16世紀には東南アジアで木製のファイヤーピストンが広く使用されていました。その後、ヨーロッパ人が金属製のファイヤーピストンを作成し、1807年にイギリスで最初の特許が取得されています。

空気は逃げ場のない状況で圧縮されると、内部エネルギーが増加して高温になります。火口をつけたピストンを押し込んで空気を高温にし、火口に着火させるのがファイヤーピストンの原理です。押し込む前にピストンを塗るのは、潤滑油にするだけでなくより圧力を上げるためでもあります。

ファイヤーピストンの原理は、自動車のエンジンと同じです。ディーゼルエンジンは、ファイヤーピストンから受けたインスピレーションが元で開発されています。

ファイヤーピストンは、コンパクトで持ち運びに便利なのが魅力です。ファイヤーピストンは手の平サイズで、ポケットに入れて持ち運べるほどコンパクトです。消耗品のOリングは必要ですが、非常に小さいので複数用意しても邪魔になりません。

火口などと一緒に収納する場合も、小さなケースに納まるので収納スペースを圧迫する心配はありません。

ファイヤーピストンは、身の回りにある物を利用して着火できる点も魅力です。アウトドアで火起こしする場合、火口として布や綿を炭化させたチャークロスなどを用意するのが一般的です。ファイヤーピストンは、ピストン先に収納できて火が着くなら、大抵の物は火口として使用できます。

ティッシュペーパーなどの紙や綿など、身近にある物で火起こしできます。あらかじめ用意した火口でなくても、火種になるのでキャンプなどではかなり便利です。ただ、慣れないと簡単に火が着かないので、初心者はチャークロスを使った方がいいです。

長持ちするファイヤーピストンが欲しいなら、手入れしやすいかどうかチェックしましょう。ファイヤーピストンは使用後に、煤などが残ります。汚れた状態にしてしまうと火種が上手く作れなくなるので、使用後の手入れは必要不可欠です。

手間がかかるようだと、手入れが面倒になってしまいます。毎回必要な作業なので、できるだけ簡単に手入れができるファイヤーピストンがおすすめです。

ファイヤーピストンは、できるだけ頑丈なものがおすすめです。ファイヤーピストンは、火を扱う道具なので扱いを誤ると火傷などの怪我を負うリスクもあります。使用中にファイヤーピストンが壊れたりすると、危険です。

安全に火起こしを行うためにも、できるだけ頑丈で壊れにくいファイヤーピストンがおすすめです。複雑な構造になっているもの、壊れやすい素材で作られたものは避けましょう。

ファイヤーピストンの使い方は簡単ですが、慣れないとすぐには火種ができません。ファイヤーピストンの使い方の手順は、以下の通りです。

• ピストンの先端に火口を詰める
• グリスを塗ってピストンとシリンダーを密着させ、シリンダー内の圧力を上げる
• 勢いよくピストンを押し込む。
• シリンダー内の圧力が高まり、空気が高温になって火口が着火する
• 火種ができたら、木屑やチャークロスなどの燃えやすい素材の上に火種を移動する
• 丁寧に空気を送り込んで、火を大きくしていく
• ある程度火が大きくなったら、炭や薪を加える

火口が多すぎると、空気が圧縮されずに火が着きません。初心者は少量の燃えやすい素材を火口にするのがおすすめです。着火する際は安定した場所で手を固定し、思い切り圧力をかけて押し込むのがコツです。

Campfirepistonは、北米製のファイヤーピストン専門メーカーです。木製のヒッコリーグリップのファイヤーピストン、アルミ製のファイヤーピストンを製造しています。スタイリッシュでおしゃれなデザインが特徴です。

木製グリップには、北米産の高品質な天然木を100%使用しています。木製グリップは滑りにくく、アルミ製と比較して作業をしても手が痛くなりにくいのがメリットです。

JVSISMは、高級感を感じるデザインのファイヤーピストンを販売するメーカーです。カラーリングはゴールドとシルバーで、グリップには滑り止め加工がされているので使いやすいです。火口・ラバーリング・潤滑油などが揃っており、これだけで火起こし可能なセットになっています。

アルミ合金製で軽量なので、持ち運びに便利な点も魅力です。

レトロな固定電話やカメラのパーツを販売するHakeetもファイアーピストンを扱っています。高級感のある真鍮素材を使用しており、手入れもしやすくなっています。軽量で持ち運びやすく付属品も揃っているので、初心者でも安心して使えます。

火口を保管できる便利な作りになっており、素早く火種を作れるのも魅力です。

コスパ重視でファイヤーピストンを手に入れたいなら、100均もおすすめです。100均ではファイヤーピストンそのものは販売していませんが、ファイヤーピストンを自作するための材料を安く揃えられます。ファイヤーピストンは購入すると1000円以上しますが、100均の材料なら500円ほどで作成可能です。

ファイヤーピストンではありませんが、火花を飛ばして着火するファイヤースターターも100均で販売されています。

ファイヤーピストン作成に必要な材料は以下の通りです。

• 直径9mm/内径8mmの金属製パイプ
• 直径8mmの棒（金属でも木製でも可）
• Oリング
• 金属パテ

ファイヤーピストンを作る手順は以下になります。

• パイプを80mmに切断
• 棒を100mmに切断
• パイプと棒の端をやすりで磨いて平らにする
• 金属用パテで、パイプの先端を10mm埋める（パテが平らになるように埋める）
• パテが固まったら、息を吹き込んで空気が漏れないか確認
• 棒の先端から5mmの位置に、1.9mmの溝（Oリング取り付け用）を掘る
• 棒の先端に5mmドリルで、深さ4mmの穴（火口を入れる）を開けて完成

隙間ができると空気を圧縮できないので、パテは必ず平らにしてOリングを付けた棒がギリギリでパイプに入るように作成してください。

ファイヤーピストンの選び方やおすすめ商品をご紹介しました。ファイヤーピストンは携帯しやすく、身の回りにある物を使って火起こしできるのが魅力です。ファイヤーピストンを手に入れて、火起こしにチャレンジしてください。