小杉健治の小説おすすめ16選！ドラマ化したサスペンスや時代小説も

シリーズものの小説を新しく読みたいけれど、どの作家の作品がいいかわからない、と悩んだ経験はありませんか。小杉健治は社会派推理の小説が高評価を得ている作家です。『蘭方医・宇津木新吾』シリーズなどの、時代小説も人気があります。

小杉健治の小説には57巻まで展開している長年続くシリーズや深い愛情を抱いた父の姿について描いた作品があるのが特徴的です。また、『鶴見弁護士』・『水木弁護士』シリーズでは重厚なミステリーが展開されていて、シリアスなストーリーが楽しめます。

こちらの記事では小杉健治のおすすめ小説の具体例や、小杉健治以外の作者と読み比べられるアンソロジー小説について説明します。2022年の新刊予定についても紹介するので、読み応えのあるシリーズものや社会派小説を探している方はぜひご覧ください。

小杉健治とは、第22回のオール讀物推理小説新人賞でデビューした小説家です。専門学校を卒業し、プログラマーとして18年勤務していた経歴もあります。1987年には日本推理作家協会賞の長編部門で受賞し、1990年には吉川英治文学新人賞に輝いた実績がある人気作家です。

2000年以降にはもともと希望があった時代小説も手掛け始め、短編から長編へと執筆を進めていきました。時代小説においても、家族の愛について描いたエピソードが楽しめるのがポイントです。

57巻まで展開している『風烈廻り与力・青柳剣一郎』シリーズは、剣術に冴え、人情に熱い剣一郎が主人公として活躍する作品となっています。悪を裁き弱きを助ける剣一郎の姿や、家族愛や男女の心の揺れ動きが描かれた作品が多く、さまざまな謎に切り込んでいく爽快感も楽しめるのが魅力です。心に残る展開や言い回しを満喫したい方にも適します。

見習いの医者が主人公の『蘭方医・宇津木新吾』シリーズは、2020年に12巻が出版された長編作品です。見習いの医者から一人前の医者へと成長していく様子が描かれていて、未熟だからこそ真剣に患者と向き合う姿が強く心に残ります。最初の診断から予想と異なる展開につながったり、隠された真相に辿り着いたりと、ミステリ要素も楽しめるのが魅力です。

北町の奉行・遠山景元が活躍する『遠山金四郎』シリーズは、人情に基づいた裁きについて描かれた作品です。捕えられた罪人が隠している事情などにも切り込んでいく姿が心に響くシリーズで、江戸時代ならではの人情味あふれたストーリーが楽しめます。タイトルが『遠山金四郎が～』といったスタイルで統一されているのも特徴的です。

読後感が爽やかな『義賊・神田小僧』シリーズは、あくどい商家や大名からしか盗みを働かないお節介焼きの巳の介が主人公の作品です。濡れ衣を着せられて奉公先から追い出された過去から、曲がった出来事は許さない熱い人柄が生まれ、時には盟友の浪人と共に事件の解決に繰り出す姿が描かれています。事件の真相に感動を覚える、人情についても描かれた小説です。

順番を追って楽しめる『鶴見弁護士』・『水木弁護士』シリーズは、それぞれ漫画化・ドラマ化もされた評判の作品です。前者では被告の主張に寄り添い真摯に尽力する鶴見弁護士の姿が、後者では「逆転弁護士」と呼ばれる正義に燃える水木弁護士の姿が描かれています。冤罪を防ぐ熱い展開や、事件の意外な真相を垣間見る展開を楽しみたい方におすすめです。

娘に対する愛情が描かれた『父の声』は、男性に騙されて覚せい剤に手を出してしまった娘を救うために奔走する父親の姿に心が震える作品です。薬物依存症の恐ろしさがわかる小説でもあり、結末まで読めばタイトルの意味がさらに理解できる作りになっています。ミステリー要素があるだけでなく、感動できる作品を探している方におすすめです。

テレビドラマ化でも話題の『二重裁判』は、無実の罪で追い詰められ、命を絶ってしまった兄の汚名を返上するために動く妹が主人公の小説です。逮捕された時点で有罪だと決めつけてくる世間の声の残酷さだけでなく、兄の名誉のためにあっと驚く行動に出る主人公など、予想が付かない展開が取り入れられた作品となっています。

ベスト本として人気の『父からの手紙』は、『父の声』と共通する親子の愛について描かれた作品です。複数の事件が絡んで展開していくミステリーものでもあり、それぞれの事件が影響し合って真相が次第に明らかになっていく様子を楽しめるといった魅力もあります。

家族を捨てた父から娘と息子の誕生日に届く手紙、義姉を助けるために殺人をした弟・圭一など、印象的なエピソードが描かれているのも特徴的です。

小杉健治の小説には、新刊が定期的に出版されるといった魅力もあります。具体的には、『ひたむきに 風烈廻り与力・青柳剣一郎』が10月に発売されました。また、『蘭方医・宇津木新吾【十五】 老中』が12月に発売予定となっています。

小杉健治の作品も読める『アンソロジー』もおすすめです。さまざまな作者のミステリー作品を読み比べできるため、作家ごとの特徴を知りながら毛色の違う展開を楽しめます。それぞれの作家による名作が選ばれたアンソロジーが多く、読み応えがある小説を探している方におすすめです。

小杉健治の小説で繊細な心の動きを楽しみましょう。小杉健治の小説では、シリーズ化されている時代小説や重厚なミステリーが楽しめる社会派小説が人気です。どちらのジャンルでも人情味にあふれた展開が楽しめます。小杉健治の小説の中からお気に入りの作品を取り入れて、読書を満喫しましょう。

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