安い万年筆のおすすめ16選｜国産万年筆からかわいいものまで解説

万年筆はさらさらとした書き心地が特徴で、使い続けるにしたがい手に馴染み、自分だけの万年筆に育っていくのが魅力です。高級感があり手を出しにくいイメージがありますが、最近は安くておしゃれなモデルも増えています。

ビジネスシーンはもちろんプライベートで気軽に使えるものも多数販売されており、日記やメモ書きなどの普段使いにもおすすめ。とくに、国産万年筆の中には低価格ながら安定した品質のものが多く、万年筆初心者にも人気があります。

万年筆は気になるものの馴染みがなく、いざ購入する際にはどれを選べばいいのか迷ってしまう人も多くいます。今回は、安い万年筆の選び方から人気のブランド、おすすめの商品まで紹介します。ぜひ、初めての万年筆選びの参考にしてください。　

高級なイメージがある万年筆ですが、1,000円以下の商品も多くあります。実は、高級品と手ごろな価格の万年筆の構造に差はなく、軸やペン先の素材やデザインが異なります。

一般的に、高級な万年筆のペン先には金が使われており、安い万年筆のペン先にはステンレスが使用されています。比較的柔らかい金属である金と、丈夫なステンレスでは硬さが異なるため書いたときの感触も異なります。値段だけでなく、自分に合った書き心地かも確認して選びましょう。

万年筆は、手に合った滑りにくい形のものを選びましょう。グリップのフィット感がよくしっかりと握れるものなら、長時間使っても指や手が疲れにくく、書く時の負担を軽減できます。

万年筆によって軸の太さやデザインが異なるので、実際に握ってみて自分の手に合っているか確認するのがおすすめです。フィット感を高めるため、指がくる位置にくぼみを設けている商品もあります。

万年筆を選ぶ際は、ウエイトバランスをチェックするのも大切です。ウエイトバランスとは、万年筆の重さや重心のバランスのことで、重めだと安定しやすく軽めだとスムーズに書きやすいといった違いがあります。

重すぎても軽すぎても書きずらさを感じるため、よく確認しましょう。使用時に後部にキャップを付けて使用するタイプは、後部にキャップを付けた状態でのバランスも確認しましょう。

軸の素材にはプラスチック・セルロイド・木・金属などがあります。素材によって見た目だけでなく、握ったときの手触りや重さにも違いが生じます。

なるべく安い万年筆を選びたいのなら、プラスチックやアクリル製のものがおすすめ。木製はフィット感がよく、金属製は適度な重量があり耐久性が高いことがメリットです。

ニブの素材には金とステンレスの2種類があります。金は比較的柔らかい素材で、金のニブを使用した万年筆は、なめらかな書き味です。日本語特有の「はね・はらい」を表現しやすいのも特徴です。

ステンレスを使用した万年筆は適度な硬さがあり、万年筆に慣れていない人でも扱いやすいのがメリット。耐久性が高く、リーズナブルなのも特徴です。

ニブの太さの目安は以下の通りです。手帳に書き込むにはEFやFがおすすめ。ノートや便箋にはFM～MBを使う、あて名書きにはBやBBを使用するなど、使うシーンに合わせて選びましょう。 

せっかく万年筆を購入するなら、書き心地にはこだわりたいもの。書き心地はペン先の精度とインクフローに左右されます。

インクフローとは筆記時に紙へ流れるインクの量のことで、いつでも適切な量のインクが流れると心地よく使用できます。ゆっくり書いているときはもちろん、早く書いてもかすれないものを選ぶのも重要なポイントです。

コンバーター式は、吸入式とカートリッジ式両方に対応している使い勝手のいいタイプです。軸内にコンバーターと呼ばれる吸入器を取り付け、吸入式と同様にペン先からインクを補充できます。また、コンバーターを取り外してカートリッジでインクの補充も可能です。

自宅では吸入式、外出先ではカートリッジ式と使い分けられるのがメリット。ランナップが豊富なのもポイントです。

カートリッジ式は、インクがなくなったらインクが入ったカートリッジを交換するだけでインクの補充ができる便利なタイプ。予備のカートリッジを用意しておけば、出先でも手を汚さずに手軽にインクの補充ができるのがメリットです。

