大人用紙おむつおすすめ19選！パンツ・テープどちらがいい？おすすめメーカーも紹介

病気を患ったのを機に、寝たきりの状態になったり失禁の回数が増えたりして、トイレに行くのが困難になった際に使うのが大人用の紙おむつです。

排泄はデリケートな問題で、介護する方もされる方にとっても心理的・肉体的負担が大きいもの。長期になりがちな介護で、お互いが機嫌よく過ごすためには、紙おむつを上手に利用するのがポイントとなってきます。

そのためには、できるだけ介護される方の状態や体に合ったものを選ぶのが重要です。けれども、ネットやドラックストアで目にする商品は数多くあり、何を基準にして選べばいいのか戸惑う方もいるはず。今回は大人用の紙おむつの選び方とおすすめをご紹介します。

介護に直面したときに困るのが紙おむつのタイプとサイズ選びです。介護される方の自立具合によって適するおむつの形状は違います。また、ぴったりと合う大きさは、タイプによって基準にする体の部位が異なります。買う前に確認して漏れない紙パンツを選びましょう。

ADL（日常生活動作）は移動・排泄・食事・入浴などの基本動作から日常生活のレベルをみる指標です。大人用紙おむつのパッケージにはADLに基づいたイラストや説明が記載されています。

たとえば一人で歩ける、介助があれば立てる・座れる、寝たきりの状態などのマークです。介護される方ができる動作状況により、パンツタイプかテープタイプかを選びます。

パンツタイプは、下着のパンツと変わらない形状で、自分や人の手を借りて着脱できる方におすすめです。1人で、もしくは家族に支えられながらトイレへ歩いて便座に座り、その姿勢を保てる方に向いています。

吸収力が高い厚手のものと、外の服装に響きにくい薄手のものがあります。紙おむつを身に着けるのに抵抗感がある方にも利用しやすいタイプです。

テープタイプはテープによってウエスト部分を止める形状です。基本的に寝て過ごす方に向いています。麻痺が残っていたり日常的に車椅子で生活したりする方、介助によって座れてもその姿勢をキープするのが困難な方、介助付きでもトイレまで歩けない方が対象です。

体型に合わせてテープで止められるので背中や横から漏れにくく、寝たままの状態でも着脱ができるのが特徴です。

パンツタイプを選ぶときには、ウエスト部分がぴったりと合うものを選びます。脚やお腹に痛みを感じるときは大きめに、パンツが下がるときは小さめに変えるサインです。

テーブタイプはお尻の大きさでサイズを選びます。ウエストや脚回りに1本の指が差し入れられるゆとりを持たせて止めます。股にたるみがある場合は、小さめにサイズを変更してみましょう。

吸収できる回数は紙おむつのパッケージに印字されています。テープタイプは大体4～5回の尿の吸収が可能です。パンツタイプの薄手のものは1～2回、厚手のものは4回以上の尿を吸収する設定が中心です。

一回の尿を150mlとすると、自力歩行が可能な方は2回程度、歩行に介助が必要な方は4回程度、歩けない方は5回程度を目安に選びましょう。

大人用紙おむつを扱っているメーカーを4つご紹介します。それぞれに特色があるため、何を重視するかで選びましょう。

• 「リリーフ」でお馴染みの花王では、動きやすさと交換しやすさを兼ね備えたテープ・パンツ両用タイプがあります。
• 「ライフリー」のユニ・チャームでは、一人で着脱しやすい商品を展開中です。
• エリエールの「アテント」では、ロング丈の漏れにくい紙おむつを販売しています。
• 白十字の「サルバ」は全方向フィットで履き心地にこだわった製品です。

アウターとインナーを組み合わせると負担の軽減につながります。アウターである紙おむつの中に、インナーである尿取りパッドをプラスし尿を受け止めます。排尿後はインナー部分だけを取り換えるため介護の負担が軽減でき、おむつ代が余計にかかりません。

外出などで取り換えが楽になり荷物がコンパクトになるのもメリットです。尿取りパッドは形状がそれぞれ異なるので、使用する紙おむつに合った専用のものを使いましょう。

適正なサイズ選びをしても漏れが起きる場合があります。紙おむつを脱がせたり着せたりする回数が多いと心が擦り切れてくるときも。合っていない原因を突き止めれば、介護に追われる時間も少なくなります。

ウエストサイズに合わせて紙おむつを購入しても、隙間ができるケースがあります。ウエスト部分はしっかりとしていても、相対的に脚が細い方です。

その場合は尿取りパッドを当てて対処します。また、太ももまでカバーするロングタイプの紙おむつも重宝します。股からの漏れを起こしてしまうのが多い方におすすめです。

テープタイプの隙間から漏れたときにチェックしたいのは紙おむつの汚れ具合です。全体的に濡れているときは排尿量に合っていない可能性があります。吸収量の多い尿取りパッドに変えたり、交換回数を増やしたりしてみます。

紙おむつの汚れが部分的な場合は、紙おむつがしっかりと当たっていないときも。テープをクロス止めしてフィット感を高めたり、立体ギャザーを立てて尿をせき止めたりするのが有効です。

ドラックストアなどの店舗で買うメリットは必要な時にすぐ買いに行ける手軽さです。大人用の紙パンツの相場は20～30枚で2,000円程度です。セールを活用すればもう少し値段を抑えられます。

楽天やAmazonで買うと、自宅まで届けてくれるのがメリットです。値段を見比べながら、送料がかからないように工夫して購入ができます。紙おむつは大きいので、持ち運ぶのが大変なときに活用しましょう。

大人用紙おむつは毎日使うものなので、費用もそれなりにかかります。紙おむつにかかる費用に対して助成金を出す自治体もあります。制度内容はそれぞれ違うので、属する地域に一度問い合わせするのをおすすめします。

また、紙おむつの必要性を医師から認められた場合などの要件を満たせば、おむつの代金が医療費控除になるときもあります。念のため領収書を取っておき確定申告に向けて準備しましょう。

おむつセンサーは、おむつの外側に取り付けます。排尿による温度や湿度の変化を察知してスマホやタブレットなどに知らせる装置です。おむつかぶれをしている方におすすめします。

また、定期的に濡れを確認する必要がないので、介護者の負担も軽減できます。「おむつ交換ボタン」を押すと排尿パターンが自動的に集計される機能も付いています。

一人一人に個性があるように介護の状態もみなそれぞれです。できるだけ介護される方が心地よく過ごせる紙おむつを探すと、結果的に介護する側の負担も軽減します。漏れがどうしても気になる方は、防水シートをベッドに敷いてみるのもおすすめです。ぜひこの記事を参考に、ぴったりの大人用紙おむつを探してみてください。

こちらの記事もあわせてご覧ください