エアブラシ用ハンドピースおすすめ10選｜使い方・おすすめメーカーもご紹介

エアブラシ塗装はアート作品だけでなくプラモデルやフィギュアなどホビー商材に使用する方が増えています。筆では表現できない均一でムラのないプロのような仕上がりは、自分の思い通りの塗装に一歩近づけてくれるツールですよね。

エアブラシは操作方法によって3種類のタイプがあり、塗料容器の使用や口径などさまざまです。そのうえタミヤやGSIクレオスなど複数のメーカーから販売されており、何を選んでいいか迷ってしまいます。

そこで今回はエアブラシ用ハンドピースの選び方とおすすめのエアブラシを紹介していきます。プラモデル・フィギュア・ネイル・車塗装などで使用を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

エアブラシ用ハンドピースとは、カップに塗料や絵の具を入れ、圧縮したエアで霧状に吹き付けて色を塗るための器具です。均一でムラのない仕上がりになるのが特徴で、素材に触れなくてもグラデーションや半透明など筆では難しい表現も可能です。

プラモデルなどのホビーだけでなく、ネイルアート・自動車塗装・医療など幅広い分野で使用されています。カップの形状・ノズル口径・操作方法など自分の用途に合ったものを選びましょう。

シングルアクションは比較的手頃な価格で手に入るハンドピースです。あらかじめダイヤルで噴出量を設定して、ボタンを押して塗料をスプレーするだけです。

スプレーしながら噴出量は変えられないので、幅広い用途に使用するのには向いていません。ハンドピース経験者で、一律の噴出量で塗りたい方におすすめです。

ダブルアクションはハンドルに付いたボタンを押すとエアーが出て、引いて塗料を出す2段階の操作で塗装を行うタイプのハンドピースです。大きく引くと塗料が多く出るので、手元で量が調節できます。

吹き付ける範囲を細かく調節できるので、繊細なグラデーションや緻密なデザイン作りをする方におすすめです。ボタンの硬さや形状によっては疲れやすいので口コミなどもチェックしましょう。

トリガーアクションは、シングルアクションやダブルアクションのようにボタンを押すのではなく、トリガーを引いてエアーと塗料を調節するタイプのハンドピースです。少し引くとエアーが出て、多く引くほど多量の塗料を噴出できます。

引くだけの操作なので疲れにくいメリットがある一方で、噴出量を調節するのが難しいというデメリットがあります。そのため、細かい繊細な塗装には向かず、広範囲のべた塗りにおすすめです。

エアブラシのノズル口径は、0.2mm・0.3mm・0.5mmの3種類が一般的です。口径の小さい0.2mmは細かい模様の塗装に向いており、0.5mmは広い範囲のべた塗りに向いています。

使い道に合ったノズル口径を選ぶと、表現力や作業効率が向上します。ビギナーでどの口径がいいか分からない方は、中間の0.3mmを選ぶのがおすすめです。

一体型は塗料カップとエアブラシが一体となっているタイプで、コンパクトで小回りが利くのが特徴です。細かな箇所の塗装がしやすく、塗料カップを外さずに洗えるのでお手入れに手間もかかりません。

しかし、塗料カップの大きさは限られるため、広い範囲の塗装には向きません。また、カップは1つなので色を変えるときに全て洗う手間がかかります。少ない種類の色で、細部を塗装する方におすすめです。

分離型はエアブラシから塗料カップが外せるタイプで、大容量のカップを取り付ければ広範囲のべた塗りやツヤ出し加工なども可能です。複数のカップにそれぞれ違う色を入れておけるので色を変えるときに重宝します。

ただし、塗料カップと本体の接続部分に塗料が残りやすく、固まってしまう場合があります。汚れが落ちにくい所の掃除は筆や綿棒などを使ったやや面倒な作業になります。

ドロップ式は塗料カップが上についており、吸い上げ式は塗料カップが下にあり吸い上げるタイプです。吸い上げ式は瓶ごとに塗料を交換できるので、サフやクリアー専用など用途が決まっていたり、大容量も入るので広い面積を塗る場合は便利です。

