もち米のおすすめ10選｜なぜ高い？うるち米との違いも解説

特別な日などに食べる赤飯やおこわ、さらにはお餅やまんじゅう生地と日本人にとっては身近な存在であるもち米。実は煎餅や柿の種などにも使われており、普段から口にする機会も多いんですよ。

そんな、身近な存在なもち米ですが、品種や生産地によって風味や香り、そして食感も異なるんですよね。なので、もち米を使って調理したい思っても、どれを基準に選らばいいのか迷ってしまう方も多いはず。

そこで、今回は最適なもち米の選び方やもち米のおすすめ10選をご紹介していきます。また、もち米が高い理由やうるち米の違いについても軽く触れていきます。ぜひ、この記事を参考しながら、美味しいもち米を選んでみてくださいね。

まず、もち米は稲作の伝来とともにアジア大陸から伝わったとされています。そして、日本での「餅」の歴史は古く、平安時代の頃から米の粉を使用した「ちまき」のようなものが作られていたようです。

なお、お正月の定番である「鏡餅」は鎌倉・室町時代になってからと言われており、もち米は古くから使われていたんですよね。では、なぜもち米はお餅作りに適しているのか、なぜ弾力性があるのか疑問に思いませんか？

このもち米の特有の粘り気と弾力性はもち米に含まれているでんぷんの1つである「アミノペクチン」に関係しています。普通のお米（うるち米）は含有量が80%に対してもち米には、ほぼ100%含まれています。なので、弾力性を必要となるお餅作りに適していると言われているのです。

もち米って普通のお米（うるち米）より、なぜ高いのか気になる方も多いはず。結論からいうと単純に栽培量がとても少ないからです。基本的にお祝い事などでしか扱わないので、需要の関係から絶対数が少ないです。

よって、需要が少ないものはどうしても値段も高くなってしまう傾向があるため、もち米は普通のお米より値段が高くなってしまいます。では、もち米の価格相場はいったいどれくらいなのでしょうか。

もち米は1kgで500円から600円前後であり、普通のお米より1.6倍から2倍程度の価格相場となっています。なお、産地や品種によって値段は違うので確認しながらもち米を選んでいくのがおすすめです。

まず、美味しいもち米を選ぶ際のポイントとして、いつの年のもち米かチェックしましょう。理由として、そのお米の収穫時期によって風味が異なるからです。特にもち米の新米は、香りと味が強く、深みのある味わいを堪能できますよ。

なお、もち米の収穫時期は以下の通りです。

• 関東：8月下旬
• 新潟：9月下旬
• 東北：10月上旬

単純に新米の収穫時期は西から北上していき、大まかに9月下旬から10月上旬にかけて収穫していきます。また、スーパーなど市場に出荷する時期に関しては、農家や年度によって異なりますが、およそ10月から4月が一般的。

そして、生産された年の12月31日までに精米・包装したお米が「新米」と表記されます。なので、新鮮で深みのある味わいを堪能したい方は、収穫された年をチェックしてもち米を選んでいきましょう。

米類の栽培に関しては、苗づくりから収穫までに殺菌剤・殺虫剤などさまざまな農薬が使われています。なお、日本ではそれぞれ農薬の残留基準を定められているので、その基準を超えない限りは安全とされています。

ただ、それでも「農薬を使っている商品は不安…」「農薬を使っていない商品がいい！」と思う方も多いはず。そこで、もち米を選ぶ際にチェックしてほしいのが「JAS認証」です。JAS認証とは3年以上農薬、かつ化学肥料を使用せずに栽培した農作物に与えられる規格となっています。

いわゆる「JAS認証」が付いているもち米は農薬や化学肥料に頼らずに作られたものと思ってください。なので、安心して食べられるもち米を選びたいときは「JAS認証」が付いている商品がおすすめです。

