古内一絵の小説おすすめ6選｜大人気『マカン・マラン』シリーズやドラマ化作品など

古内一絵は、感動の青春ものから大人の女性のストーリーまで幅広い人間模様を描写しています。多くの読者の共感を呼び、ドラマ化された作品もあります。表紙デザインも美しく、本屋に並んでいたら思わず手に取ってしまいたくなる本ばかりです。

『マラン・マカン』シリーズは、読んでいると話中に登場する料理を食べてみたくなるほど、夢中になれます。カフェや自室でゆっくりとコーヒーやお茶を飲み、くつろぎながら読みやすいシリーズです。

この記事では、古内一絵のおすすめ小説や選び方、著者の人物像についてご紹介していきます。日常の喧騒を抜けてほっと一息つきたいときに、古内一絵の文庫本を手に取ってリラックスするのをおすすめします。

作家になる前、古内一絵は20年間映画会社で活躍していました。作家になろうと決意したときの年齢は43歳です。それでも諦めずにに多くの出版社に応募して、『銀色のマーメイド』がポプラ社小説大賞に選ばれたのを機に作家デビューしました。

作家デビューしてからは、スポーツにかける若者の青春ストーリーや働く女性へエールを送る物語など、幅広い年齢層から親しまれる作品を世に送り続けています。どんな世代にも心のこもったメッセージを送るのが、古内一絵の作品の魅力です。

ドラマ化された『風の向こうへ駆け抜けろ』や『フラダン』は、スポーツに青春をかける若者のエネルギッシュなストーリーです。登場人物と同年代ぐらいの10～20代の若い読者に親しまれています。

『マラン・マカン』シリーズや『キネマトグラフィカ』などは、いろいろありながらも日々懸命に働く大人たちへささやかなエールを送る物語です。毎日頑張って働く社会人の心に、作者が作品を通じて優しく包み込むようにメッセージを送っています。

『花舞う里』や『フラダン』など、若者が成長していくストーリーは若年層に人気です。しかし、大人が読んでもさわやかな気持ちになれます。一冊を読み終えた後には、懐かしさと温かさが心に満ちるのが青春シリーズです。

時が経つにつれて、日々の忙しさの中で忘れがちになっていた大切なものを思い出させてくれる作品が揃っています。躍動感あふれる感動の青春物語を読んでいると、とても晴れやかな気持ちになるのでおすすめです。

『快晴フライング』や『風の向こうへ駆け抜けろ』は、水泳や競馬に青春をささげる若者を描いた作品です。スポーツの経験がなくても、登場人物たちがまっすぐに頑張る姿に心が揺さぶられます。

スポーツでも社会の中でも、うまくいかない事はたくさんあります。それでも、生きていかなければなりません。なにかうまくいかずに落ち込んでいる人は、古内一絵のスポーツ作品を手にとって毎日をタフに生き抜く勇気をもらってみませんか。

『マラン・マカン』シリーズは、以前登場した人物が再登場する場面もあるので、読む順番は1巻から番号順に読み進めていくのがおすすめです。レストランで働く主人公・シャールが、お店に来るさまざまな事情を抱えた客をおもてなしするストーリーとなっています。

読んでいるだけで美味しそうな料理がたくさん登場し、思わず食べたくなってしまいます。シャールの料理とレストランの客との交流が、多くの読者のハートをつかんでいるシリーズです。

古内一絵の記念すべきデビュー作です。

廃部寸前に追い込まれた水泳部の部員たちは、ある日市民プールで美しく泳ぐ少女を見つけます。彼女はクラスメイトの謎めいた美少女・雪村襟香でした。彼女と共に、部員たちが水泳部復活をかけて奮闘していくスポーツ青春物語です。

『マラン・マカン』シリーズの登場人物も随所に登場していて、シリーズのファンからもとても好評です。部員たちの奮闘する姿が、たくさんの読者を釘付けにしています。

『風の向こうへ駆け抜けろ』は、地方競馬でデビューした数少ない女性騎手・芦原瑞穂が多くの苦難を乗り越えて成長していく感動の物語です。

弱小厩舎への配属となり、さまざまな嫌がらせを受ける瑞穂の運命を変えたのは、一頭の馬との出会いでした。その馬は大変弱っていましたが、瑞穂が懸命に介護をして立派な競走馬へと変貌を遂げます。しかし、それからも多くの試練が瑞穂を待ち受けていました。

どんな苦難があっても生き抜く勇気をもらえる一冊です。

デビュー10周年のインタビューで、古内一絵は作家になるまでの苦悩や作家としての現在と今後の展望について話しています。数々の苦渋を味わった過去を抱えながらも、多くの読者へ温かいエールを送り続ける彼女は

「だれも見捨てない。絶対に諦めないで書き続ける」

と、強く語っていました。彼女の並々ならぬ小説への情熱と優しい人柄が垣間見えます。これからも、古内一絵の魂のメッセージがこもった作品に期待していきましょう。

どの年代の読者にも親しまれ、心地いい読後感に包まれるのが古内一絵の小説の魅力です。モヤモヤした気持ちを抱えながら生きている方も、読んでいて温かい気持ちになれますよ。辛いときは、ぜひ古内一絵の小説を開いてみてください。また下記の記事も参考にしてみてください！