塗料が少量の場合や、掃除が面倒だと感じる方はドロップ式がおすすめです。

エアブラシを始めるのに必要なアイテムは、エアーコンプレッサーとハンドピースのほかにもハンドピーススタンド・クリーナーセット・ダストキャッチャーなど関連商品が多いです。初心者であれば何を選べばいいか分からず、使いやすいかどうかも分かりません。

アイテムをバラバラに購入すると規格が合わず使用できない可能性もあるので、基本アイテムが一度で揃うフルセットがおすすめです。

ノズルの先端に付けるニードルキャップは、一般的にはフラット型ですが縁がギザギザのクラウン型のものもあります。クラウン型はノズルがスプレー面と近すぎてもキレイにスプレーができるので、よりキレイに仕上げたい方におすすめです。

しかし、ノズルのうがい洗浄がしにくいので掃除が面倒な方はフラット型でも十分です。仕上がりと使い方の好みで選びましょう。

エアブラシ用ハンドピースは、取り回ししやすい方が細かい作業も簡単にできます。腕力のある方なら多少重みがあった方が安定しますし、慣れていない方だとできるだけ軽量の方が使いやすいでしょう。

軽いほど疲れにくく長時間の作業もしやすくなります。このとき、塗料の重さもプラスされるのを考慮して重さを選んでください。

タミヤは模型やプラモデルを扱っている世界的にも有名な模型メーカーです。ホビー関連商品に強く、アメリカなど各国に法人をもち、作る楽しさを世界に届けています。

タミヤのハンドピースは種類が豊富で口径も幅広く揃っているので、自分に合った物を見つけやすいのが特徴です。塗料やうすめ液などの周辺の材料もタミヤで揃えられます。

GSIクレオスは、ホビー商材の自社ブランド『Mr.HOBBY』を展開しており、プラモデル製作にぴったりの製品を揃えています。

GSIクレオスのエアブラシは、シンプルな構造の製品や使いやすさにこだわったものなど幅広い種類が販売されています。こちらもタミヤ同様エアブラシ用のアクセサリを多く扱っているので、同一ブランドで揃えられるのが魅力です。

エアブラシ用ハンドピースは、長く使用していると内部に塗料が入り込み、キレイにスプレーができなくなってしまいます。ノズルやニードルは使用のたびに洗浄するのがベストで、定期的に分解して内部もキレイにしておくのがおすすめです。

ツールクリーナーを付けた筆やウエスで汚れを丁寧に拭き取りましょう。分解したパーツはなくさないように並べ、汚れがこびりついているときはパッキンなども外してクリーナーをつけましょう。

洗浄後はしっかり乾燥させ、元通りに組み立てていきます。このとき忘れやすいのがノズルシール剤です。ノズル先端のネジ部分にエアー漏れを防ぐために着いているので忘れず取り付けてください。

ボタンやトリガー部分にはグリースを塗布し、スムーズに稼働するようにします。組み立てるときに締めすぎるとノズルが折れたり壊れたりする場合があるので慎重に元に戻しましょう。

プラモデルのパーツを切り離す際に便利なのがプラモデル用ニッパーです。プラモデルの素材は柔らかいプラスチックなので専用のニッパーだとキレイに切り離せます。

各メーカーからさまざまなモデルが販売されており、刃がコンパクトで薄い物やグリップが握りやすいものまで揃っています。キレイなプラモデルの組み立てにも役立つので、気になる方はぜひチェックしてください。

エアブラシ用ハンドピースは操作方法によって3種類あり、使い方や目指す仕上がりによって使い分けるのが重要です。初心者の場合はセットで全てのパーツを揃えるのがおすすめです。自分に合ったエアブラシで作品制作を楽しみましょう。

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