手間がかからず初心者にもおすすめのタイプですが、販売されているインクの種類が少なく、1回に補充できるインクの量が少ないデメリットもあります。

吸入式はペン先からインクを吸い上げる方法で、昔からあるインクの補充方式です。本体内に直接インクを補充できるので、ほかの方式に比べ一度に多くのインクを吸入できます。

手間がかかる、外出時には不向きなどがデメリットですが、このインクを補充する手間が万年筆の醍醐味とも言えます。インクのコストを抑えられるのもメリットです。

万年筆は高級感のある大人っぽいデザインをイメージする人も多いですが、カジュアルなものやかわいいデザインものもの多くあります。

カラーバリエーションも豊富なので、ビジネスや普段使いなどのシーンに合わせてデザインを選ぶのもおすすめ。ボディの材質や装飾にも注目して、好みの1本を見つけましょう。

パイロットは国内最大手の筆記用具メーカーのひとつで、品質の高い万年筆やインクで人気があります。国産の日本人に合った持ちやすい軸と、ペン先の種類の豊富さも特徴です。

2,000円以下で購入できる製品から本格派のための高級万年筆まで、ラインナップも豊富。初心者にもおすすめのブランドです。

セーラー万年筆は1911年創業の国内老舗文具メーカーで、万年筆の質にも高い評価があります。一貫して国内生産を守っていて、手ごろな価格の商品でも品質が高いのもポイントです。

日本の伝統工芸を取り入れたモダンなデザインや限定モデルなど種類も豊富で、全体的に美しいデザインが多くあります。

プラチナ万年筆は100年以上の歴史を持つ国内文具メーカーで、ペン先にこだわりを持ち、日本語特有の「とめ・はめ・はらい」を美しく表現できるのが特徴。職人の技術が生きた美しいセルロイド万年筆を生産する、数少ないメーカーです。

プラチナ万年筆は書き味へのこだわりを大切にしており、書き心地にこだわりたい人にもおすすめです。

ドイツの文具メーカー・ペリカンは、世界トップクラスの品質と、バランスのいい製品でファンの多いブランドです。

なめらかな書き心地で万年筆の愛好家からの支持も高く、もとは万年筆のインクを主に製造していたため、インクの補充方法にもこだわりを持っています。吸入式のモデルを多く扱っているのもペリカンの特徴です。

ドイツのブランド・モンブランの高い技術力によって生み出された万年筆は品質に優れており、使用感も抜群。さまざまな著名人が愛用していることでも有名で、モンブランの万年筆を持つことは一種のステータスにもなっています。

シンボルアイコン「ホワイトスター」はヨーロッパの最高峰モンブランの雪解けをイメージしていて、筆記用具の最高峰を誇るブランドを象徴しています。

万年筆は文具店や万年筆専門店、通販などで購入できます。文具店や万年筆専門店などの実店舗では、実物を見て、試し書きができるのが最大のメリット。ただし、万年筆を豊富に取り扱っている店舗は限られるのがデメリットです。

Amazonなどのネットショップは商品が豊富で、さまざまなメーカーの商品からお気に入りのものを見つけられます。自宅で気軽に購入できるのも嬉しいポイントです。

お気に入りのインクを選んで使えるのも、万年筆の楽しみの一つです。万年筆用のインクは、パイロットやセーラー万年筆、ラミーなどの有名メーカーからも販売されています。インク選びに迷ったら、人気のメーカーから選ぶのもおすすめです。

多くのメーカーから色味の異なるインクが販売されているので、ぜひお気に入りの色を見つけて、万年筆と一緒に楽しんでください。

高級なイメージの万年筆ですが、手ごろな価格の商品も多く販売されていて、手帳やメモ書きなどの日常使いにもぴったりです。さらさらとした書き心地は万年筆ならでは。ぜひ、万年筆の快適な書き心地を楽しんでみましょう。

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