ドラマ『相棒』おすすめシーズン10選！歴代相棒・女将も紹介｜最長は？

刑事ドラマといえば、1980～90年代半ばを思い浮かべる方が少なくありません。ガンアクションを中心とするド派手な立ち回りは一世を風靡しました。しかし2002年以降、新しい刑事ドラマの在り方を提示したのが『相棒』です。

『相棒』はいわゆる「バディもの」と呼ばれる作品形式のパイオニアです。固定の主人公・杉下右京と、右京の相棒（バディ）からなるコンビによって話が進行します。物語の時系列で相棒が入れ替わり、新しい風が吹き込まれる表現方法は画期的で、影響を受けた作品は枚挙に暇がありません。

以上を踏まえ、本記事では歴代の相棒・『相棒』のおすすめシーズン10選などをご紹介します。盛りだくさんの情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

『相棒』はいわゆる「バディもの」と呼ばれる作品形式を定着させたドラマです。ジャンルそのものは刑事ドラマに分類されるものの、固定の主人公である杉下右京と、右京の相棒によるコンビ体制で捜査を進めるのが基本スタイル。

相棒は物語の時系列で入れ替わり、シーズン20までに4人が出演しています。それぞれ独自の個性・能力を持った相棒と右京のコンビネーションにより、数々の難事件を解決していくのが見どころです。

初代相棒は亀山薫（寺脇康文）です。2002年10月～2008年12月までの間、シーズン1からシーズン7第9話まで務めました。亀山薫は学生時代にスポーツ推薦を得たほどの運動神経の持ち主で、熱血漢のお人好しです。

一方で真っすぐな性格が災いしトラブルに巻き込まれる場面もしばしばで、右京と衝突するシーンも見られるものの、次第に固い信頼関係が生まれました。シーズン7では親友が殺害された事件をきっかけとして、親友が活動していたサルウィンに出発することを決意。警視庁を退職し、右京にも別れを告げます。

2代目相棒は神戸尊（及川光博）です。活動期間は2009年3月～2012年3月、シーズン7の最終話からシーズン10までを務めました。警視庁の巨大監視システムの開発を主導した経歴の持ち主ながら、左遷の形で特命係に就任します。

実のところ、上述の人事は内部指令に基づく特殊任務によるもので、本当の使命は特命係である右京の監査。しかし共同捜査の過程で右京と信頼関係を築き、スパイの任務を放棄しました。シーズン10最終話で警視庁退職を決意するも、上層部の意向によって警察庁長官官房付・警視として異動しています。

3代目相棒は甲斐享（成宮寛貴）です。活動期間は2012年10月～2015年3月、シーズン11からシーズン13までを務めました。歴代相棒の中でも最も若く血気盛んで、感情が表に出やすいのが特徴です。

相棒になったきっかけは、プライベートでの香港旅行中に事件に遭遇し、現地で知り合った右京に特命係としての才能を見出されたことによるもの。シーズン13の終わりには犯罪者相手であったものの、職務外の非合法な暴行を働いたことで逮捕・懲戒免職される衝撃的な結末を迎えます。

4代目相棒は冠城亘（反町隆史）です。活動期間は2015年10月～2022年3月、シーズン14からシーズン20までを務めました。元々は法務省のキャリア官僚で、警視庁への出向中にある事件を通して右京と知り合い、事件解決後も特命係に残留します。

歴代相棒の中でも唯一警察官以外の出身で、物怖じせずつかみどころのない性格が特徴です。亀山薫に次いで長期間活躍したほか、シーズン19ではスピンオフ作品『冠城亘はここにいる』も制作されました。

2022年10月より『相棒』シーズン21がスタートすると報じられました。注目される5代目の相棒は、初代相棒として活躍した亀山薫（寺脇康文）。サルウィンでの生活から一転、夫婦揃って日本に帰国するも、間もなく事件に巻き込まれてしまいます。

右京と亀山がタッグを組むのは実に14年ぶりで、『相棒』ファンにとってたまらない出来事です。10月のオンエアを楽しみに待ちましょう。

『相棒』のベストシーズンはいつであるか、ファンの間でも熱い意見が交わされています。有終の美を飾ったシーズン20を挙げる意見が多い一方で、シリーズの基礎を作ったプレシーズン・シーズン1を推す声も少なくありません。

上記のように諸説あるものの、やはりシーズン1のインパクト・人気は見逃せないと考えられます。先述の通りドラマ・映画における「バディもの」と呼ばれる作風を確立したのも、『相棒』の功績です。ぜひバディものの原点であるシーズン1に触れてみましょう。

初代女将・宮部たまき（高樹沙耶）は、小料理屋「花の里」の店主としてシーズン1～10に登場した人物です。宮部の素性は、何と右京の元妻。離婚はしたものの互いをよく知る間柄で、右京の良き理解者として物語に欠かせない役割を担います。

なおシーズン10第1話では突如「お遍路に行きたい」と一念発起し、花の里を閉店します。拠り所を失った右京にとって、しばらくの間スランプに陥るほどの出来事でした。

2代目女将・月本幸子（鈴木杏樹）はシーズン4第19話に登場した人物で、作中では何と特命係によって逮捕されています。その後シーズン6第11・12話、シーズン10第12話と数回に渡って登場し、出所を経て社会復帰を果たしました。

その後もトラブルと挫折に見舞われるものの、右京の勧めに従い店主不在であった「花の里」2代目女将に就くことを決意。 シーズン17まで女将の座を務めています。

3代目女将・小出茉梨（森口瑤子）は小料理屋「こてまり」の女将です。シーズン18最終回に初登場します。花の里閉店後に拠り所を失っていた右京にとって、こてまりは新たな救いの場所になりました。

ちなみに小出の出自は赤坂の芸者で、店名も当時の芸名「小手毬」に由来。若年ながらも明るく朗らかな小出の人柄は、右京と相棒を大いに元気づけています。

人気作である『相棒』シリーズは、劇場版・スピンオフ作品も豊富です。テレビドラマ版とは異なりシーズン制・連作形式を取っておらず、1話完結であるのが特徴。その代わり長尺で、密度も非常に濃厚です。

基本的にメインの右京＆相棒コンビは各作品共通である一方、テレビドラマ版にないオリジナルの脚本・キャスティングが楽しめます。『相棒』シリーズを気に入った方はぜひこちらもご覧ください。

シーズン20までリリースされている『相棒』はボリューム満点なだけでなく、時期によって相棒が異なります。作品を視聴するなら、右京がコンビを組む相棒の顔ぶれを元に選ぶのもおすすめです。本記事を参考に、ぜひおうち時間に『相棒』を視聴しましょう。こちらもあわせてご覧ください。