高野文子の漫画おすすめ7選｜『絶対安全剃刀』など！アニメキャラの原案も担当

高野文子は独特な心理描写を得意とし、その世界観に一度ハマると抜け出せません。また描く線はしなやかで、単純に見えて美しい作画になります。

一般的に流行る漫画とは一線を画した高野文子作品。その作画や独特なストーリーは、読んで損はありません。しかし一読してわかる内容ではないので、何度も読み返してほしい漫画です。

そこで今回は、高野文子の漫画おすすめ7選をご紹介します。また高野文子が原案を担当したアニメキャラについても触れているので、最後までご覧ください。

高野文子は高校時代まで、手塚治虫以外を読む機会がないまま育ちました。しかし高校時代に萩尾望都の作品にハマり、そこから漫画の投稿が始まりました。

その後看護師として働くかたわら、同人サークルの楽書館に参加します。同人作家としては『花』でデビューをしますが、本格的な漫画家デビューは『絶対安全剃刀』です。デビュー後は、マイナー漫画誌から大手漫画誌まで作品を掲載するようになります。

高野文子は『絶対安全剃刀』が掲載されてから、ニューウェーブといわれるようになります。漫画界のニューウェーブとは、今までにない新しい表現方法を指します。そのためデビュー作から注目されていた高野文子は、すごいとしかいえない漫画家です。

作風はニューウェーブといわれるだけあって、少女漫画や少年・青年漫画とは違う高野文子独自の世界観を演出しています。

『絶対安全剃刀』は高野文子のデビュー作です。この作品は同人デビュー作など、全部で17作品が収録されています。そのためデビュー作や、同人デビュー作を読みたい方におすすめの作品です。

またこの作品で、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞しています。高野文子作品のどれから読もうか迷っている方は、『絶対安全剃刀』がおすすめです。

『おともだち』は日本とアメリカを舞台にした、2章で構成されています。発売当時は、絵本のようなデザインだったため話題になりました。現在でもデザインは変更されていないので、気になる方はデザインとともにストーリーもご覧ください。

『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』は高野文子の初連載作品です。さらに最長作品でもあります。この作品はアガサ・クリスティとフレッド・ヒッチコックの映画からアイデアを得たようです。

そのため、スパイ映画好きに読んでほしい作品になります。また、長編作品を読みたい方にもおすすめの作品です。

『るきさん』はバブル時代の独身女性のストーリーです。当時はオールカラーで連載していました。新装版には『るきさん』の後日譚が収録されているので、気になる方は新装版をチェックしてください。

ほのぼのしていて、バブル当時を思い出させる作品です。そのため癒されたい、懐かしい気分に浸りたい方におすすめの作品です。

『棒がいっぽん』は6作品が収録された作品集です。こちらも短編集になるので、高野文子の作品がどのようなものか知りたい方におすすめです。

収録された作品はどれも評価は高く、読んで損はない面白さです。出会えてよかったと思わせる漫画です。

『黄色い本』は7年ぶりの単行本として話題になりました。この作品で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しています。

また漫画評論家の呉智英はこの作品を、高野文子の最高傑作と評しています。制作期間も長かった大作です。こちらも短編集なので、気になる方はチェックしてください。

『ドミトリーともきんす』は『黄色い本』よりも寡作で、11年ぶりの単行本になります。この作品で巌谷小波文芸賞を受賞しています。また、この賞は漫画家としては手塚治虫以来の受賞です。

11年ぶりの単行本『ドミトリーともきんす』では、作風が変わったように感じる読者もいます。しかし独特な世界観は相変わらずです。

高野文子は漫画だけではなく、絵本も描いています。以下が高野文子の絵本です。

• しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん
• うたのほん
• 火打ち箱

『火打ち箱』は絵だけを担当していますが、それ以外は高野文子の作品です。独特なセンスとかわいらしい絵で、子どもだけではなく大人にも読んでほしい絵本です。

高野文子は、アニメ『平家物語』のキャラクター原案を担当していました。アニメでも、高野文子の画力は魅力的です。また『平家物語』は現在放送は終わっていますが、配信サイトで全話観られます。気になる方はチェックしてください。

ストーリーも魅力的でキャラクターも高野文子ファンであれば、その絵に懐かしさが込み上げてきます。さらに『平家物語』は人気声優が出演しています。そのため高野文子ファンではなくても、アニメ好きや歴史好きにもおすすめの作品です。

独特な高野文子ワールドについて、さらに深く知りたくなっていると思います。どの作品を読もうか迷っている方は、この記事を参考に、自分好みの高野文子作品を選んでください。

こちらもあわせてご覧ください