もち米を選ぶ際に「生産地」も確認しておくのがおすすめです。

理由は産地によって味が大きく影響してくるからです。特に品種や風味なども生産地ごとに違いがあります。

なお、国内生産されている代表的な地域は以下の通りです。

• 北海道
• 佐賀県
• 新潟県
• 岩手県
• 熊本県

国内で生産されているもち米は、品質は非常によく粘り気も強いので「お赤飯」や「お餅」にぴったりです。また、輸入品だと以下が主な生産国となります。

• 朝鮮半島・中国
• フィリピン
• タイ
• ラオス
• ベトナム
• アメリカ

上記の通り、さまざまな国で栽培されているので、どこの国で生産されたもち米なのかチェックしておきましょう。基本的に輸入品は国産より安価ではありますが、輸入されるまでに時間が掛かってしまうなどで国産に比べて味や品質は劣っています。そういった事情も考慮しながらもち米を選んでいきましょう。

もち米を選ぶ際にどのくらいの量を購入すればいいのか、悩んでしまう方も多いかと思います。特に「余らせたくない」「使い切りたい」と思う方は、一升(1.4〜1.5kg)程度の小型サイズを選んでおけば問題ありません。

たとえば、年末のみに餅つき機を使用して全部お餅にするのであれば、一升で25から30個くらいとれます。そのため余ったら困る場合は、一升(1.4〜1.5kg)程度のサイズがちょうどよくておすすめです。

お餅にする場合は特に問題はありませんが、お赤飯のように粒のまま食べるものは割れたお米の割合が多いと見栄えが悪くなる場合があります。ちなみに、割れ米、いわゆる胴割れは、玄米の内部に亀裂が生じる現象でさまざまな場面で発生します。

• 稲の栄養不足
• 精米時の温度
• 不適切な貯蔵管理　など

上記の通り、その年の出来や精米の加減などによるものなのでWebの場合は、評判をしっかりチェックしてから購入するのがおすすめです。

もち米の中でも人気の高いブランド品種であるのが「こがねもち」です。全国5県で作付けされており、その県の中でも最も生産しているのが新潟県となっています。特に色の白さから風味や口当たりのよさに定評がある「こがねもち」は、最高の味を楽しみたい方におすすめです。

なお、お雑煮からお餅、赤飯など定番の料理なら何でも向いています。さらに弾力のあるしっかりとした歯ごたえで煮崩れしにくいのも魅力的です。

「ひよくもち」は静岡県にて誕生した品種ですが、作付けは九州に限られています。なお、この「ひよく」は、九州の平坦な肥沃地帯から由来しています。なので、九州地方を中心に作付けされていますが、その中でも佐賀県の作付けが多く名産地として名高いです。

ひよくもちは、きめ細かく粘り気が強いのが特徴で、炊いても硬くなりにくいのが魅力です。調理としては、主におこわや赤飯に向いているもち米といわれています。

東北地方を中心に作付面積の多いのが「ヒメノモチ」です。特に岩手県で最も多く生産されているもち米になります。さらに、もち米の中でも生産量が非常に豊富で「こがねもち」の後継品種として誕生しました。

その特徴は、あっさりとした風味と滑らかな口当たり、そして弾力のある食感があります。なので、赤飯やおこわを作るのに最適と言われているほどです。また見た目が白く綺麗なため、お餅にするとより白さが際立つののも魅力の1つです。

北海道のみで作付けされているのが「はくちょうもち」です。いわゆる、北海道の主力となるブランド品種となっています。なお、名前の由来は、真っ白な白鳥のように力強く羽ばたけるようにと名付けられたようです。

はくちょうもちは、炊き上げた後も硬くなりにくかったり、食感のモチモチさも長続きしたりと、ゆっくり味を堪能できるのが特徴。特に赤飯やおこわにおはぎといった調理に適しています。さらに炊飯器でも美味しく炊けるので、一般家庭でも手軽に楽しめるのも魅力の1つです。

もち米は産地によって風味や食感、粘りが異なるのがポイント。特にもち米の人気ブランドは農家ごとに特徴があります。しっかりともち米選びのポイントを押さえながら、美味しいもち米を堪能しましょう。

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